試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Google Chrome/Chromium上でマウスジェスチャにより現在のタブの左右いずれかの方向のタブを全て閉じる(2010/7/29現在・制限あり)

Mandriva Linux 2010.1上の幾つかのメモ(ページ1/3)」で扱ったように、easystrokeというツールを用いることでGoogle ChromeもしくはChromiumの任意のページでマウスジェスチャによって操作を行うことができるようになった。しかし、ジェスチャをキーの操作に変換する関係で、FirefoxのFireGestures拡張とは異なり、キーボードショートカットが存在しない幾つかの操作は行えない。その1つが「左側のタブを閉じる」もしくは「右側のタブを閉じる」という操作で、まとめてタブを消したいときにこれができないと不便なときがある。

キーボードショートカットに左右いずれかの方向のタブを閉じる機能を割り当てる

Google ChromeもしくはChromiumの上部のタブが並んでいる部分のコンテキストメニューには「右側のタブを閉じる」という項目があるのだが、ショートカットキーはなく、左側のタブをまとめて閉じる項目は存在しない。
そこで、こういった機能をキーボードショートカットに割り当てるような拡張がないか探してみたところ、「Shortcut Manager」というものがあった。これをインストールし、ツールバーの「Shortcut Manager」ボタンを押して「See all settings / Add new shortcuts」のリンクから設定ページを開き、キーボードショートカットの設定を作成して保存すると、そのキーボードショートカットが有効になる。

キーボードショートカットの設定手順
  1. 「Action:」の「Browser action:」の中から「Close left tabs」を選択する
  2. 「Shortcut key:」の欄をクリック(フォーカス)してCtrl+Shift+Lを押す(変更したい場合は「Clear」を押してリセットしてからやり直す)
  3. 上の「Save」ボタンを押すと左の一覧にキーボードショートカット設定が登録される
  4. 左の一覧の下にある「Add a new shortcut」を押す
  5. 同様にしてアクションとキーを設定(「Close right tabs」をCtrl+Shift+Rに割り当て)したものを保存


キーボードショートカット項目の保存直前

設定後の一覧(ページ左上)

キーボードショートカットをマウスジェスチャに関連付ける

あとはeasystrokeでこれらのキーボードショートカットをマウスジェスチャに割り当てるだけ。
Google ChromeもしくはChromiumのみでジェスチャが動作するようにする場合、「アクション」タブの「アプリケーション - アプリケーションを追加」でブラウザのウィンドウを選択し、その項目*1の中で追加する。
今回は

  • 上左:Ctrl+Shift+L(左側のタブを閉じる)
  • 上右:Ctrl+Shift+R(右側のタブを閉じる)

とした。

制限(仕様?)

残念ながら、Google ChromeChromiumの仕様(?)により、新しいタブや拡張などの特別なブラウザ内のページでは操作(キーボードショートカット)が利かない。これはマウスジェスチャの拡張がこれらのページで利かないのと同様。

関連記事:

使用したバージョン:

  • Google Chrome 5.0.375.125
  • Shortcut Manager 0.7.9
  • easystroke 0.5.3

*1:Google Chromeの場合の名前は「chrome」でMandriva Linux 2010.1のChromiumのパッケージでは「chromium-browser」