試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Ubuntuにおける幾つかのベンダ提供パッケージのインストールについて(バージョン10.10時点・後半)

Ubuntuにおける幾つかのベンダ提供パッケージのインストールについて(バージョン10.10時点・前半)」の続き。

  1. パートナーのリポジトリにあるパッケージごとのメモ
    1. Adobe Reader(英語版)
    2. Sun版Java
  2. VirtualBox(公式バイナリ版)
  3. Adobe AIR

パートナーのリポジトリにあるパッケージごとのメモ

Adobe Reader(英語版)
「acroread」をインストールする。x86_64版ディストリでは親切にnspluginwrapperも入って設定も行われる。
Debconf設定で「Set Adobe Reader as the default PDF Viewer?」にチェックすると既定のPDFビューアになる。
日本語版は提供されていないが、手動でAdobeのサイトから入手することはできる。ダウンロードページの「言語またはオペレーティングシステムの変更」を選択して

  1. Linux
  2. 日本語
  3. Reader 9.4 Japanese for Linux (.deb)

と選択した後で次のページに移動後ファイルを保存し、.debファイルを開いて(Ubuntuソフトウェアセンターが起動)「インストール」を押すと認証後インストールされる(コマンドで「sudo dpkg -i [.debファイルの場所]」として入れることもできる)。
ただしx86_64版ディストリでは「間違ったアーキテクチャ 'i386'」と出てそのままでは入らず、端末からアーキテクチャを無視する指定で入れる必要がある。

$ sudo dpkg -i --force-architecture [.debファイルの場所]

しかし、「x86_64版Ubuntu Gutsyで32bit版GTK+ 2アプリで日本語が入らない件についてのその後」に書いたように、検索欄などに日本語を入れるのは困難(無理ではないが、他のところに入力したものをコピペするのが手っ取り早い)。Evince(Document Viewer)のような別のビューアを使う手もある。
x86_64版ディストリに手動で入れた場合のWebブラウザプラグインの追加は手動で行い、別途nspluginwrapperのパッケージをインストールした上で

nspluginwrapper -i /opt/Adobe/Reader9/Browser/intellinux/nppdf.so

を実行する。Google Chromeでは付属のPDFビューアプラグイン(libpdf.so)で開くこともでき、Adobe Readerなどの代替としてローカルファイルを閲覧するのにも使え、ウィンドウ右下にマウスカーソルを持っていくと表示サイズの調整を行うボタンが表示されるが、低機能なので使いにくいかもしれない。
なお、Google ChromeについてもダウンロードページからDebian/Ubuntu向けパッケージが.deb形式で入手でき、これを開いて入れることができる(x86_32版とx86_64版がある)。

Sun版Java
OpenJDKが標準でパッケージになっているが、Sun版が必要な事情がある場合にはこのリポジトリから以下のパッケージが利用できる。インストール後にライセンス同意のダイアログが出る(同意しない場合はインストールされない)。

  • JREのみ: sun-java6-jre
  • JREと付属フォント(sun-java6-jreも依存でインストールされる): sun-java6-fonts
  • JDK(sun-java6-jreも依存でインストールする): sun-java6-jdk
  • JDKと付属フォント(sun-java6-jreも依存でインストールされる): sun-java6-jdkとsun-java6-fonts

更にWebブラウザ向けプラグインが必要なら「sun-java6-plugin」もインストールする。

VirtualBox(公式バイナリ版)

ダウンロードページから「VirtualBox binaries - VirtualBox [バージョン] for Linux hosts」とたどってUbuntuのバージョンの表記の横にあるアーキテクチャごとのリンクから.debファイルをダウンロードし、これを開いてUbuntuソフトウェアセンターで「インストール」ボタンを押すと認証後インストールされる。新しいバージョンが出た際には同様にして開くと「アップグレード」ボタンが出るのでこれを押す。

Adobe AIR

バージョン2.5系の時点ではdeb形式やRPM形式のパッケージにて配布されているため、他のパッケージと同様に開いてインストールできる。
まずはAdobeのサイトにあるダウンロードページで「.deb」の項目を選択してファイルをダウンロードする。
x86_32版ディストリではこれを開いてUbuntuソフトウェアセンターで「インストール」ボタンを押すと認証後インストールされる。
x86_64版ディストリでは日本語版Adobe Readerと同様に

$ sudo dpkg -i --force-architecture [.debファイルの場所]

として入れる必要がある。x86_64版ディストリでプリントマジックの.airファイルからのインストールと起動を確認したが、破損パッケージ扱いとなって「sudo apt-get -f install」をすると消されてしまうのと日本語入力に問題がある?あたりが気になった。

使用したバージョン: