試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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GNU/Linux版ChromiumとGoogle Chromeに関する覚え書き(2009/12/10現在)

GNU/LinuxGoogle ChromeのBeta版について

GNU/LinuxGoogle ChromeのBeta版(4.0.249.30)が出ているので試してみた。最近のバージョンのChromiumとの大きな違いはない。--glenオプションもChromiumと同様に対応している。

ダウンロード

http://www.google.co.jp/chrome/eula.html
から.debパッケージもしくは.rpmパッケージがx86_32版とx86_64版それぞれについてダウンロードできる。いずれのパッケージも利用できないディストリではこの中身を取り出して使うことができ、システムに管理者権限でインストールしたくない場合にも取り出して使うことができる(実行するファイルのパス名は/opt/google/chrome/google-chrome)。「RPM/Debパッケージの中身にアクセスする」も参照。

依存パッケージ

依存パッケージはChromiumと同様(「軽量WebブラウザChromiumの覚え書き(2009/9/1現在)」を参照)。「.so.0d」や「.so.1d」で終わる名前の共有オブジェクトが見つからずに起動できないことがあるのは「軽量WebブラウザChromiumの覚え書き(2009/9/1現在)」のChromiumのときと同様で、対処も同じ。

プラグイン拡張機能

ChromiumGoogle Chromeともにプラグインや拡張は既定で有効になっている。Flash(x86_64版で確認)は正常に動作しているが他のプラグインは未確認。
拡張機能は右のメニューボタンの「拡張機能」から(chrome://extensions/を開いて)一覧が開き、更に「他の拡張機能を見る」リンクから
https://chrome.google.com/extensions
が開いて拡張がインストールできるようになっている。
Google Translate』では簡単にページが機械翻訳でき(アドレス欄の横に翻訳ボタンが出る)、他にはWebブラウザ上の操作を自動化する『iMacros』が移植されていたりと、今後に色々期待が持てる一方で、マウスジェスチャの『ChromeGestures』を試してみたところ、(ChromiumGoogle Chromeともに)残念ながら以前試したnkGesturesと同様にコンテキストメニューが出てしまう形となった(GNU/Linux版の本体の問題?)。また、(新規タブや拡張一覧など)ジェスチャができないページがあるのも同様で、本体側の仕様のようにも見える。
(2010/2/13)5.0.307.7 betaの時点でもこの問題は変わらない。本体の問題として
http://code.google.com/p/chromium/issues/detail?id=28226
に報告はされているようだ。
(2010/5/26)残念ながら、正式安定版としてリリースされた5.0.375.55でも同様だった。
(2010/7/9)『Smooth Gestures』を試したところ正常に動作している。「Google Chrome/Chromiumに関する覚え書き(2010/7/5現在)」も参照。

テーマ

以前はオプションダイアログの「個人設定」タブ内「アピアランス」にあるリンクか
https://tools.google.com/chrome/intl/ja/themes/index.html
から行える外観テーマの変更では幾つかの色,模様のバリエーションが変更できるにとどまっていたが、これは「Google によるテーマ」として分類され、新しく「アーティスト テーマ」というタブが追加されていることに気付いた。ここにあるテーマはGoogle ChromeChromium独自のウィンドウ装飾を用いる(Xのウィンドウマネージャの装飾を用いない)設定*1でないと上部の画像が一部隠れる場合がある。

関連記事:

使用したバージョン:

*1:オプションダイアログの「個人設定 - アピアランス」に設定項目がある他、ウィンドウ上部のタブの右のスペースでコンテキストメニューを開いても設定可