Hotwire 0.721の覚え書き - 試験運用中なLinux備忘録・旧記事

グラフィカルなシェル環境Hotwireのバージョン0.721が出ている。Hotwireに関する関連記事は以下。

ebuild

http://cid-3f9be5b1cd4a806c.skydrive.live.com/browse.aspx/%E5%85%AC%E9%96%8B/Gentoo%20Linux%20ebuild/app-shells/hotwire
にアップロードした。バージョン0.710とのインストール処理に関する大きな違いはないが、

python_mod_optimize()の引数のディレクトリにhotappsとhotvteが含まれていなかったのを修正
「sourceview」USEフラグを既定で有効に

という変更を行った。
(2008/7/5)バージョン0.721は、Python 2.4系では

$ hotwire
Traceback (most recent call last):
  File "/usr/bin/hotwire", line 209, in ?
    main()
  File "/usr/bin/hotwire", line 139, in main
    hotwire.builtin.load()
  File "/usr/lib64/python2.4/site-packages/hotwire/builtin.py", line 250, in load
    import hotwire.builtins.head    
  File "/usr/lib64/python2.4/site-packages/hotwire/builtins/head.py", line 56
    yield line
SyntaxError: 'yield' not allowed in a 'try' block with a 'finally' clause

で起動しないことが分かったため、ebuildの依存関係を書き直して、r1としてアップロードした。
(2008/7/20)アイコンキャッシュが更新されない不具合の対処や依存関係の見直しを行い、r2としてアップロードした。

コマンドの使用例の参考ページ(0.7xx向け)

プロジェクトのWikiページに、バージョン0.7xx向けの新しいコマンドを含んだ使用例が載っている。

追加されたコマンドについて

head

テキストファイルの最初の10行を表示するが、バージョン0.721の時点では行数などのオプションはなく、/usr/lib/python[バージョン]/site-packages/hotwire/builtins/head.py を見ても、行数が「10」と決め打ちされているようだ。

head [テキストファイル]

グラフィカルな出力からパイプで渡すこともできて、

proc | head

では、プロセスIDの若いものから10項目が表示される。

path

環境変数PATHの内容を表示する。操作も可能。

path

引数を付けずに実行すると、表示するのみで操作は行わない。
-aオプションは先頭(優先順位が最も高い)、-sオプションは末尾(優先順位が最も高低い)に追加する。追加後のPATHも表示される。

path -a /opt/jdk/bin
/opt/jdk/bin:[直前までのPATH]

path -s /opt/jdk/bin
[直前までのPATH]:/opt/jdk/bin

PATHの中からディレクトリを削除するには-dオプションで指定する。

path -d /opt/jdk/bin
[削除後のPATHが表示される]

環境変数PATHについて

pprint

オブジェクトが、より詳細な情報とともに出力される。

proc | filter hotwire cmd | pprint
[<hotwire.sysdep.proc_impl.proc_linux.LinuxProcess object at 0x1783470>]
sys echo test | pprint
['test\n']

iter

[引用]ヘルプより

Expand iterable objects from input.

とのことで、/usr/lib/python[バージョン]/site-packages/hotwire/builtins/iter.pyのコードもシンプルなのだが、使い方がよく分からなかった。

使用したバージョン:

Hotwire 0.721