試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Debian/UbuntuにおけるGTK+ 2のBluecurveエンジンとUbuntu向け自作パッケージについて(2010年12月時点)

GTK+ 2向けのテーマエンジンとしては非常に動作が軽い「Bluecurve」エンジンのパッケージは、Debian/Ubuntuでは「gtk2-engines-wonderland」という名前で用意されており、配置される(エンジンの)ファイル名は以前Mandrivaや初期のFedora(「Core」の名前の頃の初期バージョン)で用いていたものと同じなのだが、バージョンが古いのか、見た目がそれらのディストリのものとは微妙に異なっているよう(少なくともメニューの選択項目)で

MandrivaのBluecurve

Ubuntu 10.10時点のgtk2-engines-wonderland
ともにソースを取得したところ、ソースの一部はMandrivaで用いられているものと同一だが異なっている部分もあり、最終更新日時は「gtk2-engines-wonderland」のもののほうが古いようで、更に、提供されるテーマ(Bluecurveエンジンを用いた色違いのテーマのバリエーション)の数が計2つ(色違いはMidnight版のみ)と少ない(Mandrivaのものは計9つ)。
そこで、最新のものとして、「gtk2-engines-wonderland」を置き換えるパッケージ「gtk2-engines-bluecurve」としてMandrivaの「gtk-engines2」ソースパッケージの中のbluecurve-gtk-themes-1.0.0.tar.bz2にあるバージョンをUbuntu向けパッケージにしたものを「milkjfフォントとut(内海氏)版AnthyのUbuntu向けパッケージを作成(2010/11/20現在)」で書いているPPAリポジトリに公開した。「gtk2-engines-wonderland」とパッケージの中身が衝突するので、同時には使えない。
2010/12/16の本記事の追加時点ではパッケージがビルドの順番待ちとなっており、ソースパッケージは取得できるがバイナリパッケージは利用できない状態となっている。順番が来た後ビルドに成功したらバイナリパッケージも利用可能となるが、debian/ディレクトリ内のファイルの記述に問題があってビルドに失敗した場合は後日修正したものをアップロードし直して問題がなくなるまでは(バイナリパッケージは)利用できない。
(2010/12/17)configureスクリプトがエラーを出してバイナリパッケージのビルドに失敗してしまったため、依存パッケージの記述を修正したものをアップロードし直した。
エラーが起こっていたのは

checking for XML::Parser... configure: error: XML::Parser perl module is required for intltool

のところで、これを提供しているパッケージ名は「libxml-parser-perl」なので、これをBuild-Dependsに追加した。今度も待ち時間が長いので、次のビルドに成功したとしても順番待ちの間はバイナリパッケージは利用できない。
(2010/12/18)無事にビルドが成功し、バイナリパッケージが利用可能になった。

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