試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Compiz Fusion 0.7.6の覚え書き(2008/6/8現在)

Compiz Fusionのバージョンが0.7.6になっている。

アナウンス・変更点など(英語)
http://lists.compiz-fusion.org/pipermail/community/2008-May/000172.html

Gentoo Linuxでは、Portageツリーには入っていないものの、「desktop-effects」のOverlayをlaymanで追加することでインストールすることができる。

キー割り当ての干渉に対する処理が改善?

CompizConfig Settings Manager(CCSM)上でプラグインを有効にする時に、キー操作の割り当てが現在使用中の別のプラグインとぶつかるかどうかをチェックし、干渉するときにダイアログで簡単に解決できるようになっている。

まずは干渉を解決するかどうかを尋ねてくる

その後、個別に対応を選択することになる

Static Application Switcher

既存のApplication Switcher(アプリケーション・スイッチャ)プラグインでは、Alt+Tab(既定の操作・変更可)で画面中央にウィンドウの縮小画像が出てくる形のウィンドウ選択という形になっていて、横一列に並べてスクロールする形のために、必ずしも全てのウィンドウが表示されるわけではないことと、スクロールの分だけ無駄に処理をさせてしまうことが問題となった。
新しく追加されたStatic Application Switcherでは、一覧を縦横の二次元に並べて選択する形になっていて、スクロールも起こらないため、軽さと使いやすさを兼ね備えている。

ただ、アプリケーションスイッチャと同様、1回目に押したときの反応の悪さはあるので、個人的には、反応の素早い「スケール」プラグインを使用するほうが好み。

キューブの変形

デスクトップキューブの反射プラグインに変形機能が付いている。「変形」タブで「変形」を設定することで、Ctrl+Alt+ドラッグ*1「球体」もしくは「シリンダー」に変形させることができる。更に、球体のときには、「ふたの変形」をチェックしたときとしないときとで、上下面の状態が変化する。
ただし、「マウスによる回転時にのみ変形」にチェックをしていないと、キーボードでの回転や、スケールで別のビューポート(キューブの側面にあたる仮想画面)のウィンドウを選択したときなどに「一瞬だけ変形した後、すぐに元の形に戻る」という無駄な処理が行われるため、チェックすることを推奨。*2
以下の画像は全て「3D ウィンドウ」プラグインを有効にして撮ったもの。

円柱状

球状・ふたの変形あり

球状・ふたの変形なし

キューブのふたと壁紙

  • キューブの上下面の画像は「キューブの反射と変形」プラグインの「キューブのふた」タブ
  • キューブの側面の壁紙の画像*3は新しい「壁紙」プラグイン*4

で設定するようになっている。

使用したバージョン:

  • Compiz Fusion 0.7.6

*1:「キューブの回転(Rotate Cube)」プラグインの設定により割り当ては変更可能

*2:この「一瞬の変形を伴った回転」は、見ていると、それなりに面白いかもしれない

*3:デスクトップ環境のデスクトップマネージャがデスクトップを管理している場合には隠れてしまう

*4:画像だけでなく、1色による塗りつぶしと2色によるグラデーション(縦横のどちらか)も設定できる