試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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openBVEの開発中止のその後とバージョン1.4.1.2aに関するメモ(2012年6月上旬時点)

  1. これまでの状況のおさらい
  2. 開発チームの一人による発言
  3. 「公式」なバージョン1.4.1.2a

これまでの状況のおさらい

2012年5月8日、突然公式サイトにて開発の中止に関する発表があり、その翌々日には公式サイトにはアクセスできなくなってしまった。開発の中止に関する経緯の説明などは書かれていなかった。
アドオン機能では旧公式サイトのサーバ上のデータベースファイルにアクセスして一覧を取得するようになっていたため、公式サイトにアクセスできなくなったときからこの一覧も取得できなくなってしまった(いずれのアドオンもダウンロードできない状態となった)。
その後、コミュニティによるwww.openbve.orgという非公式なサイトが開設され、ファイルのダウンロードはできるようになったが、今後の開発については不透明な状況となっている。

開発チームの一人による発言

openBVEの開発チームの一人であるodakyufan氏が、5月9日の時点でBVE Worldwideというサイトのフォーラムで発言をしている。

  • 公式のサイトとフォーラムが突然閉鎖されたことに驚き、何が起きていて、この閉鎖が一時的なものなのかこの先ずっとなのかも分からなかったという
  • いずれにせよ、公式のopenBVEの開発チームの一人であり、コード全体の1/3ほどを記述したというodakyufan氏としては、openBVE本体とツール群,そしてドキュメントのデータがodakyufan氏のサイトから入手できるように公開することを決めた
  • これはopenBVEが今後最終的にどうなるかが決まるまでの暫定的なものだが、(これまでの公式なopenBVEと無関係な)第三者が派生版や公式「らしい」版などの公開を急いでくることが予想されるため、そうなる前にプログラムやツール,ドキュメントについての信頼できる配布元が存在する必要があると感じていた
  • odakyufan氏のサイトからダウンロードできる最新バージョンを使用すればアドオンの入手機能が再び利用できるとのこと
  • もし誰かがopenBVEを(少しでも)改変したものを作るのなら、odakyufan氏はその派生版とは関わりたくないと考えているため、odakyufan氏の名前はクレジットから削除するよう、また、そのプログラムの名前についても、「openBVE」「TSF(Train Sim Framework)」のいずれかにするのは控えるように要望している

「公式」なバージョン1.4.1.2a

上の発言にもあるように、最終バージョンの1.4.1.2をもとにアドオンまわりの修正を行ったバージョン1.4.1.2aがodakyufan氏のサイトで公開されている(配布ファイルにはバイナリとソースが両方含まれている)。アドオンの一覧のデータベースファイルはこれまでとは別のサーバに置かれており、そこからデータを取得することで旧公式サイトが閉鎖されたときと同じアドオンが再び利用可能となっている。
odakyufan氏のサイトは2012年6月時点での暫定的な「公式」サイトとなっているが、今後の動きによって別の場所に正式な公式サイトが移るものと思われる。