Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/RPGツクール2000,2003作品・後半・2009/12/3現在)
「Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/RPGツクール2000,2003作品・前半・2009/12/2現在)」の続き。
RTPのインストール
事前に2000用と2003用それぞれのRTPをダウンロードしておく。
メインウィンドウ「Programs」タブの「Prefixes」で「RPG2k2003」を選択し、これらのファイルアイコンをGUIファイルマネージャからドラッグ・アンド・ドロップし、実行できるようにする。
次にそれぞれのアイコンから自己展開書庫を実行し、そのまま「OK」を押し、展開を実行する。
2つのアイコンは不要となるためDeleteキーなどで消し、ファイルマネージャからRTPセットアップ(2000RTP)と2003RTPセットアップ(2003RTP)のそれぞれのフォルダに含まれるインストーラ本体の実行ファイルについて、同様にメインウィンドウへドラッグ・アンド・ドロップを行う。
そしてそれぞれのアイコンからRTPのインストーラを実行し、インストールを行う。
その後インストーラのアイコンも不要となるので、消しておく。
好みでフォルダ分け
2000作品と2003作品など、フォルダを分けたい場合はメインウィンドウ「Programs」タブの「Prefixes」内、「RPG2k2003」の項目のコンテキストメニューから「New」を選択し、好みのディレクトリ名を付ける。
作品ごとのランチャを作成
GUIファイルマネージャから作品ごとのディレクトリにあるRPG_RT.exeのアイコンをQ4Wineの「Programs」タブの右側にドラッグ・アンド・ドロップし、必要に応じてアイコンのコンテキストメニューから「Options」で設定を変更する。
アイコンの抽出を行う場合、複数の作品でRPG_RT.exeのアイコンが異なることがあり
Sorry. It seems file already exists. Replace existent or rename current?
とダイアログが出るが、この場合は「Rename」で別名にして変換済みアイコンを保存するようにしないと別々のアイコンが使えない。
うまく設定できれば下の画像のように作品ごとにアイコンが分かれている場合でもそれぞれ正しく表示される。
仮想デスクトップの設定
もし作品の起動後にフルスクリーンにしたくなければ仮想デスクトップを用いることができ、サイズもランチャの設定(コンテキストメニューの「Options」)から行える。640x480では無駄に重くなるため、320x240を推奨。ウィンドウの小ささが気になる場合、画面解像度の変更,Ctrl+Alt++/-の拡大/縮小,Compizのズームプラグインなどの方法で画面上で大きく表示することができる。ディスプレイの縦横比の関係でうまく(伸ばされずに)フルスクリーンにならないときにも役に立つ。
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使用したバージョン:
- Q4Wine 0.114-r1
- Wine 1.1.33