試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Debian/UbuntuにTiMidity++向け音源データEawpatchesのパッケージをインストール(2010年11月末時点)

TiMidity++から利用できる音源データEawpatchesのパッケージは2010年11月末の時点ではDebian/Ubuntuにはないが、(Debian向けに)パッケージを作成/公開している人がいるので、設定を行ってインストールすることにした。使用ディストリはUbuntu 10.10(Maverick Meerkat)。

鍵の設定

www.fbriere.net/public_key.html

の「Key」と書かれた下にある文字列(「-----BEGIN PGP PUBLIC KEY BLOCK-----」の行から「-----END PGP PUBLIC KEY BLOCK-----」の行まで)をコピー(クリップボードに記憶)してSynapticの「設定 - リポジトリ」の「認証」タブ、「信頼できるソフトウェア提供元」のリスト上でコンテキストメニューを開いて「貼り付けたデータから鍵を追加」を選択する(推奨)か、別途テキストエディタを起動してその中に貼り付けてファイルに保存後「鍵ファイルのインポート」からそのファイルを開く
端末では

www.fbriere.net/debian/

の「How to verify package signatures」にある「wget -O-」で始まる行をコピーして端末に貼り付けて実行する。

リポジトリの設定

Synapticの「設定 - リポジトリ」にある「他のソフトウェア」タブで「追加」ボタンを押して

deb http://www.fbriere.net/debian/dists/stable ./

を入力してソースを追加後にダイアログを閉じ、「再読込」ボタンを押す。
端末では/etc/apt/sources.listを管理者権限で編集し、上の行を追加後に

$ sudo apt-get update

を実行する。なお、Synapticの場合も端末の場合も、ソースパッケージが入手したい場合は

deb-src http://www.fbriere.net/debian/dists/stable ./

も追加する。

インストールと設定ファイル編集

Synapticなどで「eawpatches」パッケージを選択してインストールすればファイルが配置される。しかし、Debian/UbuntuTiMidity++
[引用]ファイル名: /etc/timidity/timidity.cfg より

# By default, try to use the instrument patches from freepats:
source /etc/timidity/freepats.cfg

既定では標準のfreepatsが用いられる設定となっており、新しい音源パッケージを入れてもこのままで、update-alternativesで他の音源向けの設定と切り替えたりできる仕組みにはなっていないため、このファイルを管理者権限で編集して
[一部]ファイル名: /etc/timidity/timidity.cfg

# By default, try to use the instrument patches from freepats:
#source /etc/timidity/freepats.cfg

# alternatively, you can use the fluid-soundfont:
#source /etc/timidity/fluidr3_gm.cfg
#source /etc/timidity/fluidr3_gs.cfg

# Eawpatches
source /etc/timidity/eawpatches.cfg

freepatsの設定をコメントにしつつ/etc/timidity/eawpatches.cfgが用いられるようにする必要がある。あるいは、TiMidity++(コマンド名timidity)の実行の度に--config-file=/etc/timidity/eawpatches.cfg(-c /etc/timidity/eawpatches.cfg)オプションを毎回付ける。

関連記事:

使用したバージョン:

  • TiMidity++ 2.13.2
  • Eawpatches 12
  • Synaptic 0.63.1