試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Windows版のPythonをWineで動かす

Windows版のPythonはWineで動く。全ての機能が正常に使えるかどうかは分からないが、Windows上で動くかどうかの参考にはなるかもしれない。

  1. ダウンロードするファイル
  2. インストール方法
  3. Pythonシェル
  4. スクリプトを実行

ダウンロードするファイル

Python 2.5.2 Windows installer」と書かれているもの(x86_32版)を使用する。

インストール方法

インストーラMSI形式(Windowsインストーラパッケージ)で、Wineに含まれるmsiexecコマンドによりインストール可能。

$ wget http://www.python.org/ftp/python/2.5.2/python-2.5.2.msi
$ msiexec /i python-2.5.2.msi

ファイルを指定するとGUIインストーラが起動し、普通にインストール作業を行うことができる。

Pythonシェル

GNU/Linux版のPythonと同様、(端末から)直接pythonを実行すると、対話シェルが開く。操作は基本的に同様だが、バックスペースが利かない。

$ wine "C:\Python25\python.exe"

GUI版(IDLE)も起動できる。

$ wine "C:\Python25\pythonw.exe" "C:\Python25\Lib\idlelib\idle.pyw"

スクリプトを実行

最初の「#!」で始まる行*1

#! /usr/bin/wine C:\Python25\python.exe

と書くと、このスクリプトを直接実行したときにWineが起動され、WindowsPythonスクリプトが渡されて実行される。
あるいは、

$ wine "C:\Python25\python.exe" [スクリプトの場所]

として実行することで、pythonコマンドの引数にスクリプトを指定したことになる。
なお、インストール先を標準から変更した場合はその場所に合わせて指定する。

使用したバージョン:

  • Wine 0.9.60
  • Python 2.5.2(win32)

*1:どのプログラムに渡してファイル内容を処理するかを記述する部分