試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Midnight Commanderの色調整

Midnight Commanderは、独自に色を調整したmlterm上ではデフォルトの配色が見づらいため、マニュアルページを参考にして色をいじってみた。

設定の書式

色をカスタマイズするための「Colors」セクションは設定ファイルには書かれていないので、自分で追加する。端末の種類(環境変数TERMによる)ごとに、設定は分けて書くことができる。
ファイル名: ~/.mc/ini

[Colors]
base_color=[全ての端末で共通の設定]
xterm=[X端末(${TERM}=xterm)でのみ有効にしたい設定]
...

それぞれの値は

[キーワード1]=[前景色],[背景色]:[キーワード2]=[前景色],[背景色]:...

のように、設定したい場所を示すキーワードごとに「,」で前景色と背景色を区切って指定し、その後ろに別のキーワードを付ける場合に、「:」を付けて以下同様に繰り返す。

キーワード一覧

一般
  • normal(通常の文字や罫線など)
  • selected(カーソルが当たっている項目とメニュー)
  • marked(+でマークを付けた項目)
  • markselect(+でマークを付けた項目にカーソルが当たっている状態)
  • errors(エラーダイアログ)
  • input(テキスト入力欄)
  • reverse(現在のディレクトリ名などの反転部分)
  • gauge(ファイルコピーなどの進行状況)
メニュー
  • menu(メニュー項目)
  • menusel(カーソルが当たっているメニュー項目)
  • menuhot(メニュー内のキー記述)
  • menuhotsel(カーソルが当たっているメニュー項目内のキー記述)
ダイアログ
  • dnormal(ダイアログの色)
  • dfocus(ダイアログ内のフォーカスされた部品)
  • dhotnormal(ダイアログ内のキー記述や、設定セクション名)
  • dhotfocus(ダイアログ内のフォーカスされた部品のキー記述)
ヘルプ
  • helpnormal(ヘルプ内の通常の文字)
  • helpitalic(ヘルプ内のイタリック強調文字)
  • helpbold(ヘルプ内の太字強調文字)
  • helplink(ヘルプ内のリンク文字)
  • helpslink(ヘルプ内の選択されているリンク文字)
ビューア
  • viewunderline(ビューアの16進表示などの強調表示部分)
ファイルなどの種類ごとの色
内蔵エディタ
  • editnormal(内蔵エディタの通常の文字)
  • editbold(内蔵エディタの検索/置換などの強調表示)
  • editmarked(内蔵エディタの選択範囲)

使用可能な色

  • black(0/30 黒い細字)
  • gray(1/30 黒い太字)
  • red(0/31 赤い細字)
  • brightred(1/31 赤い太字)
  • green(0/32 緑の細字)
  • brightgreen(1/32 緑の太字)
  • brown(0/33 黄色の細字)
  • yellow(1/33 黄色の太字)
  • blue(0/34 青い細字)
  • brightblue(1/34 青い太字)
  • magenta(0/35 マゼンタの細字)
  • brightmagenta(1/35 マゼンタの太字)
  • cyan(0/36 シアンの細字)
  • brightcyan(1/36 シアンの太字)
  • lightgray(0/37 白の細字)
  • white(1/37 白の太字)
  • default(端末で設定されているそのままの前景/背景色)

設定例

mltermもしくはその中のscreen上で動作させる場合の例。
ファイル名: ~/.mc/ini

[Colors]
xterm=normal=default,black:selected=brightgreen,default:marked=yellow,black:markselect=brightred,white:errors=red,black:input=default,black:reverse=gray,yellow:gauge=default,brightgreen:menu=green,default:menusel=black,brightgreen:menuhot=yellow,black:menuhotsel=yellow,black:dnormal=default,default:dfocus=brightgreen,default:dhotnormal=yellow,default:dhotfocus=yellow,default:helpnormal=default,black:helpitalic=brightgreen,black:helpbold=brightred,black:helplink=brightcyan,black:helpslink=brightblue,black:viewunderline=black,brightgreen:executable=green,black:directory=brightblue,black:link=cyan,black:stalelink=black,brightred:device=yellow,black:special=magenta,black:core=red,black:editnormal=default,black:editbold=black,yellow:editmarked=brightgreen,default
screen=[上の行の値と同じ内容]

もし、${HOME}/.mlterm/main

termtype = mlterm

としている場合、${HOME}/.mc/iniでは、

mlterm=normal=default,black:...

と、「${TERM}=mlterm」向けの設定を行う。この方法を使用すると、mltermだけで使用される設定を書ける。

通常の表示

メニュー表示

ダイアログ表示

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