Midnight Commanderの色調整
Midnight Commanderは、独自に色を調整したmlterm上ではデフォルトの配色が見づらいため、マニュアルページを参考にして色をいじってみた。
設定の書式
色をカスタマイズするための「Colors」セクションは設定ファイルには書かれていないので、自分で追加する。端末の種類(環境変数TERMによる)ごとに、設定は分けて書くことができる。
ファイル名: ~/.mc/ini
[Colors] base_color=[全ての端末で共通の設定] xterm=[X端末(${TERM}=xterm)でのみ有効にしたい設定] ...
それぞれの値は
[キーワード1]=[前景色],[背景色]:[キーワード2]=[前景色],[背景色]:...
のように、設定したい場所を示すキーワードごとに「,」で前景色と背景色を区切って指定し、その後ろに別のキーワードを付ける場合に、「:」を付けて以下同様に繰り返す。
キーワード一覧
一般
- normal(通常の文字や罫線など)
- selected(カーソルが当たっている項目とメニュー)
- marked(+でマークを付けた項目)
- markselect(+でマークを付けた項目にカーソルが当たっている状態)
- errors(エラーダイアログ)
- input(テキスト入力欄)
- reverse(現在のディレクトリ名などの反転部分)
- gauge(ファイルコピーなどの進行状況)
メニュー
- menu(メニュー項目)
- menusel(カーソルが当たっているメニュー項目)
- menuhot(メニュー内のキー記述)
- menuhotsel(カーソルが当たっているメニュー項目内のキー記述)
ダイアログ
- dnormal(ダイアログの色)
- dfocus(ダイアログ内のフォーカスされた部品)
- dhotnormal(ダイアログ内のキー記述や、設定セクション名)
- dhotfocus(ダイアログ内のフォーカスされた部品のキー記述)
ヘルプ
- helpnormal(ヘルプ内の通常の文字)
- helpitalic(ヘルプ内のイタリック強調文字)
- helpbold(ヘルプ内の太字強調文字)
- helplink(ヘルプ内のリンク文字)
- helpslink(ヘルプ内の選択されているリンク文字)
ビューア
- viewunderline(ビューアの16進表示などの強調表示部分)
ファイルなどの種類ごとの色
内蔵エディタ
- editnormal(内蔵エディタの通常の文字)
- editbold(内蔵エディタの検索/置換などの強調表示)
- editmarked(内蔵エディタの選択範囲)
使用可能な色
- black(0/30 黒い細字)
- gray(1/30 黒い太字)
- red(0/31 赤い細字)
- brightred(1/31 赤い太字)
- green(0/32 緑の細字)
- brightgreen(1/32 緑の太字)
- brown(0/33 黄色の細字)
- yellow(1/33 黄色の太字)
- blue(0/34 青い細字)
- brightblue(1/34 青い太字)
- magenta(0/35 マゼンタの細字)
- brightmagenta(1/35 マゼンタの太字)
- cyan(0/36 シアンの細字)
- brightcyan(1/36 シアンの太字)
- lightgray(0/37 白の細字)
- white(1/37 白の太字)
- default(端末で設定されているそのままの前景/背景色)
設定例
mltermもしくはその中のscreen上で動作させる場合の例。
ファイル名: ~/.mc/ini
[Colors] xterm=normal=default,black:selected=brightgreen,default:marked=yellow,black:markselect=brightred,white:errors=red,black:input=default,black:reverse=gray,yellow:gauge=default,brightgreen:menu=green,default:menusel=black,brightgreen:menuhot=yellow,black:menuhotsel=yellow,black:dnormal=default,default:dfocus=brightgreen,default:dhotnormal=yellow,default:dhotfocus=yellow,default:helpnormal=default,black:helpitalic=brightgreen,black:helpbold=brightred,black:helplink=brightcyan,black:helpslink=brightblue,black:viewunderline=black,brightgreen:executable=green,black:directory=brightblue,black:link=cyan,black:stalelink=black,brightred:device=yellow,black:special=magenta,black:core=red,black:editnormal=default,black:editbold=black,yellow:editmarked=brightgreen,default screen=[上の行の値と同じ内容]
もし、${HOME}/.mlterm/mainで
termtype = mlterm
としている場合、${HOME}/.mc/iniでは、
mlterm=normal=default,black:...
と、「${TERM}=mlterm」向けの設定を行う。この方法を使用すると、mltermだけで使用される設定を書ける。
通常の表示
メニュー表示
ダイアログ表示
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関連URL:
使用したバージョン:
- Midnight Commander 4.6.1 (4.6.1-r4 USE="7zip X gpm ncurses nls pam -samba slang unicode")
- S-Lang 1.4.9 (1.4.9-r2 USE="cjk unicode")