Picasa 3.0 for Linuxのβ版を試す(2009/3/11現在)
Picasaのバージョン3のβ版が随分前に出ている*1ことが分かったので試してみた。
Mandriva LinuxではRPMパッケージが使用できるものの、ローカル上のメディアに保存後インストールしようとしたが、x86_64版では依存パッケージのx86_32版「lsb-core」がないためそのままではインストールできなかった。
$ sudo urpmi picasa (中略) インストールできないパッケージがあります: picasa-3.0.5744-02.i386 (lsb-core-ia32[>= 3.0] が依存を満たしていないために) このままインストールを続けますか? (Y/n)[デフォルトはY] Y 依存を満たすために以下のパッケージをインストールします: パッケージ バージョン リリース アー キテクチャ (メディア Main (Official2009.0-1)) glibc_lsb 2.4.7 4mdv2009.0 x86_64 lsb-core 3.1 16mdv2009.0 x86_64 pax 3.4 4mdv2009.0 x86_64 (メディア Contrib (Official2009.0-11)) exim 4.69 1mdv2009.0 x86_64 perl-Net-IMAP-Simple 1.17 4mdv2009.0 noarch ディスク容量を 3.7MB 使います。 1MB のパッケージを取得します。 5 個のパッケージのインストールを開始しますか? (Y/n)[デフォルトはY]
他の依存パッケージは入れられたので、この後で依存関係を無視する指定でPicasaのみを別にインストールした。
$ sudo rpm -ivh --nodeps [picasa-3.0-current.i386.rpmの場所]
(2009/3/12)低レベルのrpmコマンドを使用する代わりに--allow-nodepsオプションを使用すればよいことが分かった。更に、まだ手元の環境に入っていなかった依存パッケージがあることも判明。
$ sudo urpmi --allow-nodeps picasa 依存を満たすために以下のパッケージをインストールします: パッケージ バージョン リリース アー キテクチャ (メディア Local i586) picasa 3.0.5744 02 i386 (メディア Main (Official2009.0-1)) lsb 3.1 16mdv2009.0 x86_64 (メディア Main32 (Official2009.0-3)) libexif12 0.6.16 6mdv2009.0 i586 libgphoto2 2.4.2 3mdv2009.0 i586 libieee1284_3 0.2.11 3mdv2009.0 i586 libsane1 1.0.19 7mdv2009.0 i586 libusb0.1_4 0.1.12 12mdv2009.0 i586 (メディア Main32 Updates (Official2009.0-4)) libcups2 1.3.9 0.2mdv2009.0 i586 libltdl3 1.5.26 5.1mdv2009.0 i586 ディスク容量を 106MB 使います。 33MB のパッケージを取得します。 9 個のパッケージのインストールを開始しますか? (Y/n)[デフォルトはY]
その後
インストールに失敗。以下のファイルがありません: /usr/src/rpm/RPMS/i586/picasa-3.0.5744-02.i386.rpm urpmi データベースを更新してください。
のようになった(ローカル上のメディアとして/usr/src/rpm/RPMS/i586/を登録済み)が、ファイル名を上の名前に修正後メディアを更新して
$ sudo mv /usr/src/rpm/RPMS/i586/picasa-3.0{-current,.5744-02}.i386.rpm $ sudo urpmi.update "[ローカル上のi586版パッケージのメディア名]"
再び試したところ、署名の警告は出たがインストールはできた。
$ sudo urpmi --allow-nodeps picasa 警告: /usr/src/rpm/RPMS/i586/picasa-3.0.5744-02.i386.rpm: ヘッダ V3 DSA signature: NOKEY, key ID 7fac5991 以下のパッケージは署名が間違っています: /usr/src/rpm/RPMS/i586/picasa-3.0.5744-02.i386.rpm: 無効な署名 (NOT OK (no key): /usr/src/rpm/RPMS/i586/picasa-3.0.5744-02.i386.rpm: ããã V3 DSA signature: NOKEY, key ID 7fac5991) インストールを続けますか? (y/N)[デフォルトはN] y picasa-3.0.5744-02.i386.rpm を /usr/src/rpm/RPMS/i586 からインストール インストール失敗: lsb-core-ia32 >= 3.0 は picasa-3.0.5744-02.i386 に必要とされています 依存を確認せずにインストールしますか? (y/N)[デフォルトはN] y 準備中... ############################################# 1/1: picasa #############################################
フォント設定
フォントに関する幾つかの問題があった。メインウィンドウで日本語が豆腐になる現象について
メインウィンドウ内の日本語文字が豆腐に化けてしまったが$ /opt/google/picasa/3.0/bin/picasafontcfg
でフォント設定ツールを起動して「Tahoma」を日本語フォント(今回は「IPA モナー UIゴシック」)にして「OK」を押すとメインウィンドウ内の日本語部分が化けなくなった。ツールで設定したフォントリンクの設定は
[引用]ファイル名: ~/.google/picasa/3.0/system.reg
[Software\\Microsoft\\Windows NT\\CurrentVersion\\FontLink\\SystemLink] "Tahoma"=str(7):"[選択したフォントのファイル名]"
のように保存されている。
また、メニューのフォントも好みで調整する。こちらは
[引用]ファイル名: ~/.google/picasa/3.0/dosdevices/c:/windows/win.ini
[desktop] MenuFont=[フォント名] MenuFontSize=[フォントサイズ]
ダイアログの「キャンセル」「適用」「ヘルプ」が化ける
ダイアログ下部のボタンに書かれた日本語が化ける件については以下のレジストリファイルをPicasa用Wine環境に対して適用することで対処できた。REGEDIT4 [HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes] "MS Shell Dlg"="MS UI Gothic" "MS Shell Dlg 2"="MS UI Gothic"
適用は下の文字列を「アプリケーションの実行」ダイアログや端末に貼り付ける形で行う。
sh -c 'WINEPREFIX=~/.google/picasa/3.0/ /opt/google/picasa/3.0/wine/bin/regedit [上のレジストリファイルの場所]'
[ホームディレクトリ]/.google/picasa/3.0/system.regの該当部分を直接書き換える方法もあるが、この場合はPicasaが動作していないときに修正する。
Firefoxからの起動を試す
Firefox上でpicasa://uploadtogoogle/
というURLを「Picasaから開く」と、確認*2の後Picasaが起動することを確認できた。
Firefox内で最初に出る確認は
「同様に処理する」のチェックを入れるとFirefoxにリンクの種類が関連付けられるので次回から楽に開ける。
まだ大部分が英語
インターフェースの大部分が英語のままだが、これはまだβ版段階のためと思われる。既知の問題として記述されているため、今後改善されることを期待。使用したバージョン:
- Picasa 3.0.0 Build 57.4402, 0
- Mozilla Firefox 3.0.6