試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

GKrellMの概要と一部設定など覚え書き

GKrellMは、システムの様々な状態を表示したり、操作を行ったりするGTK+アプリケーション。以下は、偏りがあるが、その設定についての覚え書き。

  1. 設定ダイアログを開く
  2. ヘルプ
  3. 全般設定
    1. オプション
    2. プロパティ
  4. センサ
  5. 時計(日付と時刻)
  6. 各種グラフの書式
    1. CPU
    2. プロセス
    3. ディスク
    4. ネットワーク
    5. メモリとスワップ(パネル)
    6. ファイルシステム
  7. 「ファイルシステム」の機能について
  8. プラグイン
  9. テーマ
  10. フォント

設定ダイアログを開く

一番上にホスト名かカーネルのバージョンが表示されている場合、その部分を右クリックすることでメニューが開き、「設定」を選ぶとダイアログが開くのだが、両方とも非表示にすることもでき、その場合、GKrellMのウィンドウの端っこ(場所はどこでもよい)で右クリックする。ウィンドウを画面端に配置しておくとマウスポインタがそこで止まり、狙いやすい。

ヘルプ

ダイアログ左のそれぞれの設定セクション名をクリックすると、右側に「情報」というタブが出る(一部出ないものもある)。ここで説明と値の指定のしかたなどが載っているので、参考にする。

全般設定

オプション
ウィンドウ位置保存のチェックはしておくと便利。
下のほうで、Krell(CPUなどの項目にある横方向のインジケータ)とLEDの表示の更新頻度と横幅が指定できる。頻度は高すぎず、低すぎずの値を指定する。手元では「8」にしているが、もっと少なくてもよさそう。横幅は、フォント設定をした後で設定するとよい。

プロパティ
X Window Systemにおけるウィンドウの種類・挙動について、好みで設定。手元では

  • 張り付けモードにする
  • 同じ種類のウィンドウの内で最下面にする
  • ウィンドウの種類をドックまたはパネルにする

にチェックを入れている。こうすることで、ウィンドウの下に隠せるが最大化したときには隠れず、ウィンドウ一覧にも出ないという挙動になる。

センサ

ここで表示されるのは、主にlm_sensorsで設定*1した温度/ファン回転数/電圧の内、センサが対応しているもの。lm_sensorsのデーモンが動作している必要がある。
ハードディスクの温度はhddtempを経由して取得する。hddtempのデーモンが動作している必要がある。
NVIDIAGPUの温度も取得でき、これは、nvidia-settings経由で取得する。バージョン2.3.0からはnvidia-settings経由で取得できない場合、nvclock経由で取得できるようになった。
項目によっては、「場所」を指定することで、「CPU」などのラベルの右に温度が表示できる。移動できないものはまとめて並んで表示される。

画像は、ラベル横に温度を表示している状態。

時計(日付と時刻)

日付と時刻が表示される。手元の設定では、

  • 「カレンダ」-「有効にする」
  • 「時計」-「有効にする」
  • 「時計」-「12時間制の代わりに24時間制で表示する」
  • 「時計」-「24時間制で"秒"を表示する」

にチェックを入れている。
ここの日付の言語は、ロケール設定(環境変数LC_TIME)に依存している。日本語で日付が変な形(「土 8 9月」の形)で表示されるのが好みに合わないのであれば、

$ LC_TIME=C gkrellm &

のようにして起動すると、英語(「Sat 8 Sep」の形)になる。ただし、環境変数LC_ALLは未定義にしておく。

各種グラフの書式

CPU
CPUのグラフに表示する書式は、user/system/niceごとに分けて

us $u\nsy $s\nni $n

としている。グラフが隠れて見づらければ削って調整。

プロセス
特に深い意味もなく

pr $p\nus $u

としている。

ディスク
「<<」は読み込み、「>>」は書き込みの意味で

<< $r\n>> $w

としている。

ネットワーク
「ディスク」と同様、入力と出力の意味で

<< $r\n>> $t

としている。

メモリとスワップ(パネル)
場所を取らないように、それぞれ

Mm $u
Sw $u

としている。

ファイルシステム
メモリと同様に、場所節約で

$f

としている。

ファイルシステム」の機能について

チェックボックスのクリック1つで、あらかじめ指定してあるマウントポイントに対して、マウントとマウント解除を行う機能。一時的に使用する用途のパーティションや圧縮ファイルシステムをマウントするのにも便利。
一般ユーザでマウント/マウント解除を行えないパーティションに対しても、空きの確認に使える。
「ラベル」の文字列は、GKrellMの中に表示される名前。「マウント地点」にマウントポイントを入れて、「新規」ボタンを押すことで登録される。
「マウントコマンド」「アンマウントコマンド」は、/etc/fstabに書かれていない場所をマウントする場合に記述する。/etc/fstabに書かれている場所の場合、代わりに「/etc/fstabでのマウントを有効にする」にチェックを入れる。

プラグイン

入手したプラグインをビルドし、できた.soファイルを[ホームディレクトリ]/.gkrellm2/plugins/以下にコピーする。その後、設定ダイアログの「プラグイン」で、該当項目のチェックを入れて有効にした後、「配置」ボタンを押して、内蔵の(あらかじめ決まった順番の)モニタのどの位置にそのプラグインを配置するかを選択する。

テーマ

などから気に入ったテーマをダウンロードし、[ホームディレクトリ]/.gkrellm2/themes/以下に展開する。

$ tar zxf [テーマファイル].tar.gz -C ~/.gkrellm2/themes/

GUIのツールで展開する場合も、同様に[ホームディレクトリ]/.gkrellm2/themes/を展開先として指定する。もしくは、別の場所に展開後、[ホームディレクトリ]/.gkrellm2/themes/の下にテーマ名のディレクトリを持ってくる。
個人的には、6nomeか、6nome-sandyが見やすいと思った。この記事にある画像は6nome-sandy。
(2014/9/25)一部記述とURLを修正

フォント

  • 大きいフォント
  • 通常のフォント
  • 小さいフォント

の3つの種類のフォントが使われている。これらをそれぞれ、好みのフォントに変更でき、サイズや太字・斜体の指定もできる。
好みの世界ではあるのだが、手元の設定をメモしておくと

  • 大きいフォント: Liberation Mono Italic 9
  • 通常のフォント: Systema Italic 8

で、小さいフォントはいじっていない。幅は「65」にしているが、これだと、cpufreqのgovernor名部分で後ろのほうの文字が切れる場合があるのが難点。

上の画像では、最後の「e」が切れている。

*1:/etc/sensors.confも反映される