試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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milkjfフォントとut(内海氏)版AnthyのUbuntu向けパッケージを作成(2010/11/20現在)

事情により、暫定的にMandrivaからUbuntuにディストリを替えたところなのだが、Ubuntuになって、これまで日常的に用いてきた幾つかのパッケージがなかったり動作に不満があったりしているので、Mandrivaのときと同様にパッケージを自作もしくは編集することになりそう。
Debianパッケージの作成はまだ少しずつ慣れているという段階で色々と苦労することもあるが、自分にとって優先度の高いmilkjfフォントと内海氏版Anthy(G-HAL氏版 + 追加辞書など)のパッケージを作成して公開するところまではきた。

公開場所とリポジトリ登録の手順について

パッケージの公開はlaunchpad.netのPPA(Personal Package Archives)という機能を用いて行っており、導入(システムへの登録)とパッケージインストールが非常に楽。
今後、Ubuntu向けパッケージの公開については安定パッケージ扱いのもの(stable)とそうでないもの(unstable)とを別々のリポジトリで公開することにする。
2010/11/20現在、milkjfフォントのパッケージは安定扱いとしたが、内海氏版のAnthyは後述の理由により不安定版扱いとした。両方とも公開に至るまでに色々と問題があったのだが、それについては別のところで扱う。

自前で作成もしくは編集したUbuntu向けパッケージのPPAリポジトリ(2010/11/20現在)
用途PPAリポジトリapt-line(上:バイナリ 下:ソース)
ある程度テスト済み/安定扱いのパッケージppa:kakurasan/stable
テスト不十分/不安定扱いのパッケージppa:kakurasan/unstable
stableにアップロードしたパッケージはSynapticパッケージ・マネージャでは「設定 - リポジトリ」の「他のソフトウェア」タブにある「追加」ボタンを押すと出るダイアログに

ppa:kakurasan/stable

を入力して

追加後に「再読込」ボタンを押すか、コマンドでは

$ sudo add-apt-repository ppa:kakurasan/stable
$ sudo apt-get update

の2つを続けて実行する。「unstable」のPPAに追加したパッケージは上記の「stable」の代わりに「unstable」と入れたものとなる。
これでSynapticapt-getコマンドなどで通常のパッケージと同様にインストールができるようになる。しかし、特にAnthyのほうはまだ動作テストが充分ではなく、不具合やパッケージ内の改善の余地がある可能性もあるため、しばらくは、いわゆる人柱バージョンということになる(導入は各自、自己責任で)。
(2010/12/6)20101120版の改善版(不要なファイルが入っていたのを修正・メンテナ情報の修正など)を安定パッケージ扱いで,新しい20101205版を不安定パッケージ扱いでそれぞれアップロードした。
導入の際、${HOME}/.anthy/以下は別の場所に移動して空にしておくことを推奨。

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