圧縮ファイルをマウントするarchivemountのUbuntuパッケージについて(2011年2月時点)
10.10向けパッケージを作成したが...
2011年2月時点ではarchivemountのパッケージがUbuntuにはなかったため、Ubuntu向けのパッケージを作成してPPAリポジトリに公開しようとしたのだが、Ubuntuの次期バージョンの11.04(Natty)からは標準(分類はuniverse)でパッケージ(パッケージ名「archivemount」)が用意されることになるということで、アップロードしたものが拒否された。Debianでは、archivemountのパッケージは(2011年2月時点では)sid(不安定版)のみに存在するようだ。
11.04より前のUbuntuでのインストール
11.04のリリース前にインストールしたい場合は、既にpackages.ubuntu.comからパッケージ(ソース/バイナリの両方)が取得できるようになっているので、これを使用することができる。ソースパッケージをビルドする場合は
- debhelper
- autotools-dev
- libfuse-dev
- pkg-config
- libarchive-dev
のパッケージが必要。
(2014/10/11)packages.ubuntu.comに関する記述を調整
10.10向けパッケージ作成上のメモ(変更履歴ファイルの指定とパッケージ内の配置について)
(ディストリのパッケージではなく)アプリケーションそれ自体の単一ファイルの更新履歴テキスト(ChangeLogなどの名前)がソースツリーに存在し、かつ自動的にインストール先(パッケージ内)に配置されない場合[一部]ファイル名: debian/rules
override_dh_installchangelogs: dh_installchangelogs [変更履歴テキストの場所]
のように指定することでgzip圧縮された形で/usr/share/doc/[パッケージ名]/changelog.gzとして配置されるようになる(dhコマンドを使用する場合)。ファイルの場所はdebian/ディレクトリを含むディレクトリ(ソースツリーの最上位ディレクトリ)からの相対パスとなり、例としてそのディレクトリにあるCHANGELOGというファイルを変更履歴ファイルとして配置したい場合は
[一部]ファイル名: debian/rules
override_dh_installchangelogs: dh_installchangelogs CHANGELOG
とする。
なお、Debianパッケージそのものの変更履歴ファイルdebian/changelog*1については/usr/share/doc/[パッケージ名]/changelog.Debian.gzとして(自動的に)配置される。
*1:パッケージのバージョン情報を含む