KDE4の自動実行スクリプトの設定と場所について(バージョン4.3.2時点)
自動起動スクリプトの管理
特定のデスクトップ環境でログイン時に自動的に実行するスクリプトとしては過去にGNOMEとXfce4についてを扱っているが、KDE4の自動起動スクリプトについてはKDE システム設定(systemsettings)から管理できる。
自動起動プログラムと自動実行スクリプト
「詳細」タブの「自動起動」を選択すると
- デスクトップファイル
- スクリプトファイル
と大きく分けて2つのツリーがリストに表示される。
「デスクトップファイル」というのは${XDG_CONFIG_HOME}/autostart/(環境変数XDG_CONFIG_HOMEが未定義の場合は${HOME}/.config/autostart/)以下の.desktopファイル(ランチャファイル)で、freedesktop.org準拠のデスクトップ環境で共通の自動起動アプリケーションを管理するものとなる。これらは右上のボタン群を用いて管理でき、また、個別に有効/無効の状態を切り替えることもできる。これは他のデスクトップ環境でも同様に管理することができる。
下の「スクリプトファイル」がKDE4用のもので、KDE4が起動する直前にそのスクリプトを自動的に実行して、KDE4のセッションにログインしたときだけ特定の環境変数を設定したりすることができる。
右上の「スクリプトを追加」ボタンを押して場所を指定することで任意の場所のスクリプトファイルを自動実行スクリプトの一覧に追加することができるが、${HOME}/.kde4/env/(ディストリによってディレクトリ名が異なる可能性がある)以下にシェルスクリプトを入れると自動的に登録され、自動実行されるようになる。
手元の環境では下のようなファイルが既に存在していた。
[引用]ファイル名: ~/.kde4/env/gtk-qt-engine.rc.sh
#!/bin/bash # Make sure our customised gtkrc file is loaded. export GTK2_RC_FILES=/home/[ユーザ名]/.gtkrc-2.0-kde
これはKDE4上のGTK+ 2のテーマ設定のファイルを指定するもので、この場所のファイルは「KDE4上のGTK+ 2の設定について」の追記に書いた場所の設定が保存されたものとなる。