試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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軽量WebブラウザChromiumの基本的な操作に関して(後半・2009/9/23現在)

軽量WebブラウザChromiumの基本的な操作に関して(前半・2009/9/22現在)」の続き。

ダウンロード

ダウンロードについては他のWebブラウザと同様に行える。*1保存先については設定ダイアログの「高度な設定」で設定できる。
ダウンロードを開始した項目は下部のバーに表示され、完了後項目をクリックすると開くことができる他、右の矢印からメニューを開いて

  • 開く
  • フォルダを開く
  • 一覧から削除

といった操作が行える。
また

  • 設定メニュー(2つあるメニューボタンの内の右のボタン)の「ダウンロード」を選択
  • Ctrl+Jを押す
  • 下部にダウンロードバーがあるときに「すべてのダウンロードを表示」をクリック
  • chrome://downloads/ を直接開く

のいずれかを行うとダウンロード履歴が表示され、それぞれについてフォルダを開くか一覧からの削除ができる他、検索で絞り込むこともできる。
ページ閲覧履歴とは異なり

chrome://downloads/#q=[キーワード]

などとしても絞り込み済みの結果は得られない(将来のバージョンで変わる可能性はある)。

プライバシー

オートコンプリート(Omnibox上のGoogleサジェスト)

設定ダイアログについて、以下の両方が満たされると、(入力途中の文字列から検索文字列の候補を返す機能のために)他のWebブラウザ向けのツールバーと同様、アドレス欄(Omnibox)に入力した内容がGoogleに送信され、サーバに保存されるようだ。これらは既定の設定となっている。

  • 「高度な設定」タブの「プライバシー」にあるチェックの内、「検索キーワードの候補を表示して入力をオートコンプリートする」にチェックが入っている
  • 「基本設定」タブの「既定の検索エンジン」が「Google

これを望まない場合や検索の候補が出なくてもよい場合などには外してもOK。

セーフブラウジング(フィッシングや不正なソフトウェアからの保護)

「フィッシングや不正なソフトウェアからの保護を有効にする」のチェックが入っていると該当する危険なページを開いたときに警告される(動作は未確認)が

  • 起動5分以内に簡易リスト(URLハッシュの一部)をダウンロード
  • その後30分おきにリ簡易リストを最新の状態に更新

という処理を自動的に行うようになり、この際にはIPアドレスCookieなどの情報がGoogleに送信され、一定期間保存されるようだ。また、(簡易リストの内容に基づいて)該当するページと判断されたURLを開くと完全なリストを問い合わせる処理を行うようで、この際にも上記情報が送信される。
これを望まない場合はチェックを外すこともできる。

DNSプリフェッチ(名前解決の先読み)

DNSプリフェッチ」はWebブラウズの体感速度向上のための機能で、ページのリンク先にある(未解決の)ドメインの名前解決*2を先読みで処理する。
もしこれで都合が悪い場合は外してもよいが、IPアドレスをその都度問い合わせる分だけリンク先を開くのは少し遅くなる。
バージョン3.5以上のFirefoxでもこの機能は搭載されているようだ。*3

関連記事:

使用したバージョン:

*1:直接クリックかリンクのコンテキストメニューのいずれかで保存

*2:ドメイン名文字列をDNSサーバに問い合わせて実際に通信する相手のIPアドレスを得る処理

*3:Chromiumと関係はないが、こちらの無効化については http://www.yk.rim.or.jp/~george/jdiaryA90801.html#2009082401 に書かれている