試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

meditの覚え書き(設定ファイル/ファイル名フィルタ/タブ/置換/印刷/ペイン/自動エンコーディング検出)

日本語メッセージカタログを作成したときに気づいたことを主に、その他の覚え書きとともにメモ。

設定と状態が保存されるファイル

設定が保存されるファイルは${HOME}/.config/meditrcで、開いているドキュメントなどの状態は${HOME}/.cache/medit/medit.session${HOME}/.cache/medit/medit.stateに保存される。

ファイル選択時のフィルタ

「Filter」の欄に「*.txt」のような形式で絞り込みができる(入力後にEnterキーで適用)。複数のパターンを使用する場合は「*.c;*.h」のようにセミコロン区切りにするか、「*.[ch]」のようなパターン指定をするなどの方法がある。任意の文字列を含む形にするには、その文字列の前後を「*」で囲んで「*test*」のような形にする。
ファイル選択ペインでのフィルタでは、「Filter」ボタンでオン/オフ切り替えもできる。

タブ

タブは横方向にドラッグすることで並び替えができる。gedit*1でも同様にできるが、タブが半透明になってマウスポインタに付いてくるため、見やすい。

タブを右クリックして「Detach」を選択すると、そのタブの内容を別のウィンドウに分離することができる。

置換

「Literal replacement」をチェックすると、正規表現を使用して条件の欄に「(文字列)」のようにかっこで囲んだ文字列を指定し、置換後の文字列に「\1」など、マッチした場所に置き換わる記号を記述した場合でも「\1」は「\1」とそのまま出る(チェックを外すとマッチした場所に置き換わる)。

印刷(「medit」タブ)

「Print using text styles」のチェックは、付けると色付け表示(シンタックスハイライト)が印刷時の色に反映される。
「Ellipsize long lines」をチェックすると、長い行が「...」で省略されて後ろが印刷されなくなる。
ヘッダやフッタの記号(「%Ef」など)は、入力欄で表示されるツールチップを参考にする。

ペイン

「Terminal」や「File Selector」のボタンをクリックすると、テキスト入力領域の一部を隠してそれらのペインが表示される。右上にある複数のボタンの内、「Sticky」(左向きの三角形)は、押すとペインが固定され、テキスト入力領域のスクロールバーも、ペイン部分を確保するように調整する。

画像では、テキスト入力領域の右端(画像の中では一番左)の部分にスクロールバーが出るようになっているのが分かる。
ペインをウィンドウとして分離しているときに「Keep on top」のボタンを押した状態では、meditのメインウィンドウよりも手前には表示されるが、「開く」や「保存」のダイアログや、別のアプリのウィンドウには隠れることがあるため、日本語メッセージカタログでは「最前面」という書き方はしなかった。

エンコーディング自動検出時の優先順位

ISO-2022-JPの優先順位をUTF-8よりも上にしないと、ISO-2022-JPなファイルを開いたときに化けてしまった。デフォルトの並びはメッセージカタログファイルで変更できるようになっているが、試行錯誤の後に

ISO2022JP,UTF-8,LOCALE,EUC-JP,Shift_JIS,ISO_8859-15,ISO_8859-1

に落ち着いた。「UTF-8,LOCALE,ISO2022JP,(以下略)」では化けてしまったため、先頭に持ってこないとダメのようだ。この状態で、4つ*2エンコーディングが正常に自動検出されることを確認した。
なお、「LOCALE」は現在のロケールに合わせたエンコーディングを指定するという意味。また、後ろの2つ(ISO_8859-*)は消さないでとのことなので、メッセージカタログの中でも残した。

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使用したバージョン:

  • medit 0.9.0