試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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GStreamerのALSA出力におけるPCMデバイス名を指定する

[ホームディレクトリ]/.asoundrcで定義した「pcm.[名前]」というPCMデバイスをGStreamerのALSA出力プラグイン(エレメント名「alsasink」)で使用するためには、alsasinkエレメントへの引数(プロパティ)として「device=[デバイス名]」を指定する必要がある。この情報は、

$ gst-inspect-0.10 alsasink

で確認できる。デフォルトでは、ALSAのデフォルトデバイス名「default」を使用することも分かる。

gst-launchによる実験

「pcm.ladspa」というPCMデバイス(参考:「ALSAでLADSPAプラグインを使用する」)を指定する場合、指定のしかたとしては

$ gst-launch-0.10 filesrc location=sample_44_2_16.tta ! ttaparse ! ttadec ! alsasink device=ladspa

のように行う。

GStreamerを使用するアプリケーションのための設定

gnome-mediaパッケージ*1に含まれるgstreamer-propertiesで設定ができるのだが、これだけでは設定できない部分がある。

$ gconf-editor /system/gstreamer/0.10/default/audiosink

これでキー「/system/gstreamer/0.10/default/audiosink」が選択された状態でgconf-editorが起動する。この階層には

  • audiosink
  • chataudiosink
  • musicaudiosink

と、オーディオ出力エレメントの設定項目が複数ある。これらの値を

alsasink device=ladspa

などのように編集すればよい。

動作確認をRhythmboxtotemで行った。
使用したバージョン:

  • gstreamer 0.10.11
  • gnome-media 2.16.1
  • gconf-editor 2.16.0
  • totem 2.16.5
  • Rhythmbox 0.10.0

*1:Gentoo Linux, Debian, Ubuntuで共通のパッケージ名