試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/openBVE・前半・2009/12/22現在)

openBVEはMonoを用いてGNU/Linux上で動作するが、保安装置プラグインは(元のBVE Trainsimからの仕様により)Win32用のDLLという形式をとっている関係でWindows以外では動作しない。
しかし、WineWindows版Monoを用いると(x86_32もしくはx86_64な)GNU/Linux上でこれらを動かすことができるため、ここでQ4Wineを用いてGUIのみでその環境を作成する流れを扱うことにする。なお、このインストールの流れは基本的にはWindowsopenBVEをインストールするのと同じ要領となる(Wine環境関係の設定を除く)。

Wine環境の作成と設定

openBVE用のWine環境を作成する。
「Prefixes」タブの「Create new」ボタンを押してウィザードを進め、名前は「openBVE」とし、場所は任意だが、参照ボタンを押してファイル選択ダイアログで新規フォルダを作成(「Create New Folder」ボタン)し「.wine-openbve」や「wineprefix-openbve」などの名前を入力し、これを選択する。「Create Wine Fake Drive」にもチェックする。
Wineの各コマンドのパスのページからはそのままページを進めていってOK。続くFake drive creation wizardでは好みで設定を変更し、そのままどんどん進めていってもよい。もし後で3Dの表示などにおかしな場所があったりした場合は調整ができるが、手元の環境では既定の状態で問題はなかった。
その後メインウィンドウの「Programs」タブに「openBVE」が表示されるので、必要に応じて「system」フォルダの「winecfg」を実行して設定を行う。

Monoとgdiplusのインストール

「Setup」タブの「System Software」タブからwinetricksを用いて「mono24」と「gdiplus」をインストールする。同時にはインストールできないので1つずつ入れる。ウィザードは特に操作せずに次へ次へと進めてよいが、Monoは「Compact installation」を選択して最小限構成でインストールし、ディスク領域を節約することもできる。

openBVEの依存パッケージ群のインストール

準備

OpenALTao Framework(taoframework-[バージョン]-setup.exe)をダウンロードし、Q4Wineのメインウィンドウ「Programs」タブの「openBVE」を選択して各.exeファイルを右側にドラッグ・アンド・ドロップする。

インストール

各アイコンからインストーラを実行してインストールを行う。Tao Frameworkでは「Runtime」以外のチェックを外してディスク領域を節約することができる。

この先はそのまま進めていく。

(「Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/openBVE・後半・2009/12/23現在)」に続く)

関連記事:

使用したバージョン:

  • Q4Wine 0.114-r1
  • Wine 1.1.35
  • Mono(Win32) 2.4.2.3
  • Tao Framework(Win32) 2.1.0
  • openBVE 1.2.3.2