試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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fbsplashのテーマとTuxOnIceのfbsplash版UserUIについて

  1. fbsplashテーマの入手
    1. kde-look.org
    2. gnome-look.org
    3. TuxOnIceの公式サイトにあるテーマ
    4. 配置場所
    5. Gentoo Linuxのパッケージ
  2. TuxOnIceのfbsplash版UserUIのテーマの選択
  3. fbsplash用のinitrdにTuxOnIceのfbsplash UserUIを含める

fbsplashテーマの入手

fbsplash版のUserUIは、fbsplashのテーマファイルを使用する。これは以下の場所から入手できる。

kde-look.org
http://www.kde-look.org/content/search.php で、

  • type: Bootsplash Screen
  • description contains: fbsplash

で検索。数は下のgnome-look.orgより多いが、Gentoo Linux関係が多い気がする。

gnome-look.org
http://www.gnome-look.org/content/search.php で、

  • type: All
  • description contains: fbsplash

で検索した中の一部。数は少ない

TuxOnIceの公式サイトにあるテーマ
http://www.tuxonice.net/downloads/all/
にあるsnowboard-tux-v1.tar.bz2。テキストに「Software Suspend 2」と書かれているので、気になるのであれば

$ sed -i -e 's/Software Suspend 2/TuxOnIce/' snowboard-tux/*.cfg

設定ファイルの該当部分を「TuxOnIce」などの好きな文字列に置換する。

配置場所
/etc/splash/以下にテーマ名のディレクトリがあるように入れる。

[etc]-+-[splash]-[テーマ名]-+-[images]-+-<silent-[解像度].[拡張子]>...
      |                     |          +-<verbose-[解像度].[拡張子]>...
      |                     +-<[解像度].cfg>...

のような形が一般的。

Gentoo Linuxのパッケージ
Gentoo Linuxでは「splash-themes-gentoo」と「splash-themes-livecd」のパッケージが用意されている。その他、「splashutils」を入れた後「bootsplash-themes」を入れると、古い「bootsplash」というグラフィカル起動向けのテーマがfbsplash向けに変換されて/etc/splash/以下にインストールされる。数は多いが、進行状況バーの出るsilentモードがサポートされていないものもある。
「bootsplash-themes」に含まれるテーマ群の一次配布サイトはbootsplash.deだが、つながらない?
http://web.archive.org/web/*/http://bootsplash.de/
からテーマを落とすことはできるが、fbsplashで使えるようにする修正は別途必要。

TuxOnIceのfbsplash版UserUIのテーマの選択

TuxOnIceのfbsplash版UserUIのデフォルトのテーマ名は「TuxOnIce」で、任意のテーマディレクトリに対するシンボリックリンク/etc/splash/TuxOnIceを作成しておくことで、使用するテーマを指定できる。
以前使用されていたデフォルトテーマ名は「suspend2」で、古いUserUIではこの名前のテーマを使用するため、/etc/splash/TuxOnIceに対するシンボリックリンク/etc/splash/suspend2を作成しておくとよい。

fbsplash用のinitrdにTuxOnIceのfbsplash UserUIを含める

fbsplash用のinitrdを使用することで、カーネルが起動する初期の段階から、fbsplashによるグラフィカルな(通常の)起動が行われる。作成方法とGRUBの設定は「Gentoo Linuxにおけるグラフィカルな起動画面とuvesafbについて(Linux 2.6.23以降)」を参照。
このfbsplash用initrdにTuxOnIceのUserUIを含めることができ、これにより、通常起動時と復帰の起動時に同一のinitrdファイルを指定しながら、起動の初期段階から、それぞれを使用することができる。/boot/grub/menu.lstの例は「Linux上で休止状態を実現するTuxOnIceの概要と準備(3.0-rc1の時点)」を参照。
以下、splashutilsに含まれるsplash_geninitramfsコマンドで作成したfbsplash用initrd「/boot/initrd-splash.gz」があるものとし、UserUI入りの/boot/initrd-tuxonice-splash.gzを出力するものとする。

$ fakeroot bash
fakeroot# mkdir /tmp/initrd.d
fakeroot# cd /tmp/initrd.d/
fakeroot# zcat /boot/initrd-splash.gz | cpio -idm --quiet -H newc
fakeroot# cp /sbin/*_fbsplash sbin/
fakeroot# find | cpio --quiet -L -o -H newc | gzip -9 > initrd-tuxonice-splash.gz
fakeroot# exit
$ sudo mv /tmp/initrd.d/initrd-tuxonice-splash.gz /boot -i
$ rm /tmp/initrd.d/ -fr

(2008/1/24)イメージ操作の中ではfakerootを使用し、生成されたファイルを実際に更新する部分でのみsudoを使用するよう修正

参考URL:

使用したバージョン:

  • TuxOnIce UserUI 0.7.2