試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

2010-01-01から1年間の記事一覧

InkscapeでOpenShot向けのテキストを作成する

OpenShotには簡易的なタイトルの挿入機能があるが、長いテキストなどを表示したい場合はInkscapeなどで作成したSVG画像を取り込んで使うことができる。 注意点 Inkscapeのテキストツールで作成したテキストオブジェクト(文字情報としてのデータを含むもの)は…

openBVEに関するメモ(バージョン1.2.10.0/2010年12月末時点)

Mono/.NET車両プラグインのサポートについて 本家BVE Trainsimで導入された車両プラグインはWin32専用のDLLという形をとっており、openBVEではWin32上でしかこれを利用できない。 この問題に対処するためopenBVEではMono/.NETアセンブリのDLLという形の保安…

Ubuntu向けパッケージ作成上のメモ(バイナリパッケージの分割に関するメモ・後半)

「Ubuntu向けパッケージ作成上のメモ(バイナリパッケージの分割に関するメモ・前半)」の続き。 複数のバイナリパッケージへ分割する際のパッケージ情報の記述 debian/controlにおいてソースパッケージに関する記述から1行空けた後ろにバイナリパッケージの情…

Ubuntu向けパッケージ作成上のメモ(バイナリパッケージの分割に関するメモ・前半)

「C/Migemo(バージョン1.3c MIT版)のUbuntu向けパッケージを作成」で作成したC/MigemoのUbuntu向けパッケージの作成段階におけるメモの内、バイナリパッケージの分割に関する内容をここで扱う。 前半は1つのソースパッケージから複数のバイナリパッケージを…

ユーザとグループをGUIで管理するディストリ非依存なツールについて

ディストリによってはシステムのユーザやグループを設定するための独自なGUIツールが用意されていることがあるが、ここではGNOME System Tools(GST)という管理ツール群(Debian/Ubuntu/Mandriva/Gentooでは「gnome-system-tools」パッケージ)に含まれるusers-…

OpenOffice.orgのマクロを Pythonで記述して動かす(Calcで整形されたカレンダーを生成)

「OpenOffice.orgのマクロを Pythonで記述して動かす(Calcでスケジュールカレンダーを生成)」とは異なり、今度は曜日が横に並んだ形のカレンダーを生成するOpenOffice.org Calc向けのマクロを作成した。 実行すると既存のシートの後ろに「2011年1月」から「2…

Debian/UbuntuのPythonシェル(pythonコマンド)でTab補完を用いる

PythonシェルのGUI環境である IDLE IPython といったものの中でTabキーを押すと、コマンド行シェルのように入力途中の文字列について候補が1つだけの部分が補完され、複数ある部分は再びTabキーを押すことで候補一覧を表示することができる。 Python(python(…

Debian/UbuntuにおけるGTK+ 2のBluecurveエンジンとUbuntu向け自作パッケージについて(2010年12月時点)

GTK+ 2向けのテーマエンジンとしては非常に動作が軽い「Bluecurve」エンジンのパッケージは、Debian/Ubuntuでは「gtk2-engines-wonderland」という名前で用意されており、配置される(エンジンの)ファイル名は以前Mandrivaや初期のFedora(「Core」の名前の頃…

Ubuntu向けパッケージ作成上のメモ(内海氏版AnthyのUbuntu向けパッケージに関するメモ)

Ubuntu向けにパッケージを作成した際のメモの内、「milkjfフォントとut(内海氏)版AnthyのUbuntu向けパッケージを作成(2010/11/20現在)」で公開した内海氏版Anthyのパッケージを作成した際のメモをここで扱う。 単語辞書ファイルの(再)構成処理について Debia…

OpenOffice.orgのマクロを Pythonで記述して動かす(Calcでスケジュールカレンダーを生成)

「Pythonのカレンダーモジュールを用いる」で扱ったカレンダーのモジュールを用いたOpenOffice.org Calc向けのマクロを作成した。これを実行すると既存のシートの後ろに「2011年1月」から「2011年12月」までの12のシートが自動的に作成され、その中に「日付…

Ubuntu向けパッケージ作成上のメモ(milkjfフォントのUbuntu向けパッケージに関するメモ)

Ubuntu向けにパッケージを作成した際のメモの内、「milkjfフォントとut(内海氏)版AnthyのUbuntu向けパッケージを作成(2010/11/20現在)」で公開したmilkjfフォントのパッケージを作成した際のメモをここで扱う。 ビルド時依存のパッケージについて milkjfフォ…

StepMania 3.9のUbuntu向けパッケージを作成

リズムゲームStepManiaのバージョン3.9について、以前Mandriva向けに動画背景の動作の修正のために(Mandrivaの)パッケージを修正したものを公開したが、これに基づいたUbuntu向けパッケージを作成し、「milkjfフォントとut(内海氏)版AnthyのUbuntu向けパッケ…

Ubuntuにおける幾つかのベンダ提供パッケージのインストールについて(バージョン10.10時点・後半)

「Ubuntuにおける幾つかのベンダ提供パッケージのインストールについて(バージョン10.10時点・前半)」の続き。 パートナーのリポジトリにあるパッケージごとのメモ Adobe Reader(英語版) Sun版Java VirtualBox(公式バイナリ版) Adobe AIR パートナーのリポジ…

Ubuntuにおける幾つかのベンダ提供パッケージのインストールについて(バージョン10.10時点・前半)

Canonical社のパートナーのリポジトリについてとその設定 パートナーによるパッケージを一覧する Canonical社のパートナーのリポジトリについてとその設定Ubuntuでは、10.10(Maverick Meerkat)の時点では Adobe Reader(英語版) Sun版Java(JRE,JDK) Skype な…

ttaenc(TTAエンコード/デコード用コマンド)をドラッグ・アンド・ドロップで使うGUIツールgtk-ttaencのUbuntu向けパッケージを作成

TTAコーデックの音声のエンコード/デコードを行うツールttaencをGUIファイルマネージャからのドラッグ・アンド・ドロップで簡単に使えるようにしたツールgtk-ttaenc(「ttaenc(TTAエンコード/デコード用コマンド)をドラッグ・アンド・ドロップで使うGUIツール…

C/Migemo(バージョン1.3c MIT版)のUbuntu向けパッケージを作成

(2014/10/11)C/MigemoのパッケージはUbuntu 12.04から標準で提供されている。「Ubuntu向けに作成・公開していたパッケージの12.04への対応を完了」を参照。 以下、以前の内容となる。以前「C/MigemoのMandriva Linux向けRPMパッケージを公開/本体の.specファ…

Debian/UbuntuにTiMidity++向け音源データEawpatchesのパッケージをインストール(2010年11月末時点)

TiMidity++から利用できる音源データEawpatchesのパッケージは2010年11月末の時点ではDebian/Ubuntuにはないが、(Debian向けに)パッケージを作成/公開している人がいるので、設定を行ってインストールすることにした。使用ディストリはUbuntu 10.10(Maverick…

TTA(The True Audio)のエンコーダ/デコーダttaencのUbuntu向けパッケージを作成

TTA(The True Audio)のエンコーダ/デコーダであるttaencはDebian/Ubuntuでもパッケージがないため、Ubuntu向けのパッケージを作成して「milkjfフォントとut(内海氏)版AnthyのUbuntu向けパッケージを作成(2010/11/20現在)」で書いているPPAリポジトリに公開し…

cpufreqdのプロファイル手動切り替え支援などのツールcpufreqd-iconとGKrellMのcpufreqプラグインのUbuntu向けパッケージを作成

「cpufreqdの手動プロファイル/モード変更ツールを更新(Vala言語への移植,デーモン制御機能とテストツールの追加)」で作成したcpufreqdのプロファイル手動切り替え/デーモン制御を行うシステムトレイツールcpufreqd-iconと「Mandriva Linux 2009.0のGKrellM…

Debian/Ubuntuにおける幾つかのGUI管理ツールに関するメモ(2010/11/24現在)

ここではDebian/Ubuntuに関係する幾つかのGUI管理ツールについてを扱う。 サービスの管理 OS起動時に自動的に起動されるサービスを管理するGUIツールにはBootUp-Manager(コマンド名bum,パッケージ名も同名)がある。 Debian/UbuntuではTiMidity++をインストー…

Debian/UbuntuのMail NotificationでSSL/TLSが使えない件についてとその対処(2010年11月現在)

UbuntuでMail Notification(関連記事)をインストールしたのだが、POP3などのSSL/TLSによる接続の項目が無効になっていて選択ができなくなっていた。 (2011/11/23)Ubuntu 11.10からはSSL/TLSは有効になっている。 無効になっている理由 GnuTLSを用いた代替の…

milkjfフォントとut(内海氏)版AnthyのUbuntu向けパッケージを作成(2010/11/20現在)

事情により、暫定的にMandrivaからUbuntuにディストリを替えたところなのだが、Ubuntuになって、これまで日常的に用いてきた幾つかのパッケージがなかったり動作に不満があったりしているので、Mandrivaのときと同様にパッケージを自作もしくは編集すること…

CP932のエンコーディングに対応したZIPファイル展開スクリプトのPython 3対応版

Pythonのバージョン3系では内部の仕様に色々と変更が加えられ、バージョン2系向けのスクリプトはバージョン3系ではそのままでは動かないことも多く、移行支援目的のPythonスクリプト変換ツール2to3を用いても正しく実行できない場合がある。 「PythonでZIPフ…

GNU/Linuxにおける一部の圧縮/伸長ツール群のマルチコアCPU対応状況(2010/11/15現在)

一般的に、マルチコアCPU環境でマルチ(コア)CPU対応のOSを用いると、CPUの速度がネックになっている処理についてマルチスレッドで処理をするとスレッドが増える分だけ複数のコアに処理が振り分けられてCPU資源が効率良く使われ、高い処理性能を出すことがで…

マルチコアCPU環境におけるcpufreqdの動作に関するメモ(後半・2010/11/12現在)

「マルチコアCPU環境におけるcpufreqdの動作に関するメモ(前半・2010/11/10現在)」の続き。見出し「プロファイル自動切り替えモード(非マニュアルモード)におけるコアごとのプロファイル割り当て」における続きとなる。 プロファイル自動切り替えモード(非マ…

マルチコアCPU環境におけるcpufreqdの動作に関するメモ(前半・2010/11/10現在)

最近、念願のマルチコアCPU(Athlon II X3 445)を手に入れた*1のだが、マルチコアCPU環境になってcpufreqdの動作について新しく分かったことがあるので、ここにまとめておく。 プロファイル手動設定の挙動 プロファイル自動切り替えモード(非マニュアルモード…

システム上の全ディスク(disk)の各パーティションにあるファイルシステムのUUIDをGUI上で確認・クリップボードにコピーできるツールを作成

「GUdevライブラリでGNU/Linuxシステム上のデバイス情報を取得する(ページ1/3)」とその続きの記事ではGUdevライブラリを用いてシステム上のデバイスの各種情報を表示するテストを行ったが、これを応用したものとして、システム上の全ディスク(disk)の各パー…

ReactOS 0.3.12を試してみる(VirtualBox上)

しばらくぶりにReactOSを試してみた。バージョンは0.3.12となっているが、本記事はこのバージョンにおける新機能をまとめたものではない(0.3.11での変更点やVirtualBox関係の内容を含む)。 内部的には数多くの変更点があるようで、 www.reactos.org/wiki/Cha…

バージョン3系のPythonにおける文字列とそのエンコーディングに関する覚え書き(ファイル入出力とエンコーディング)

「バージョン3系のPythonにおける文字列とそのエンコーディングに関する覚え書き(文字列型とバイト列型)」の続き。 ファイル読み込み時におけるエンコーディングの処理 バージョン3系のPythonでは、テキストファイルを読み込む場合、それを開く際に適切なエ…

バージョン3系のPythonにおける文字列とそのエンコーディングに関する覚え書き(文字列型とバイト列型)

バージョン3系のPythonでは文字列(としての意味を持つ)データと特定のエンコーディングにエンコードされたバイトの並びとを明確に区別しており、前者をstr型,後者をbytes型のオブジェクトとして用いることになる。 バージョン2系では「Pythonにおけるエンコ…