試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Val(a)IDEのビルドメモとMandriva Linux向けRPMパッケージ

Vala言語向けの統合開発環境Val(a)IDEMandriva Linux向けパッケージを作成し、別館の配布ページに公開した。また、「gedit上でのValaコード記述に便利なvtgのインストールメモ(2009/7/3現在)」のvtgもこの機会に更新したが、今後はvtgは使用しない予定なので、今後更新はしない。
(2014/10/12)配布ページは削除済み。

ビルドメモ

このアプリケーションはwaf(code.google.com/p/waf/)というビルドシステムを用いており、操作もこのビルドシステム固有の流れとなる。動作にはPythonが用いられるので、もしなければ入れておく必要がある。
下は作業例。

(展開と移動)
$ tar zxf [valide-0.6.1.tar.gzの場所]
$ cd valide-0.6.1/

(ビルド前の設定/x86_64以外)
$ CC="gcc [好みのオプション指定...]" ./waf --prefix=[インストール先接頭辞] configure
(ビルド前の設定/x86_64)
$ CC="gcc [好みのオプション指定...]" ./waf --prefix=[インストール先接頭辞] --with-libdir=[インストール先接頭辞]/lib64 configure
(ここでパッケージのチェックが行われ、足りないものがあるとエラーを出す)
(正常に終了すると下のように表示され終了)
'configure' finished successfully (x.xxxs)

(ビルド)
$ ./waf

(インストール・管理者権限で/usr/local/や/opt/以下にインストールする場合など)
$ sudo ./waf install
(インストール・一般ユーザ権限で書き込み可能な場所をprefix指定した場合)
$ ./waf install

ビルドされたファイルを掃除してやり直したい場合は

$ ./waf clean

としてから「configure」から進めることになる。
ディストリのパッケージを作成する場合、インストールの段階でパッケージ化されるディレクトリツリー内にインストール先を変更するのに

./waf --destdir=[パッケージ化される最上位ディレクトリ] install

のように記述する必要がある。

関連URL:

使用したバージョン:

  • Val(a)IDE 0.6.1
  • Vala 0.7.9
  • GLib 2.22.2
  • GTK+ 2.18.3
  • Python 2.6.4