試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

GNU nanoで色分けの文法ファイルを追加する

には、GNU nano用の文法ファイルの設定が幾つか紹介されている。これを${HOME}/.nanorcへ追加する*1ことで、標準でサポートされているファイルの種類以外においても色付き表示ができる。

設定の配置

上で紹介しているWiki等では、いずれも、(特定のファイルの種類を色付き表示させるための)設定が直接書かれているので、これをそのまま${HOME}/.nanorcへ貼り付けると管理が面倒になる。そこで、専用のディレクト${HOME}/.nanorc.d/を設け、その中に、種類ごとのファイルを保存する形をとることにする。

$ mkdir ~/.nanorc.d

あとは、使用したい種類の設定をWebブラウザからテキストエディタにコピペして、適当な名前で保存していく。

.nanorcからの参照として、種類ごとの設定ファイルを有効化

欲しい設定が他になくなるまでこれを繰り返したら、${HOME}/.nanorcの中に、種類ごとに保存しておいたファイルを参照する設定を記述していく。

$ ls ~/.nanorc.d
conf.nanorc  makefile.nanorc  xorgconf.nanorc

${HOME}/.nanorc.d/ディレクトリ内のファイル名が上記のとおりだとした場合の例は以下のようになる。
ファイル名: ~/.nanorc

## Makefile
include "~/.nanorc.d/makefile.nanorc"
## conf
include "~/.nanorc.d/conf.nanorc"
## xorg.conf
include "~/.nanorc.d/xorgconf.nanorc"

多少、意図に反する表示になったりすることもあるが、それはご愛嬌。もし、明らかに見づらくなってしまったというものがあれば、それは捨てて、単色の表示に戻せばよい。

上の画像は/etc/X11/xorg.confの例。

Gentoo Linuxebuildファイルと/etc/portage/以下の設定ファイルに対する文法ファイル

Wikiにも設定が書いてあるが、注意書きの通り、/usr/share/nano/gentoo.nanorcというファイルがパッケージに含まれているため、これを参照する記述を追加しておくだけで使用できるようになる。
ファイル名: ~/.nanorc

## Gentoo ebuild,/etc/portage/*
include "/usr/share/nano/gentoo.nanorc"

*1:あるいは、これらを改変したり、一から自作してしまったりしてもかまわない