試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

openBVEの起動後の使い方とGNU/Linux上固有の不具合(2009/1/16現在)

起動後の使い方

メニューが左にあり、項目を選択すると右側のインターフェースが入れ替わる。

  • Start new game: 路線と車両をそれぞれ選択後、シミュレータを開始
  • Review last game: 前回の運転内容の評価を表示
  • Customize controls: キー操作割り当ての一覧と変更
  • Options: ユーザインターフェース言語、解像度、テクスチャのフィルタリング(補間)、描画距離範囲、モーションブラー、横転や衝突などのオン/オフ、ジョイスティック、サウンドといった設定を行う

「Options」の中でテクスチャフィルタリングに「Anisotropic Filtering」(異方性フィルタリング)を用いる場合、グラフィックドライバ側の設定でアプリケーションの設定を上書きする場合はレベルの設定は使用されない(そちらが優先される)。NVIDIAドライバの場合はnvidia-settings内「Antialiasing Settings」の「Anisotropic Filtering」にチェックするとそちらの設定が使用される(チェックした場合としない場合とで確認済み)。
自動運転をしたい場合、シミュレータモードに切り替わってから既定ではCtrl+Aを押す(「Driver/運転手」のアイコンが出る)。手動に戻したいときにはもう一度押せばOK。

異方性フィルタリングのレベルによるテクスチャ描画の比較

レベル1と16とで比較してみた。ともに部分的に拡大した画像。

異方性フィルタリングレベル1

異方性フィルタリングレベル16
異方性フィルタリング(Anisotropic Filtering)について:

説明や駅名が文字化けする場合

国内で配布されている路線では、日本語の説明や駅名を含むものがあるが、それらはShift_JISエンコーディングが使用されているため、路線/車両の右上の「settings(設定)」からエンコーディングを選択して「shift_jis - 932」を選択しておく必要がある。
一度これを選択すると、今後同じ路線/車両を選択したときに限り既定のエンコーディングとなるが、国内の路線/車両を新しく入手する度に(最初の1回だけ)必ずこれをしなくてはならないため、面倒ではある。

これ以降の内容に関する注意

(2009/7/27)この下に書かれている内容は古く、最新のバージョンでは改善されている。

針と透過に関する不具合と使用できない車両

針や一部オブジェクトの透過処理が変になる

同一バージョンのopenBVEMono上のネイティブ実行とWindows版のWine上の実行とで比べると、針の描画に関する処理がWindows版では正常になっているのに対して、Mono版ではおかしな表示になっている。

時計・上がWineで下がMono


運転席・上がWineで下がMono

なお
http://trainsimcentral.co.uk/trains_openbve/
にあるデータはopenBVE対応で、このようにはならない。幾つか試したが、不具合はなかった。

車両データの内部的なことはまだよく分からないが、データ側で対処ができるということなのかもしれない
路線上のオブジェクトについても

ものによっては透過されるべきところがされていなかったりするが、こちらはWindows版でも透過されないところが出ることがあった。画像はwww.superduper.eclipse.co.ukのBay Park。
路線についても
http://www.railsimroutes.co.uk/
などでopenBVE対応とされている路線*1においては特に不具合は見当たらない。
(2009/3/27)針の問題については解決策が見つかった。「openBVEで一部の針の表示がおかしかった件のその後」を参照。また、針の問題は一部で路線上の透過がおかしい問題とは無関係なので、上の文章の表記も一部修正した。

メインウィンドウの車両選択部分の画像と読み込みが変

(2009/2/18)この見出しの内容はバージョン0.9.5.5にて改善されている。これまで何故か読み込めなかった車両も正常に読み込めており、車両の画像ファイルの表示もきちんとされるようになっている。以下、以前の内容。
メインウィンドウ内の車両の画像の表示も、Windows版では特に問題がなくてもMono上ではおかしいところがあり、画像だけではなく説明も出なかったりしている。
(大きいので別ページ)
ただ、車両によっては正常に表示される。これは先述の対応車両データの1つ。

どちらの車両データでも、車両の画像ファイル自体はfileで見るとどちらも同じ情報*2になっているため、画像ファイルが原因の可能性は低く、実際、113-1000atccabTrain.bmpCl323 Unrefurbtrain.bmpとして上書きしてみたところ正常に表示された。(つまり、車両データの中の別のファイルがうまく処理できていない?)
また、車両データによっては、Windows版をWineで実行したときには正常に読み込めるのに全く使用できないものもあった。

バージョン0.9.5.0で運転台がぐちゃぐちゃに

(2009/2/5)バージョン0.9.5.0から運転台の表示が崩れてしまい
zoome.jp/kakurasan/diary/11/
にアップロードした動画のようになっている。
(2009/2/18)バージョン0.9.5.5でも同様。車両データによってはこのように崩れてしまうものもあるが、逆に針の表示などを含めてほぼ完璧な表示のものもある。上のURLの動画は「113-1000atccab」の車両。
(2009/3/23)この問題はバージョン1.0.0.0の時点では直っている。速度のデジタル表示なども含めておかしかったが正常に戻っている。
(2009/7/27)上の動画はもう必要ないと思われるので非公開設定とし、リンクも解除した。

*1:2009年1月現在ではCross-City South 1.3系のみ

*2:Train.bmp: PC bitmap, Windows 3.x format, 160 x 120 x 24