Mandriva Linux 2009.1上の一部パッケージに関する覚え書き
(2015/1/7)一部の記述やリンクを修正した。
wxGTK 2.6がない
Xara Xtreme(xaralx)などのアプリケーションが依然として要求しているwxGTKのバージョン2.6系がなくなっていて、2.8系のみとなっている。ただ、2009.0に含まれるパッケージを取ってきて手動でインストールすることはできるようだ。
「Xara XtremeのMandrva Linux向けRPMパッケージを作成」で作成したパッケージをインストールするためには、ランタイムパッケージでは
- wxGTK2.6
- lib(64)wxgtku2.6
の、開発パッケージでは
- lib(64)wxgtkglu2.6
- lib(64)wxgtku2.6-devel
の.rpmファイルをそれぞれ2009.0のメディアのあるミラーサーバ(official/2009.0/[アーキテクチャ]/media/main/release/)から入手してローカル上のメディアにダウンロードしておく(あるいは個別に直接インストールする)。
Adobe ReaderとFlash
Adobe Readerについては以前と同様、ダウンロードページにてRPM形式を選択することで公式のRPMパッケージが利用できる。2009年5月上旬の時点ではバージョン9.1.0が最新となっている。x86_64版はないが、i586版をインストールして使用することができる。ローカル上のメディアに入れてインストールする場合
Installation failed, some files are missing: /usr/src/rpm/RPMS/i586/AdobeReader_jpn-9.1.0-1.i486.rpm You may need to update your urpmi database. このまま続けますか?
のようにそのままでは入らない場合があるが、ファイル名がAdbeRdr9.1.0-1_i486linux_jpn.rpmのようになっているのをAdobeReader_jpn-9.1.0-1.i486.rpmのように修正することで入るようになる。Picasaのβ版も同様(関連記事)。
Flashについてはα版のx86_64向けプラグインが
labs.adobe.com/downloads/flashplayer10.html
から2009/2/24版(10.0.22.87)が入手できた(パッケージではなく単独ファイル配布なのでプラグインは手動で配置する)。
x86_64上のPulseAudioからの音声出力については「x86_64版Mandriva Linux 2009.0上におけるx86_64版Flash使用時のPulseAudioへのオーディオ出力について」で作成したx86_64版libflashsupportが必要で、Mandriva Linux公式のパッケージとしてはまだない。
Sun VirtualBoxの公式版RPMパッケージがx86_64でも利用可能に
Mandriva LinuxにはSun VirtualBoxのOSE版(パッケージ名は「virtualbox」)がパッケージとして用意されているが、一部機能は公式配布のバイナリ版にしか用意されていない。本家の配布ページ]は以前からディストリごとのパッケージを用意して配布しているのだが、Mandriva Linux向けのパッケージはi586版のみだった。それが今回からx86_64版でも利用可能となっている。パッケージ名は「VirtualBox」で大文字を含んでいる。
x86_64版で試したところ、インストールと基本的な動作はできているが、VRDP(リモートデスクトップ)を有効にしてrdesktopにより接続を試みたところ、認識方式に「外部」を指定するとうまく動作しなかった。*1