Glipper 1.0でのアクション設定とNopasteプラグインについて
Glipper 1.0では、「Actions」プラグインを有効にすることで、クリップボードに記憶された内容が特定のパターンにマッチしたとき、その文字列をアプリケーションに渡すことができる。そのパターンとアクションの設定を例として載せてみる。
アクションの設定例
クリップボードの内容が「%s」に展開されてコマンドが実行される。
パターン(正規表現) | 説明 | 使用例 |
---|---|---|
^\/.+\.jpg$ | 画像を開く | display %s |
gimv %s | ||
^\/.+\.html?$ | ローカルのHTMLファイルを開く | firefox %s |
^https?:// | HTTP(S) URLを開く/ダウンロード | firefox %s |
gnome-terminal --hide-menubar --geometry=80x10 -x wget -O $(zenity --file-selection --title 保存ファイル名 --save --confirm-overwrite --filename=$(basename %s)) %s | ||
^ftp:// | FTP URLを開く | firefox %s |
^file: | ローカルのファイルやディレクトリを開く(fileスキーマ) | xdg-open %s |
アクションのメニューが出ないことがある不具合について
Glipper 1.0は、全体的にコードが書き直されて、プラグインシステムも初めて実装されたバージョン。そのためか、アクションの設定をしても、「Actions」メニューの下に何も項目が出ない*1ことがあり、一度そうなってしまうと、何故かプラグイン一覧から「Actions」のプラグインを有効にすることもできなくなってしまう。
色々試した結果、1つのパターンと、それに対するアクションを設定するところまでは問題がないようで、その下に2つ目のパターンを追加してアクションを設定するとおかしくなるという挙動だった。
複数のパターン/アクションの設定はせず、「URLを開く」など、特に有用なものだけを設定して運用していくのが現状では無難かもしれない。
なお、関連しそうなソース(Pythonで書かれている)は/usr/share/glipper/plugins/actions.pyで、設定ファイルは${HOME}/.glipper/plugins/actions.conf。
Nopasteとは...?
バージョン1.0においてデフォルトで有効*2になっている「Nopaste」というプラグインは、同名のテキスト共有(貼り付け)サービスに、現在のクリップボードの内容を送信する機能を持つ。メニューからこれを選択すると、
http://www.rafb.net/paste/results.html
に、
- 言語: Plain text
- ニックネーム: pasted by Glipper
- 記述: 上に同じ
という情報で送信される。誤って、大事な情報をクリップボードにコピーした状態で送信してしまったとしても、基本的には24時間後に自動削除される以外に消す手段が無いため、このサービスを利用しているのでない限りは、外してしまったほうがよさそう。
関連記事: