試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

2010-01-01から1年間の記事一覧

libsoupライブラリのHTTPサーバ機能を用いたテスト(例)

「libsoupライブラリのHTTPサーバ機能を用いたテスト(メモ)」の続きとして、簡単な例を貼り付ける。 例 [任意]ファイル名: httpservertest.vala エンコーディング: UTF-8 /* * libsoup 2.4を用いたHTTPサーバのテスト * * 例: * http://127.0.0.1:11111/ * h…

libsoupライブラリのHTTPサーバ機能を用いたテスト(メモ)

GNU/Linuxにはlibsoupというネットワーク関係のライブラリがあるのだが、これはGObjectライブラリに基づいており、GTK+,libnotify,GStreamerなどと同様に、Vala言語からはそのまま言語の文法上でライブラリの機能を(オブジェクト指向で)扱うことができる。 …

GStreamer 0.10で音声を複数の出力先へ分岐させる(音を鳴らすと同時にファイルへ書き出すなど)

GStreamerの仕組みの中で、ある要素(プラグイン)から出力された音声データを サウンドカードへ出力する(音を鳴らす) ファイルに書き出す といった複数の出力先へ渡したいということがある。 こうしたときに役に立つのがteeというプラグインで、コマンドのtee…

AMD(ATI) RadeonのCatalyst(fglrx)ドライバに関するメモ(バージョン10.4現在)

GNU/LinuxのX Window Systemで用いるRadeon向けのグラフィックドライバについて Catalystドライバ向け設定ツールについて 起動 各種情報 色などの調整 3D(OpenGL)の調整 ドライバによる縦横比固定 関連:nvidiaドライバの縦横比固定 その他 GNU/LinuxのX Wind…

GStreamer 0.10でwavparseプラグインをプログラム中で用いる上でのメモ(後半)

「GStreamer 0.10でwavparseプラグインをプログラム中で用いる上でのメモ(前半)」の続き。 解決策 修正した例 解決策色々と調べたところ、wavparseというプラグインはその次に渡す要素(プラグイン)と接続する部分(GStreamerにおける用語で「パッド」と呼ばれ…

GStreamer 0.10でwavparseプラグインをプログラム中で用いる上でのメモ(前半)

GStreamerのプラグインを用いてWAVEファイルを再生したいときにwavparseというプラグインが使える(WAVEファイルから生の音声データが得られる)。例えばgst-launch-0.10を用いると $ gst-launch-0.10 filesrc location=[WAVEファイルの場所] ! wavparse ! aud…

GLibのハッシュテーブルをVala言語で用いる(後半)

「GLibのハッシュテーブルをVala言語で用いる(前半)」の続き。見出し「データの出し入れ」の中における続きとなる。 データの取り出し ハッシュテーブルオブジェクトからキーを指定してデータを取り出すにはハッシュテーブルオブジェクトのメンバ関数lookup(…

GLibのハッシュテーブルをVala言語で用いる(前半)

GLibにはハッシュテーブルというデータ構造があり、これを用いるとキーとなるデータとそれに対応する値とをまとめて幾つも格納することができる。キーとデータの型はそれぞれ任意となり、ハッシュテーブルごとにそれぞれの型を決めることができる。 ハッシュ…

バージョン2.6/3.0系以上のPythonにおけるprint()関数に関するメモ(後半跡地)

(2015/1/4)このページは「バージョン2.6/3.0系以上のPythonにおけるprint()関数に関するメモ」の後半部分として公開していたが、記事を統合したためそちらを参照。

バージョン2.6/3.0系以上のPythonにおけるprint()関数に関するメモ

(2015/1/4)以前は前半と後半に分けて公開していたが、このページに統合した。バージョン2系までのPythonでは端末の標準出力や標準エラー出力に改行付きでデータを表示する(書き出す)のにprint文を用いて (標準出力への書き出し) print [文字列] (標準エラー…

Google Chrome/Chromiumの最近閉じたタブを復元するのに便利な拡張x2(2010/10/6現在)

Google Chrome/Chromiumの標準の状態ではタブ部分のコンテキストメニュー項目もしくはShift+Ctrl+Tで直前に閉じたタブを1つずつ復元することしかできないため、拡張を探してみたところ、便利そうなものが2つ見付かった。 Sexy Undo Close Tab インストールす…

Google Chrome/Chromiumのブックマークをアドレスバー(Omnibox)から呼び出しやすくする

バージョン3.0系以上のFirefoxではブックマークにタグを付けることができ、アドレスバーにそのタグを入力するとそのタグを持ったブックマークが候補として表示され、その中から開きたいページを選ぶことができる。しかし、Google Chrome/Chromiumではバージ…

GUIファイルマネージャから端末の中でPythonスクリプトを実行し、Enterキー入力で閉じるようにする

一般的に、実行属性の付いたテキストファイルを実行したときに(それを引数として)実行されるプログラムはそのテキストファイルの1行目に #! [実行ファイルの絶対パス]という記法で指定することができ(先頭の「#!」はshebang,行全体はshebang行と呼ばれる)、…

GLibやGTK+などに関連するライブラリのAPIリファレンスを参照するのに便利なDevhelpの活用例

「GLibやGTK+などに関連するライブラリのAPIリファレンスを参照するのに便利なDevhelpについて」の続きとして、実際にDevhelpを用いてリファレンスマニュアルを参照して幾つかの調べものを実際に行ってみることにする。以下、GLib,GTK+,PyGTKの開発パッケー…

バージョン2.6/3.0系以上のPythonにおける新しい文字列のフォーマット付けについて(後半)跡地

(2021/7/24)本記事は「Pythonにおける文字列のフォーマット付け」へ移動した。

バージョン2.6/3.0系以上のPythonにおける新しい文字列のフォーマット付けについて(前半)跡地

(2021/7/24)本記事は「Pythonにおける文字列のフォーマット付け」へ移動した。

GDM使用時にlibnotifyのnotify-sendがcronから動作しない件とその対処(バージョン2.30系時点)

以前はGDMからグラフィカルログインしたときにも環境変数DISPLAYの指定のみでcronからlibnotifyのnotify-sendコマンドによる通知が行えていたのだが、その後のバージョン(2.30系時点)ではうまく通知が表示されず、X Window System上で動作する他のGUIプログ…

C言語のGTK+でListStoreからデータを取り出す処理に関する追加メモ(後半)

「C言語のGTK+でListStoreからデータを取り出す処理に関する追加メモ(前半)」の続き。 「C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第9回)」の例と同じ処理をgtk_tree_model_get()を用いたものに書き換えると下のようになり、動作は同じものとなる。 [任意]フ…

C言語のGTK+でListStoreからデータを取り出す処理に関する追加メモ(前半)

「C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第8回)」ではListStoreというデータ構造(オブジェクト)からデータを取り出すときにgtk_tree_model_get_value()とGValue型のデータを用いたが、これは値を取り出す際に型を柔軟に扱える反面、処理に面倒なところがあ…

PyGTKでテキストビューを用いる際にテキストタグを多く作成・設定する場合の処理の整理について

「unified形式のdiffを取得してGTK+のテキストビューに表示する(diffファイル保存可)」でテキストバッファの中で書式変更を行うためのテキストタグを多く作成してそれぞれに色やスタイルを指定するための値を入れているが、これに関係した処理を整理してコー…

GUdevライブラリでGNU/Linuxシステム上のデバイス情報を取得する(ページ3/3)

「GUdevライブラリでGNU/Linuxシステム上のデバイス情報を取得する(ページ2/3)」の続き。 例2 1つ目の例ではデバイスファイルを指定してその情報を表示したが、今回の例ではコマンド行引数に指定した名前のサブシステム(例:block,net,soundなど)に属する全て…

GUdevライブラリでGNU/Linuxシステム上のデバイス情報を取得する(ページ2/3)

「GUdevライブラリでGNU/Linuxシステム上のデバイス情報を取得する(ページ1/3)」の続き。ここではページ1の内容を踏まえた上での例を貼り付ける。コードのコンパイルにはGUdevライブラリの開発パッケージも必要。 例1 コマンド行引数に指定した場所のデバイ…

GUdevライブラリでGNU/Linuxシステム上のデバイス情報を取得する(ページ1/3)

GUdevというライブラリを用いると、GNU/Linuxシステム(OS)上のデバイスの各種情報を得ることができる。これは/dev/以下のデバイスファイルをシステムの状態に応じて動的に作成/削除するudevというツールのソースツリーに含まれるライブラリで、同様にudevの…

C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第9回)

「C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第8回)」の続きとして、C言語でGTK+ 2のツリービュー(ListStore使用)のテストを行う例を貼り付ける。 [任意]ファイル名: treeviewliststoretest.c #include <gtk/gtk.h> #include <stdlib.h> /* * C言語によるGTK+のTreeView(ListStore使</stdlib.h></gtk/gtk.h>…

C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第8回)

「C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第7回)」の続き。 ListStoreに対するデータの出し入れとツリービュー関係の操作 ツリービューなどで表示するデータとして用いるListStoreというデータ構造に対するデータの出し入れの形がC言語やVala言語ではPyGTK…

recordMyDesktopが書き出す一部の動画がまともにエンコードも編集もできない場合の対処とFluxboxのウィンドウ装飾を消す設定について

http://cid-3f9be5b1cd4a806c.office.live.com/self.aspx/%E5%85%AC%E9%96%8B/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E7%94%A8%E7%B4%A0%E6%9D%90/recordMyDesktop%E5%A4%89%E6%8F%9B%E4%B8%8D%E5%85%B7%E5%90%88/pingus-06.ogv にアップロードした動画の先頭で数秒間…

GLibやGTK+などに関連するライブラリのAPIリファレンスを参照するのに便利なDevhelpについて

概要 GLibやGTK+およびこれらに関係の深いライブラリやその言語バインディング(PyGTKも含む)は、(ライブラリごとの)開発パッケージ*1をインストールするとその(プログラムを記述する上での)機能の使い方が書かれたAPIリファレンスの類(英語)が/usr/share/gtk…

x264とそのライブラリを用いたFFmpeg,MEncoderの可逆(ロスレス)エンコードに関する覚え書き(後半)

「x264とそのライブラリを用いたFFmpeg,MEncoderの可逆(ロスレス)エンコードに関する覚え書き(前半)」の続き。 FFmpegとMEncoderからのlibx264のロスレス指定について FFmpeg FFmpegにはコーデックごとにオプション群を一括で指定するプリセットの仕組みがあ…

x264とそのライブラリを用いたFFmpeg,MEncoderの可逆(ロスレス)エンコードに関する覚え書き(前半)

x264コマンドとその機能を提供するlibx264ライブラリで指定できるパラメータ指定の内 crf=0 qp=0(FFmpegからの利用ではcqp=0) の2つが可逆(lossless/ロスレス・以下ロスレス)エンコードを行うためのものであることが分かったのだが、オプションが2種類あるの…

GLib 2が用意している基本的なデータ型について(ページ3/3)

「GLib 2が用意している基本的なデータ型について(ページ2/3)」の続き。 特別な型 真偽値 真偽値としてgboolean型という型があり、TRUE(真)もしくはFALSE(偽)という値をとる。if文の丸括弧にこの型の変数のみを入れると、それがTRUEの場合にif文の条件が真と…