試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

圧縮ファイルをマウントするarchivemountのUbuntuパッケージについて(2011年2月時点)

  1. 10.10向けパッケージを作成したが...
  2. 11.04より前のUbuntuでのインストール
  3. 10.10向けパッケージ作成上のメモ(変更履歴ファイルの指定とパッケージ内の配置について)

10.10向けパッケージを作成したが...

2011年2月時点ではarchivemountのパッケージがUbuntuにはなかったため、Ubuntu向けのパッケージを作成してPPAリポジトリに公開しようとしたのだが、Ubuntuの次期バージョンの11.04(Natty)からは標準(分類はuniverse)でパッケージ(パッケージ名「archivemount」)が用意されることになるということで、アップロードしたものが拒否された。
Debianでは、archivemountのパッケージは(2011年2月時点では)sid(不安定版)のみに存在するようだ。

11.04より前のUbuntuでのインストール

11.04のリリース前にインストールしたい場合は、既にpackages.ubuntu.comからパッケージ(ソース/バイナリの両方)が取得できるようになっているので、これを使用することができる。
ソースパッケージをビルドする場合は

  • debhelper
  • autotools-dev
  • libfuse-dev
  • pkg-config
  • libarchive-dev

のパッケージが必要。
(2014/10/11)packages.ubuntu.comに関する記述を調整

10.10向けパッケージ作成上のメモ(変更履歴ファイルの指定とパッケージ内の配置について)

(ディストリのパッケージではなく)アプリケーションそれ自体の単一ファイルの更新履歴テキスト(ChangeLogなどの名前)がソースツリーに存在し、かつ自動的にインストール先(パッケージ内)に配置されない場合
[一部]ファイル名: debian/rules

override_dh_installchangelogs:
	dh_installchangelogs [変更履歴テキストの場所]

のように指定することでgzip圧縮された形で/usr/share/doc/[パッケージ名]/changelog.gzとして配置されるようになる(dhコマンドを使用する場合)。ファイルの場所はdebian/ディレクトリを含むディレクトリ(ソースツリーの最上位ディレクトリ)からの相対パスとなり、例としてそのディレクトリにあるCHANGELOGというファイルを変更履歴ファイルとして配置したい場合は
[一部]ファイル名: debian/rules

override_dh_installchangelogs:
	dh_installchangelogs CHANGELOG

とする。
なお、Debianパッケージそのものの変更履歴ファイルdebian/changelog*1については/usr/share/doc/[パッケージ名]/changelog.Debian.gzとして(自動的に)配置される。

*1:パッケージのバージョン情報を含む