表記に関して(2014/9/24修正)
変数
「${WINEPREFIX}」は、Wineの設定や仮想ドライブなどを保存するディレクトリを指す環境変数の値で、既定値(未指定時の値)はホームディレクトリ直下の.wineというディレクトリです。同様に、「${」と「}」で囲まれた文字列は、その名前の変数(シェル変数や環境変数)の値という意味で表記しています。
変数以外には、「[ユーザ名]」や「[ホームディレクトリ]」のような表記をしている部分があり、実際には角括弧内内容が示す文字列が入ります。
端末での操作と出力
$ ls
とは、コマンドライン端末(GNOME端末など)を起動して、一般ユーザでlsというコマンドを打ってEnterを押すことを示します。先頭の「$」は、コマンド入力待ち状態であることを示します。ただし、一般ユーザ権限での実行です。
# make install
のように、先頭に「#」が付いている場合は管理者(root)権限でコマンドを実行することを示しますが、多くの操作は、許可したユーザやグループに対して一時的に管理者権限でのコマンド実行を行うことのできるsudoを使用して
$ sudo make install
のように表記している場合が多いです。
(2008/11/30)上の「$」や「#」の入力待ち文字列はプロンプトと呼びますが、記事内では、このプロンプトのあるコマンド行の後ろに、実行したときの出力結果を付けて書いている場合があります。
$ uname -r 2.6.27.5-desktop-2mnb
これは、(一般ユーザ権限の端末のシェル上で)プロンプトが出ているときに「uname -r」と入力してEnterで実行したら「2.6.27.5-desktop-2mnb」と表示されたことを示しています。
ファイルの内容
編集するファイルの内容を貼り付けることがあります。その際にファイル名: ~/.dmrc
[Desktop] Session=xfce
このような形で場所とファイル名を示すことがあります。
場所に関して
パス名で書くケース(例: ~/.bashrc)もあれば、保存するファイル名(例: test.bz2.b64)だけを書くケースもあり、前者はその場所が明確に決まっている場合、後者は主に新規作成・保存する場合で、どのディレクトリに保存してもよい場合です。パス名はファイルやディレクトリのある場所を示す文字列で、この備忘録でファイルの内容を貼り付けるときには、最上位ディレクトリの「/」からたどる道筋の形「絶対パス」を基本として記述していますが、ホームディレクトリは「~」で示しています。${WINEPREFIX}は、上で説明したWineの設定などのディレクトリを示します。
貼り付けた内容に関して
ファイルの内容全体をこれで置き換えるのか、追記をするのか、あるいは該当個所の書き換えになるのかは、その記事ごとに異なります。個別に、どのような編集のしかたをするかは極力書いてはいますが、分かりにくい部分もあるかもしれません。例えば、
ファイル名: ${WINEPREFIX}/user.reg
[Software\\Wine\\X11 Driver] "InputStyle"="root"
と記事に書かれている場合、このファイルの中に「[Software\\Wine\\X11 Driver]」というセクションがなければその部分をそのまま追加して、すでに
[Software\\Wine\\X11 Driver] 123456789 "ClientSideAntiAliasWithCore"="Y" "ClientSideAntiAliasWithRender"="Y" "ClientSideWithRender"="Y" "DXGrab"="Y"
のように該当セクションが存在する場合は、
[Software\\Wine\\X11 Driver] 123456789 "ClientSideAntiAliasWithCore"="Y" "ClientSideAntiAliasWithRender"="Y" "ClientSideWithRender"="Y" "DXGrab"="Y" "InputStyle"="root"
のように、その中に追加(もしくは既存の値を修正)する形になります。
注:例として上のファイル${WINEPREFIX}/user.regを挙げましたが、このファイルは実際には手動で編集するべきではなく、レジストリ エディタ(regedit)を使用して編集するのが望ましいです。
引用など、左に特別な記述のあるもの
「[引用]ファイル名:」と書かれているものは別の場所からの引用で、「[任意]ファイル名:」と書かれているのは、特に保存ファイル名は指定しない(自由)という意味です。「[一部]ファイル名:」と書いてあるものについては、続く内容がファイルの一部であることを示します。「base64」と書かれているものは、非テキストデータをBase64という方式でテキストに変換したものを貼り付けてあり、元の状態に戻すには、Base64デコードという作業が必要です(具体的な作業に関しては関連記事を参照)。
ファイルの差分/パッチについて
diffコマンドが「unified」という見やすい形式で出力したもので、タイムスタンプ部分は省略しています。差分の読み方は下にまとめてあります。