nanoの設定
/etc/nanorcや、/usr/share/doc/nano-x.x.x/以下のサンプル設定ファイルを${HOME}/.nanorcというファイル名で保存し、必要な部分に対してコメント記号(#)を外していく。下の設定は一部だが、好みに応じていじってみるとよい。
ファイル名: ~/.nanorc
## 自動インデント set autoindent ## 有効にすると、後ろ向き(上方向)検索をデフォルトにする # set backwards ## 有効にすると、反転表示されている部分を太字表示にする # set boldtext ## 有効にすると、大文字と小文字を区別した検索をデフォルトにする # set casesensitive ## 有効にすると、カーソル位置を常に表示(注意: 「set quickblank」を無効にする) # set const ## 有効にすると、一番上の「GNU nano」と表示されている次の行を使えて、少し広くなる # set morespace ## 有効にすると、マウスを使って ## カーソルの移動と下部のショートカットのクリック実行ができる # set mouse ## 有効にすると、下部のヘルプを消す # set nohelp ## 長い行の編集時に勝手に改行を入れてしまうのを防ぐ(重要!!必ず設定すること) set nowrap ## ステータスバーの表示をすぐに消えるようにする set quickblank ## スムーズスクロール set smooth ## Ctrl+Zで一時停止し、シェルに戻れるようにする(戻るにはfg) set suspend ## Tabの長さ(値は好みで) set tabsize 4 ## Tabをスペースにする set tabstospaces ## 有効にすると、^Xを押したとき、保存の確認をせずに自動的に保存して終了する # set tempfile
特に重要なのは、「set nowrap」。これが無効だと、勝手に入る改行*1が設定ファイルの構造を壊して、不具合の原因となる可能性がある。*2
(2007/6/15)同じパターンで再検索する場合について、検索を再実行する記述からMeta+Wに差し替え
色付けの設定
サポートされているファイルの種類は少ないが、言語ごとの色付け設定を個別に有効にできるので、必要なものだけコメント記号を外していく。更に、標準でサポートされている以外の種類に対しての設定を追加することもできる。
ファイル名: ~/.nanorc
## Nanorc files include "/usr/share/nano/nanorc.nanorc" ## C/C++ include "/usr/share/nano/c.nanorc" (以下略)
(2007/6/16)文法ファイル追加の記事へのリンクを追加
*1:本来は、英語の文書を書くときなどに単語の途中で改行されないように、入力中に自動的に改行してくれる機能
*2:ビルド時にconfigureスクリプトに--disable-wrapping-as-rootを付けると、rootで起動させたときにのみ改行の入る機能を自動的に無効にできるので、不具合のリスクは減る。Gentoo Linuxの場合は必ず有効にするようになっている