試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

コマンド

テキストファイルの特定の行範囲をコマンドで取り出す

「ファイルの先頭や末尾を取り出すコマンド(headとtail)について(テスト用データの準備とheadコマンド)」と「ファイルの先頭や末尾を取り出すコマンド(headとtail)について(tailコマンドとファイル末尾追跡)」で扱った2つのコマンドを組み合わせて用いると、…

端末のシェル(bash,dash,zsh,csh系)におけるwaitコマンドについて

端末のシェル(bashなど)にはwaitというコマンドがある。 機能 用途 機能waitは現在操作しているシェルにおけるバックグラウンドのジョブが終了するまで待機するコマンドで、シェルの内部コマンドとなっている(シェルの系統によっては挙動が異なる)。 bash,da…

カレンダーを表示するコマンドについて

カレンダーは、コマンドで簡単に表示することができる。 (2015/1/2)以前は前半と後半に分けて公開していたが、このページに統合した。 cal ncal GNU gcal calcalは横方向に日付が並ぶカレンダーを表示する。実行時の日付は反転表示され(-hオプションで反転無…

バージョン2.26以上のGIOライブラリにおけるGSettingsの機能とその設定を扱うツールについて

GConfとGSettings GNOMEなどのアプリケーションが設定を保存するための仕組みとしてGConfというものがあり、階層構造を持った設定データベースに対して設定を読み書きする。このGConfは外部のGConfライブラリ(libgconf)が必要で、設定デーモン(gconfd)も動作…

FFmpegで映像のエンコード時に拡大/縮小を行う際のオプション指定について(バージョン0.6.1時点)

拡大/縮小時のサイズ指定 FFmpegで映像のエンコードを行う際、サイズを拡大もしくは縮小したい場合には-sオプションを用い、後ろにピクセル単位で「[幅]x[高さ]」を指定する。 $ ffmpeg -i [入力ファイル] -s [幅]x[高さ] (オプション...) [出力ファイル] 拡…

Bazaarでlaunchpad上のプロジェクトからソースを取得する(2011年1月時点・ページ3/3)

「Bazaarでlaunchpad上のプロジェクトからソースを取得する(2011年1月時点・ページ2/3)」の続き。 手元の作業ツリーを新しいリビジョンに更新する(branchで取得したツリーの場合) 既に手元に「Bazaarでlaunchpad上のプロジェクトからソースを取得する(2011年…

Bazaarでlaunchpad上のプロジェクトからソースを取得する(2011年1月時点・ページ2/3)

「Bazaarでlaunchpad上のプロジェクトからソースを取得する(2011年1月時点・ページ1/3)」の続き。 branchによるデータ取得の操作 launchpad.netの各プロジェクトにあるbranch情報のページ(「https://code.launchpad.net/[プロジェクト名]」のURLにある一覧の…

Bazaarでlaunchpad上のプロジェクトからソースを取得する(2011年1月時点・ページ1/3)

launchpad.netは色々なソフトウェアの開発リポジトリとしても利用されており、その中に登録されているプロジェクトは誰でも開発段階のソースを取得することができる(コード変更は基本的に開発者のみ)。この取得にはBazaarというツールを用い、コマンドではbz…

バージョン2.6/3.0系以上のPythonにおけるprint()関数に関するメモ

(2015/1/4)以前は前半と後半に分けて公開していたが、このページに統合した。バージョン2系までのPythonでは端末の標準出力や標準エラー出力に改行付きでデータを表示する(書き出す)のにprint文を用いて (標準出力への書き出し) print [文字列] (標準エラー…

GDM使用時にlibnotifyのnotify-sendがcronから動作しない件とその対処(バージョン2.30系時点)

以前はGDMからグラフィカルログインしたときにも環境変数DISPLAYの指定のみでcronからlibnotifyのnotify-sendコマンドによる通知が行えていたのだが、その後のバージョン(2.30系時点)ではうまく通知が表示されず、X Window System上で動作する他のGUIプログ…

キーボードからの入力を受け付ける対話型プログラムへのデータ入力を自動化(非対話化)する

「yesコマンドの使い方」で扱ったように、処理を進めるためにキーボードで何かを入力してEnterを押す必要があるプログラムに対する入力作業を自動化するのにはyesコマンドが役に立つが、入力する内容が必ずしも全て同じ(全てyesもしくは全てno)とは言えない…

圧縮の余地があるPDFファイルをXZ圧縮してPDFビューアから開く

圧縮の余地があるPDFファイルをできるだけ縮めておきつつ簡単に開けるようにしたい Webなどから入手したPDFファイルは、ほとんどの場合において読み込みしか行わず、変更することはない。また、元々圧縮されているタイプのファイル形式ではあるものの、ファ…

MP3とOgg Vorbisの音声ファイルを無劣化で直接分割/切り取りする

MP3オーディオの分割 mp3spltというツールにより、MP3形式のオーディオデータを無劣化で分割することができる。 開始位置と終了位置は「[分].[秒]」形式(例:「0.42 4.25」で0分42秒から4分25秒まで)*1で指定し、終了位置を複数指定して一気に複数個に分割す…

雑多な圧縮ツールについて(後半)

「雑多な圧縮ツールについて(前半)」の続き。 mscompress マイクロソフトのcompress.exe/expand.exeと互換のツール。圧縮を行うと元のファイル名の後ろに「_」の付いた圧縮ファイルが生成される。 (圧縮) Usage: mscompress [-h] [-V] [file ...] -h --help …

雑多な圧縮ツールについて(前半)

ここでは幾つかの圧縮ツール(マイナーなものも含む)を扱う。詳しくは扱わないため、コマンドのヘルプを貼り付けている。 pbzip2 マルチスレッド版bzip2。ファイル1つを圧縮/伸長し、マルチコア環境などで高い性能を発揮する。しかし、圧縮率がより高く伸長が…

XZ圧縮されたファイルの扱いについて(後半)

「XZ圧縮されたファイルの扱いについて(前半)」の続き。 xzコマンドの圧縮率指定 xzコマンドのオプションとして圧縮率オプションが(gzipやbzip2同様に)存在する。が、最も高速・低圧縮なのが-0である(-1ではない)点に注意。 高速・低圧縮率 ... 低速・高圧縮…

XZ圧縮されたファイルの扱いについて(前半)

以前「LZMA圧縮されたファイルの扱いについて」でLZMA圧縮されたファイルの操作に関してを扱ったが、LZMA圧縮されたファイルを扱うためのパッケージが「LZMA Utils」から「XZ Utils」という名前になっていて、これまでのLZMA形式向けのコマンド群に加えて新…

UNIXシグナルによるプロセス制御について

シグナルについて 操作例 プロセスの終了/強制終了 プロセスの一時停止(サスペンド) 一時停止しているプロセスの再開 関連:プログラム中におけるシグナルの処理とその対象外シグナル シグナルについて(UNIX系OSの用語としての)「シグナル」という通知をプロ…

ハードリンクとシンボリックリンクについて

「端末上でディレクトリ内のファイルやディレクトリを一覧する作業について」や「ファイル/ディレクトリの基本的な操作を行うコマンドについて」の中で触れていたが説明を含んでいなかったため、ハードリンクとシンボリックリンクについてをここで扱っておく…

ファイル/ディレクトリの基本的な操作を行うコマンドについて

ここでは、ファイルマネージャ上で行うような基本的な各種操作を行うコマンドを扱う。 作業ディレクトリの移動 空のファイルとディレクトリの作成 ファイル ディレクトリ 削除 コピー 名前変更/移動 作業ディレクトリの移動作業ディレクトリ*1はシェルの組み…

端末上でディレクトリ内のファイルやディレクトリを一覧する作業について

ここでは端末の環境におけるディレクトリ内のファイルやディレクトリの一覧を取得する作業についてを扱う。 ls系コマンド シェルの補完を用いる 端末上で動作するファイルマネージャを用いる ls系コマンドディレクトリ内のファイルやディレクトリの一覧はls,…

コマンドを用いてファイル名のエンコーディングがCP932(WindowsのShift_JIS)なZIP書庫を作成

UTF-8なロケールのGNU/Linux上でそのままファイル名のエンコーディングがUTF-8の日本語ファイル名を含むZIP書庫を作成し、WindowsやWineの環境で開こうとすると、正しくファイル名が扱えずに化けてしまう。 「Wine上のfoobar2000で日本語ファイル名のオーデ…

lessコマンド(前後スクロール可能なテキストファイル閲覧ツール/ページャ)について

lessは端末の中で書式無し(プレーン)テキストファイルを閲覧するツールで、前後にスクロールすることができる。この類のソフトウェアはページャと呼ばれる。 lessはmoreというページャに対する名前だが、moreはページを進めることしかできないため、moreを使…

GNU/Linuxにおける基本的なアクセス権について(属性の設定手順と初期値について)

「GNU/Linuxにおける基本的なアクセス権について(対象/属性/表記など)」の続き。 アクセス権の設定 GUIファイルマネージャ Nautilus(GNOME)やThunar(Xfce4)、Dolphin(KDE)、PCMan File Manager(LXDE)*1などのGUIファイルマネージャではファイルやディレクト…

GNU/Linuxにおけるプロセスの優先度指定について

GNU/LinuxのOS上で動作しているプログラムは優先度が指定でき、プロセス起動時に指定することも動作時に変更することもできる。 優先度とその値について nice値の指定 プロセスの起動時にnice値を指定する 実行中のプロセスのnice値を変更する nice値の確認 …

fileコマンドの出力をZenityでグラフィカルに表示する

多くのファイルの種類では種類ごとに固有の「マジック」と呼ばれる文字列がファイルの先頭に含まれていて、これを利用してファイルの種類を識別し、更に種類ごとに追加の情報を取得して表示するfileというコマンドがあるのだが、これを端末から使う代わりにG…

netcatについて(GNU版のバックドア機能とその封印方法)

GNU netcatは標準でバックドア機能を搭載 GNU netcatは、バージョン0.7.1の時点では-eオプションを用いることで [サーバ]$ netcat -l -p [待ち受けたいポート番号] -e /bin/shのようにして待ち受けモードに入り、クライアント側が [クライアント]$ netcat […

netcatについて(概要とクライアント用途例、ポートスキャン例)

netcatとその種類 netcatは クライアント: 外部もしくは内部マシンの任意のポートに接続して任意の通信を行う サーバ: 手元(ローカル)のマシンの任意のポートを待ち受ける の両方の機能を持った通信*1ソフトウェア。待ち受けているポートを探し出すポートス…

RPM/Debパッケージの中身にアクセスする

RPMやDebパッケージはシステムへインストールするパッケージファイルだが、その中にあるファイルの一覧を見たり個別のファイルを取り出したりしたいこともある。 RPMパッケージ GUIで取り出す場合 GNOMEのFile RollerでRPMファイルを開くと、通常の書庫ファ…

コマンド行シェルで作業ディレクトリを戻る作業について

cdコマンドではディレクトリを1つだけ戻れる cdコマンドによる作業ディレクトリの移動は、1つ前にいたディレクトリに限って $ cd -で戻ることができる。ただし、更に1つ前に戻ろうとしてもうまくいかず、逆に進んでしまう。 [~]$ cd /usr/src/linux/ [/usr/s…