試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Wine

Ubuntu 14.04における幾つかのメモ

PPAのパッケージを更新 PPAリポジトリ ppa:kakurasan/stable ppa:kakurasan/unstable で公開しているパッケージは既にUbuntu 14.04向けの更新が完了している。パッケージの内容自体は基本的に前の13.10のときのものと同じで、変更点はrxvt-unicodeのバージョ…

Wine上の吉里吉里1/KAG2と吉里吉里2/KAG3製のノベル系作品の動作について(Wine 1.3.31時点・後半)

「Wine上の吉里吉里1/KAG2と吉里吉里2/KAG3製のノベル系作品の動作について(Wine 1.3.31時点・前半)」の続き。 描画速度 Wineのバージョン 作品を作成した吉里吉里のバージョン 作品の実行時の指定 といった要素により、描画動作が非常に遅くなる場合がある(…

Wine上の吉里吉里1/KAG2と吉里吉里2/KAG3製のノベル系作品の動作について(Wine 1.3.31時点・前半)

ここでは、バージョン1系と2系の吉里吉里を用いて作成された作品のWineにおける動作についてを扱う。吉里吉里自体は色々な用途に対応しているが、ここでは最も広く用いられる用途としての「KAGフレームワークを用いたノベル系作品(吉里吉里1/KAG2もしくは吉…

Debian/Ubuntuにおけるbinfmt_miscに関するメモ(Ubuntu 11.04時点・後半)

「Debian/Ubuntuにおけるbinfmt_miscに関するメモ(Ubuntu 11.04時点・前半)」の続き。 判別ツール(detector)について 前半の「update-binfmts --display」の出力を見ると、同じ「MZ」という内容のマジックが Mono/.NETアセンブリ(Monoから使用) Windowsの実…

Debian/Ubuntuにおけるbinfmt_miscに関するメモ(Ubuntu 11.04時点・前半)

Debian/Ubuntuでは、「シェルから直接Windowsアプリケーションを起動できる「binfmt_misc」」で扱ったbinfmt_miscの管理が独自なツールで行われており、幾つかの種類においては自動的に(特に手動での作業をすることなく)扱いやすい設定になっていることが分…

Wine上のサクラエディタの動作について(バージョン1.6.5.0時点)

Windows向けテキストエディタのサクラエディタにはWineで動かしたときに矢印キーなどの一部キーの入力を受け付けない問題があったのだが、大変ありがたいことに、2009年にWineユーザの方(Hidetaka Sakai氏)がWineにバグ報告をされており、そのやりとりの中で…

Wine上のopenBVEなどの文字化け(豆腐状態)を回避する強引な方法とWine上のフォントに関する追加メモ

Wine上のopenBVEで このような豆腐状態の文字化けが発生し、以前扱ったレジストリによるフォント置換を色々試してみたがうまく動作せずに色々悩み*1、lsofで/usr/share/wine/fonts/tahoma.ttfが用いられていることは分かっていたため、最後の手段としてこの…

Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/openBVE・後半・2009/12/23現在)

「Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/openBVE・前半・2009/12/22現在)」の続き。 openBVEのインストールとDLL移動 公式サイトにある配布ファイルopenbve_stable.zipを任意のディレクトリ(例:[Wine環境]/dosdevices/c:/Program Files/openBVE/)に展開する。 …

Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/openBVE・前半・2009/12/22現在)

openBVEはMonoを用いてGNU/Linux上で動作するが、保安装置プラグインは(元のBVE Trainsimからの仕様により)Win32用のDLLという形式をとっている関係でWindows以外では動作しない。 しかし、WineとWindows版Monoを用いると(x86_32もしくはx86_64な)GNU/Linux…

ALSAサウンドシステム上のMIDI信号をキャプチャする(後半)

「ALSAサウンドシステム上のMIDI信号をキャプチャする(前半)」の続き。 出力されるファイルについての注意点 アプリケーションからのキャプチャという性質により、書き出されるMIDIファイルの拍やテンポは元のMIDIシーケンスとは無関係となる。そのため、こ…

mml2nsf.py(2009/12/7版)作成上のメモ

「Wine上のppmckで.mmlファイルを.nsfファイルに変換する処理を自動化するPythonスクリプト(2009/12/7版)」のスクリプトを作成した上での幾つかのメモを扱う。 Pythonのshutil shutilというモジュールを用いると端末シェル上のファイル操作系コマンドのよう…

Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/RPGツクール2000,2003作品・後半・2009/12/3現在)

「Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/RPGツクール2000,2003作品・前半・2009/12/2現在)」の続き。 RTPのインストール 事前に2000用と2003用それぞれのRTPをダウンロードしておく。 メインウィンドウ「Programs」タブの「Prefixes」で「RPG2k2003」を選択し…

Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/RPGツクール2000,2003作品・前半・2009/12/2現在)

「Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/foobar2000・2009/10/23現在)」に続いて、Q4WineでRPGツクール2000,2003作品向けのWine環境を作成して用いる流れを扱う。 Wine環境の作成 Wine環境の作成手順は「Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/foobar2000・2009/1…

Q4Wine動作時にのみTiMidity++(alsaseqインターフェース)を動かす

以前「TiMidity++をWineのMIDIデバイスとして使用する」で扱っている通り、WineではALSAサウンドシステム上のMIDIデバイスが利用でき、ALSAのハードウェアMIDIデバイスがない場合でもTiMidity++のalsaseqインターフェース(-iAオプション)を用いることで、ALS…

Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/foobar2000・2009/10/23現在)

ここでは、Q4Wineを用いてアプリケーション専用のWine環境を作成して使用する流れを扱う。 「Q4Wineについて(初期設定・2009/10/16現在)」の初期設定が完了していることが前提となる。 本記事では例としてfoobar2000を扱う。 Wine環境の作成 メインウィンド…

Q4Wineについて(ランチャアイコンとwinetricksについて・2009/10/20現在)

ランチャアイコンの作成 メインウィンドウの「Programs」タブでは各Wine環境とその中のフォルダ*1ごとに、「Programs」タブの右側のスペースにアプリケーション起動用のランチャアイコンを作成できる。 「Q4Wineについて(初期設定・2009/10/16現在)」で扱っ…

Q4Wineについて(初期設定・2009/10/16現在)

「Q4Wineについて(概要とディストリのパッケージ・2009/10/15現在)」で扱ったQ4Wineの導入後行う 初回起動時のウィザード Wine環境の設定 環境内の各種設定を行うウィザード(Fake drive update wizard) についてを扱う。 初回起動時のウィザード 幾つかのパ…

Q4Wineについて(概要とディストリのパッケージ・2009/10/15現在)

WineのGUIとして開発されているQ4Wine(https://web.archive.org/web/20131204020055/http://q4wine.brezblock.org.ua/)というツールがある。 (2014/10/12)本家サイトが閉鎖されプロジェクトも止まっているため、別のツールを使うなどしたほうがいいかもしれ…

Tau ProducerをWineで使用する

TTAのエンコード/デコードに用いるWindows向けGUIアプリケーションTau ProducerをWineで動かしてみた。 インストーラが消える? インストーラwintta-setup.exeを実行し、ウィザードを進めていくと、進行状況表示になる前(「Install」ボタンを押したとき)に消…

.exeファイル(Windows用とMono/.NET用)の識別と関連付けについて

NautilusなどのGUIファイルマネージャやbinfmt_misc(関連記事)ではファイルの種類に応じてそれを開いたときに、関連付けられたアプリケーションに引数としてそのファイルを渡すことができる。しかし、.exeファイルの場合 Wine上で動作するWindows向けの実行…

PyGTKでファイルマネージャからファイルアイコンをドラッグ・アンド・ドロップを受け取る(URIリストの加工と環境による違いの吸収)

「PyGTKでファイルマネージャからファイルアイコンをドラッグ・アンド・ドロップを受け取る(ファイルマネージャや環境による挙動の違いについて)」ではD&Dを受け取ったときに「drag_data_received」シグナルのハンドラに渡される引数から得られる情報を可能…

PyGTKでファイルマネージャからファイルアイコンをドラッグ・アンド・ドロップを受け取る(ファイルマネージャや環境による挙動の違いについて)

「PyGTKでファイルマネージャからファイルアイコンをドラッグ・アンド・ドロップを受け取る(概要と簡単な例)」の続き。前回の記事の最後に貼り付けたコードを実行し、GUIファイルマネージャからファイルやディレクトリのアイコンをD&Dして、端末に表示される…

GNU/Linux上のStepManiaにおけるサウンド出力と追加データの配置について

サウンド出力について StepManiaはSDLを使用しているが、SDLのサウンド出力の仕組みは使用せずに独自にOSごとのサウンドシステム向けのコードを用意している。GNU/Linux向けにはALSAのhwプラグイン*1とOSS(/dev/dsp)のみが用意されている。 サウンドデーモン…

GNU/Linux上のopenBVEのサウンド出力と路線/車両データについて

サウンド出力について (2010/8/4)2010年夏現在の多くのディストリではOpenAL Softのバージョンが上がって設定方法も変わっている。「OpenAL Softの新しい設定ファイルとその書式について」を参照。また、PulseAudioについてもOpenAL Softのバックエンドとし…

Wine上のfoobar2000の覚え書き(2008/12/15現在)

Wine上のfoobar2000については以前何度か扱っているが、foobar2000のバージョンが0.9.6になっているため、それに関連した内容を主に扱う。 Standard installationとPortable installation バージョン0.9.6のfoobar2000には以下の2種類のインストール方式があ…

コマンド行シェルで作業ディレクトリを戻る作業について

cdコマンドではディレクトリを1つだけ戻れる cdコマンドによる作業ディレクトリの移動は、1つ前にいたディレクトリに限って $ cd -で戻ることができる。ただし、更に1つ前に戻ろうとしてもうまくいかず、逆に進んでしまう。 [~]$ cd /usr/src/linux/ [/usr/s…

Wine 1.1.2でのコントロールパネルについてと使用例(3D Color Changer 3000)

Wineのバージョン1.1.2では、Windowsのコントロールパネル(.cplファイル)がサポートされるようになっている。 起動方法は (コントロールパネルの項目一覧ウィンドウを表示) $ wine control & (直接、コントロールパネル項目を実行) $ wine control [ファイル…

infファイルを使用せずに非対話的にレジストリの操作を行う

今更かもしれないが、非対話的にレジストリを操作(追加/置換/削除)する方法として、infファイルの他に、レジストリエディタ(regedit)のコマンドラインオプションを使用して操作することもできるということが分かった。非対話的に追加したいレジストリがある…

Wine上のfoobar2000の覚え書き(2008/7/12現在)

以前扱ったのはバージョン0.9.4系だったのだが、色々と変わったことがあるため、0.9.5対応の情報としてまとめておく。 (2008/12/15)バージョン0.9.6関係は「Wine上のfoobar2000の覚え書き(2008/12/15現在)」を参照。 Windows XP以上が必須な件について バー…

InstallShieldインストーラのインストール作業を自動化する

Wine環境にWindowsアプリケーションをインストールする際には、ウィザードと呼ばれる対話形式のインストーラの中で「次へ」のクリックやインストールされる機能のカスタマイズといった、幾つかの指示を行う場合が多い。*1 インストーラには幾つかの種類があ…