試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Bazaarでlaunchpad上のプロジェクトからソースを取得する(2011年1月時点・ページ3/3)

Bazaarでlaunchpad上のプロジェクトからソースを取得する(2011年1月時点・ページ2/3)」の続き。

手元の作業ツリーを新しいリビジョンに更新する(branchで取得したツリーの場合)

既に手元に「Bazaarでlaunchpad上のプロジェクトからソースを取得する(2011年1月時点・ページ2/3)」の手順で取得したディレクトリツリー(作業ツリー)が存在し、かつサーバに新しいリビジョンが存在する場合、その差分を取得して手元のディレクトリツリーをサーバ上の新しいリビジョンと同一の内容に更新することができる。

コマンド

内部コマンドpull(updateではない)を付けて作業ツリーの最上位ディレクトリ(.bzr/ディレクトリを含む階層)の中で実行する。
特定の(現在手元にあるリビジョンより新しい)リビジョンに更新したい場合は--revision [リビジョン番号](-r [リビジョン番号])オプションを付けることもできる(オプションなしの場合は最新リビジョンを取得する)。

(.bzr/ディレクトリが存在することを確認)
[branchname]$ stat -c "%F" .bzr/
ディレクトリ

(新しいリビジョンに更新)
[branchname]$ bzr pull (-r [リビジョン])
GUI(Bazaar Explorer)

対象のディレクトリツリーのタブを選択してメニュー「Bazaar - 協調 - 新しいリビジョンのPull」かツールバー上の「Pull」ボタンからダイアログを開きそのまま「OK」を押す。
上げたいリビジョンが最新以外の特定のリビジョンであればそれを入力することもできる。

関連:checkoutによるデータの取得と新しいリビジョンへの更新

内部コマンドcheckoutによるデータの取得とそのディレクトリツリーの更新についてをここで扱う。

コマンド

取得の書式はbranchと同様。--lightweightオプションにより変更履歴を受けとらずデータ転送量を減らすことができる。

(通常)
$ bzr co lp:[文字列] ([書き込み先ディレクトリ]) (-r [リビジョン])

(変更履歴を含めない場合)
$ bzr co lp:[文字列] ([書き込み先ディレクトリ]) (-r [リビジョン]) --lightweight

作業ツリーの内容を新しいリビジョンと同じ内容に更新するには内部コマンドupdateを用いる。これもbranchによる取得時のpullと同様。

(作業ツリーの最上位ディレクトリから実行)
[branchname]$ bzr update (-r [リビジョン])

(ディレクトリを指定して実行)
$ bzr update /path/to/branchname (-r [リビジョン])
GUI(Bazaar Explorer)

「ようこそ」タブで

  1. プロジェクトのソースを取得する
  2. チェックアウト

とたどるかメニューの「Bazaar - 開始 - チェックアウト」を開いてbranchのときと同様に作業することで取得ができる。
作業ツリーの内容を新しいリビジョンと同じ内容に更新するには、対象のディレクトリツリーのタブを選択してメニュー「Bazaar - 協調 - 作業ツリーを更新する」かツールバー上の「更新」ボタンを押す。

関連:Bazaar Explorerで既存の作業ツリーを開く

Bazaar Explorerで一度取得した後に閉じたディレクトリ(作業ツリー)やbzrコマンドで直接取得したディレクトリは「ファイル - 開く」でそのディレクトリ(.bzr/ディレクトリを含む階層)をファイル選択ダイアログで指定して開くことができる。

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