試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Debian/Ubuntu

PythonからALSAのミキサーを扱う

pyalsaaudio(http://pyalsaaudio.sourceforge.net/)を用いると、PythonのコードからALSAのミキサーやPCMデバイスを操作することができる。 ここではミキサー項目の取得と音量取得/変更を試してみることにする。 ディストリのパッケージ Gentooでは「pyalsaau…

RPM/Debパッケージの中身にアクセスする

RPMやDebパッケージはシステムへインストールするパッケージファイルだが、その中にあるファイルの一覧を見たり個別のファイルを取り出したりしたいこともある。 RPMパッケージ GUIで取り出す場合 GNOMEのFile RollerでRPMファイルを開くと、通常の書庫ファ…

openBVEの概要とインストール(2009/1/13現在)

ここでは、自由なソフトウェアでクロスプラットフォームの鉄道運転シミュレータopenBVE(http://openbve.trainsimcentral.co.uk/)の概要とインストールについてを扱う。 インストール後の実行やデータなどについては別記事で扱う。 (2009/4/13)サイト移転に伴…

rxvt-unicodeの覚え書き(概要とconfigureオプション、256色対応など)

以前は端末エミュレータにmltermを使用していたが、端末の256色拡張の色を使い始めたときから、「mltermの256色モードを有効にするebuildと不具合について」で書いたように、mltermでは256色パッチを当てても太字の表示時に色が変になるために使えなくなって…

CDEmuについての覚え書き(概要、カスタムカーネル使用時のビルド設定、ユーザの大まかな操作)

ここでは、仮想CD/DVD(ROM)ドライブを提供するCDEmuパッケージ・スイートの概要とカーネルビルド時の設定、簡単な使い方を扱う。 概要 CDやDVDのディスクをイメージ(ファイル)化したものを、GNU/Linux上で仮想SCSIドライブ上のディスクと見せかけてマウント…

カーネルモジュールの起動時の自動読み込みについてとOpenRC

カーネルモジュールと自動検出/読み込み 追加の自動読み込みリストの場所と書式はディストリによって異なる 本題: GentooのOpenRCでは自動読み込みリストの場所が移動し、書式も変更 カーネルモジュールと自動検出/読み込みGNU/Linuxのデバイスドライバは、…

lshwでハードウェアの各種情報を表示する

GNU/Linux上でハードウェアの詳細な情報を取得するのに便利なのがHardware Lister(lshw)(http://ezix.org/project/wiki/HardwareLiSter)というツール。公式サイトによると、Mandriva/Gentoo/Debian(Ubuntuも同様)/Fedoraにはディストリのパッケージが用意さ…

ヘルパースクリプトを使用した場合のGRUB 2(1.96)の設定方法(他のOSの起動、電源オフなど)

「ヘルパースクリプトを使用した場合のGRUB 2(1.96)の設定方法(全般とカーネル関係)」と「ヘルパースクリプトを使用した場合のGRUB 2(1.96)の設定方法(背景・色関係)」の続き。 ここでは、GRUB 2から メモリテスト(memtest86+) 他のディスク/パーティション…

ヘルパースクリプトを使用した場合のGRUB 2(1.96)の設定方法(背景・色関係)

「ヘルパースクリプトを使用した場合のGRUB 2(1.96)の設定方法(全般とカーネル関係)」の続き。ここでは背景画像と画面の色設定についてを扱う。 画面の解像度について 以下の「gfxmode」の後ろの部分を必要に応じて変更する。 ファイル名: /etc/grub.d/00_he…

ヘルパースクリプトを使用した場合のGRUB 2(1.96)の設定方法(全般とカーネル関係)

GRUB 2には/etc/default/grubと/etc/grub.d/以下のファイル群をもとに設定ファイル/boot/grub/grub.cfgを作成するためのヘルパースクリプトupdate-grubが用意されている。 ここでは、その設定についてを扱うが、長さの関係で、3回に分ける。 設定の反映 この…

QEMU/KVMのvirtioデバイスによる仮想ディスクのアクセス速度の改善について

QEMU/KVMではvirtioという準仮想化*1デバイスをサポートしていて、ゲストOS側がLinux 2.6.24以上であれば、この機能により、仮想ディスク読み書き速度を大きく向上させることができる。 ここでは、Ubuntu Hardy(8.04)を用いて、virtioによる速度改善がどれほ…

uswsusp(ユーザ空間で動作する休止状態支援ツール)を使用してスワップパーティションの指定にUUIDを使用する

uswsuspによる休止において、スワップパーティションのUUID指定をすることはできるということが分かった。 参考URL: http://ubuntuforums.org/showthread.php?t=745393 UUIDについて UUIDはデバイスを一意に識別するための文字列で、デバイス名が動的に付け…

圧縮された形式のサウンドフォントを伸長

サウンドフォントという形式の音色データファイルは、独自の圧縮形式で配布されている場合がある。*1 ここでは、それらを展開するための方法についてを扱う。 sfArk形式 後述するSFPackが無くなったためか、圧縮されたサウンドフォントの形式として広く使わ…

JACK Audio Connection Kitをネットワーク経由で使用

NetJack(http://netjack.sourceforge.net/)を使用することにより、JACK Audio Connection Kitを使用して、ネットワーク経由でJACK対応アプリケーションのオーディオデータを転送することができる。 準備 ローカル(手元・音声が直接出る)側とリモート側の両方…

シェルスクリプトで自己展開するmakeself

「Eawplus音色セットのインストーラを作成」のスクリプトで既に使用しているが、makeself(http://www.megastep.org/makeself/)は、自己展開型の圧縮ファイルを作成するシェルスクリプト。中に含まれる実行ファイルを自動で実行させることも可能で、インスト…

KDE4上のGTK+ 2の設定について

(2010/1/10)システム設定のGTK+スタイル設定用モジュール(Mandrivaでは「systemsettings-qt-gtk」、Debian*1では「system-config-gtk-kde」)パッケージがあればシステム設定の「一般」タブ「外観」の「GTK Styles and Fonts」でGTK+ 2のテーマはGUIから設定…

JACK Audio Connection KitとQjackCtlにおけるMIDIドライバについて

0.109系より古いJACKではALSAのMIDIドライバを使用できない JACK Audio Connection Kitを制御するGUIのQjackCtlの設定ダイアログには「MIDI Driver」という項目があり、有効にする場合には「seq」と「raw」を選択するようになっている(「none」で無効)。しか…

TuxOnIce + hibernate-scriptとサウンドについて

復帰後に不具合が起きる場合にはサービス停止/起動で回避する TuxOnIceを実行するために使用するhibernate-script*1には自動でサービスを停止/開始する*2機能があり、サウンドもその1つとなっていて、Gentoo Linuxでは、/etc/init.d/alsasoundが使用される。…

tuxonice-sourcesとrt(リアルタイム)パッチ

Gentoo Linuxの「pro-audio」Overlayにある「rt-sources」というパッケージでrtカーネルのソースをインストールすることができるのだが、これはkernel.orgの提供するソースに対して適用されることになり、GentooパッチセットやTuxOnIceは含まれない。 そこで…

JACK Audio Connection Kit用のエフェクタ(JACK RackとjackEQ)

JACK Rack(http://jack-rack.sourceforge.net/)はJACKクライアントとして動作するエフェクタで、LADSPAプラグインを使用するため、別途LADSPAプラグインのパッケージを入れる必要があるが、音声をリアルタイムで色々と(プラグインの種類だけ)加工でき、操作…

STed2が「Cannot open display. Aborting.」となって起動できない件についてとその対処

エラーメッセージ $ sted2 MIDI Music Composer STed 2.07m + 20021104 Copyright 1990-97 TURBO Cannot open display. Aborting.手元のGentoo Linuxで試したところ、このエラーで起動できず、環境変数DISPLAYを未定義にすることでncurses版を起動することは…

x86_64のmultilib環境におけるGTK+ 2のテーマについて

multilib環境 x86_64に限ったものではないのだが、multilib環境とは、同一のライブラリが(x86_64用とx86_32用のように)、同一CPUで動作する複数のCPUアーキテクチャ向けに存在する環境のことで、「multilib」自体は、32/64bit向けのライブラリを共存させる仕…

LASH Audio Session Handler(旧LADCCA)について

デスクトップ環境のログアウト時に「セッションを保存する」と、次回ログイン時に自動的にアプリケーションを起動し、可能な限り、アプリケーション内の状態も復元する。 JACKアプリケーションにおいてこのような「セッション管理」を実現するのがLASH Audio…

ALSA PCMデバイスとしてJACK Audio Connection Kitを使用

「ALSAには対応しているがJACKには対応していない」というアプリケーションからでも、JACK経由でのPCM音声のやりとりが可能になる。 このALSAプラグインはオプション扱いで、alsa-libには含まれず、「alsa-plugins」の中に入っていて、Debianでは「libasound…

ディスク使用状況を調べて表示するツール

ディスクの使用状況は、コマンドでは duでディレクトリ以下のディスク使用量を調べる(-hオプションを付けると読みやすくなる) dfでマウントされたファイルシステムごとの...(-hTの2つのオプションを付けると読みやすくなり、更にファイルシステムの種類も表…

GNU/Linux上でユーザやグループごとのアクセス権を設定する機能を使用するための覚え書き

(NT系)Windowsでは、ファイルやディレクトリに関するアクセス権を、ユーザやグループごとに設定できる。 GNU/Linuxでは、カーネルのバージョン2.6からこの機能が導入された。名前はWindowsと同じくACL(Access Control List/アクセス制御リスト)といい、POSIX…

Nautilusでファイルの種類や名前によって色々なアクションを実行

Xfce 4.4のThunarというファイルマネージャには、ファイルの種類や名前により、右クリックメニューから様々なアクションを実行する機能が標準で搭載されている。 GNOMEのNautilusで同じことをするためには、「Nautilus-actions」という拡張パッケージをイン…

メール着信を自動的にチェックして知らせてくれる「Mail Notification」

Mail Notificationを使用することで、メールの着信を自動的にバルーン表示で知らせてくれる。本家のページにスクリーンショットがあるので参考になる。 対応するメールボックスの種類が豊富で、POP3はもちろんのこと、Gmailにも対応していて、ローカル/リモ…

Ubuntu Gutsyでのuswsuspのスプラッシュを動作させるための覚え書き

uswsuspによる休止/復帰における進行状況バーの表示自体は、動くところまで持っていけたのだが、現状では、Usplash*1/Splashyのいずれの場合も、問題が残ってしまっている。見た目をあまり気にしないのであれば、テキストによる表示で使用するのが一番楽で無…

Ubuntu Gutsy(7.10)でuswsuspのスワップ「ファイル」からの復帰ができなかった件の対処と、ファイルへの書き込みの流れ

uswsuspでは、復帰時にinitrd(初期RAMディスク/initramfsとも呼ぶ)の中に含まれるresumeコマンドが呼ばれ、その際には、initramfs内の/etc/uswsusp.confが使用されるということが分かり、解決の糸口となった。 以下、スワップファイルの作成からそのファイル…