試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

2010-01-01から1年間の記事一覧

GLib 2が用意している基本的なデータ型について(ページ2/3)

「GLib 2が用意している基本的なデータ型について(ページ1/3)」の続き。 環境によらずbit数/値の範囲を保証する型 GLibが提供する型の中にはbit数を保証する型が存在し、例えばgint64という型はどのアーキテクチャであっても64bitであることが保証される(扱…

GLib 2が用意している基本的なデータ型について(ページ1/3)

「C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第4回)」で一部触れているが、バージョン2系のGLibが用意している基本的な型についてを詳しくまとめておく。 C言語の標準と同じ型(環境依存) C言語で標準で用いることのできる型をそのままGLib上で用いるもので、全…

Mandriva Linux 2010.1上のGTK+ 2のファイル選択ダイアログを開くのに初回だけ時間がかかることがある件についてとその対処

タイトルの通り、Mandriva Linux 2010.1のGUI環境上でGTK+ 2のファイル選択ダイアログを開こうとすると、初回だけ開くのに時間がかかるという現象が起き、その際には端末に ([プログラム名]:xxxxx): GVFS-RemoteVolumeMonitor-WARNING **: invoking IsSuppor…

Vala言語でコマンド行オプションの解析と処理を行う(ページ3/3)

「Vala言語でコマンド行オプションの解析と処理を行う(ページ2/3)」の続き。 オプション関係のデータをクラスにまとめた例 「Vala言語でコマンド行オプションの解析と処理を行う(ページ2/3)」の1つ目の例の内、GLib.OptionEntry構造体のconst修飾子付きの配…

Vala言語でコマンド行オプションの解析と処理を行う(ページ2/3)

「Vala言語でコマンド行オプションの解析と処理を行う(ページ1/3)」の続きだが、ここからはサンプルの作成段階で気になった部分に関するメモとなる。 「Vala言語でコマンド行オプションの解析と処理を行う(ページ1/3)」の例ではオプション定義とそのデータを…

Vala言語でコマンド行オプションの解析と処理を行う(ページ1/3)

バージョン2.6以上のGLibにはPythonのoptparseモジュールのような高度なコマンド行オプション解析/ヘルプ生成の仕組みが用意されており、国際化にも対応している。また、ヘルプ項目はグループ化でき、例えばZenityは大量のオプションが指定可能だが(--help-c…

Mandriva Linux 2010.1上でUTF-8な日本語manページが空白になる件と仮の対処

Mandriva Linux 2010.1上で日本語のmanページ(man-pages-jaパッケージ)が入っているときにその中に含まれるmanページを開こうとすると何も表示されない。Emacsで「M-x woman」とすると普通にUTF-8エンコーディングなmanページとして読めるため、manコマンド…

Mandriva Linux 2010.1上のEclipseに関する幾つかのメモ(後半)

「Mandriva Linux 2010.1上のEclipseに関する幾つかのメモ(前半)」の続き。 Pleiadesのファイル配置 起動の設定 Pleiadesのファイル配置配布されているZIPファイルを展開した中の features/ディレクトリ以下を[ホームディレクトリ]/.eclipse/org.eclipse.pla…

Mandriva Linux 2010.1上のEclipseに関する幾つかのメモ(前半)

Eclipseが起動しない(スプラッシュウィンドウの先に進まない)件について 日本語化 言語パックによる方法 Pleiadesによる方法 Eclipseが起動しない(スプラッシュウィンドウの先に進まない)件についてパッケージ(「eclipse-platform」と任意の「eclipse-*」の…

Google Chrome/Chromium上でマウスジェスチャにより現在のタブの左右いずれかの方向のタブを全て閉じる(2010/7/29現在・制限あり)

「Mandriva Linux 2010.1上の幾つかのメモ(ページ1/3)」で扱ったように、easystrokeというツールを用いることでGoogle ChromeもしくはChromiumの任意のページでマウスジェスチャによって操作を行うことができるようになった。しかし、ジェスチャをキーの操作…

Gtk#でSystem.Drawing.Graphicsクラスの描画処理を用いる

GTK+とその多くの言語バインディング(例:PyGTK)では、描画エリア(GtkDrawingArea)への描画処理を記述する場合にはGTK+の下位ライブラリのGDKもしくは高い表現力を持つCairoライブラリを用いることになる(関連記事:前半 後半)。 しかし、Mono/.NET向けのGtk#…

Mandriva Linux 2010.1上の幾つかのメモ(ページ3/3)

「Mandriva Linux 2010.1上の幾つかのメモ(ページ2/3)」の続き。 KDE4上のOpenOffice.orgのGUIツールキット dracut(mkinitrdの代替) KDE4上のOpenOffice.orgのGUIツールキットバージョン3.2系の時点ではKDE4上ではQt4のテーマが自動的に用いられるようになっ…

Mandriva Linux 2010.1上の幾つかのメモ(ページ2/3)

「Mandriva Linux 2010.1上の幾つかのメモ(ページ1/3)」の続き。 HDA-Intelのビープ音(ブザー)の扱いが改善されている KompoZerの日本語言語パック Google Earthの日本語フォント HDA-Intelのビープ音(ブザー)の扱いが改善されているカーネルソース内のALSA…

Mandriva Linux 2010.1上の幾つかのメモ(ページ1/3)

Google Chromeが要求するライブラリ easystroke KDE4上のlibnotifyの通知 Google Chromeが要求するライブラリGoogle Chromeが実行時に要求する共有オブジェクトファイル(*.so.*)について、一部のファイルが/usr/lib(64)/ではなく/lib(64)/にあるため、シンボ…

自前で作成もしくは修正した幾つかのMandriva Linux向けRPMパッケージを更新5

Mandriva Linux 2010.1に合わせて、以前公開した幾つかのMandriva Linux向けRPMパッケージを更新した。 Tao Framework(libSDL_gfxなどのファイル/パッケージ名変更への対応) openBVE(最新バージョン,依存関係の修正,シミュレータモード時のアイコン透過に関…

ディストリのカーネルとそのモジュールを用いつつ、特定のカーネルモジュールのみを置き換える(後半)

「ディストリのカーネルとそのモジュールを用いつつ、特定のカーネルモジュールのみを置き換える(前半)」の続き。 ビルド(続き) カーネルの開発パッケージについては、VMware製品やVirtualBoxなどの外部カーネルモジュールを作る必要のあるアプリケーション…

ディストリのカーネルとそのモジュールを用いつつ、特定のカーネルモジュールのみを置き換える(前半)

「PSX-CV02上のPlayStation 2コントローラの振動機能をGNU/Linux上で用いるための試行錯誤(Linux 2.6.31.5時点・第1回)」「PSX-CV02上のPlayStation 2コントローラの振動機能をGNU/Linux上で用いるための試行錯誤(Linux 2.6.31.5時点・第2回)」ではPLANEX US…

C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第7回)

「C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第6回)」の続き。 GObjectオブジェクトの参照カウンタ操作の簡単な例 「C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第3回)」でGObjectオブジェクトの参照カウンタに関して少し触れているが、ここでは参照カウンタを操…

GtkSourceViewのビューとバッファに関する色々な設定に関して(例)

「GtkSourceViewのビューとバッファに関する色々な設定に関して(メモ・前半)」「GtkSourceViewのビューとバッファに関する色々な設定に関して(メモ・後半)」の内容を踏まえた例を貼り付ける。[任意]ファイル名: gtksourceviewtest3.py #! /usr/bin/python # …

Google Chrome/Chromiumに関する覚え書き(2010/7/5現在)

GNU/Linux上のGoogle Chrome/Chromiumで動作するマウスジェスチャ拡張について 以前、GNU/Linux上のChromiumとGoogle Chromeで2つのマウスジェスチャ拡張を試してみた結果、まともに動作しなかった。 今回、しばらくぶりに拡張を検索してみたところ、「すべ…

GtkSourceViewのビューとバッファに関する色々な設定に関して(メモ・後半)

「GtkSourceViewのビューとバッファに関する色々な設定に関して(メモ・前半)」の続き。 ソースビュー(gtksourceview2.Viewクラス) インデント(字下げ) 字下げされている行で改行したときにその字下げ分のスペースが次の行の先頭に自動的に入る機能(自動イン…

2010年7月からの新規記事の追加について(再)

以前告知した通り、2010年7月より、本備忘録への新規記事の追加のペースをこれまでの月-金(週5回)更新から不定期とします。 関連記事: 2010年7月からの新規記事の追加について

特定のユーザアカウントについてテキストログイン時に行える操作を制限する

一般的なユーザアカウントでは、テキストログインをしたときにシェル(GNU/Linuxでは多くの場合bash)が起動し、そのユーザの権限で任意のコマンドを実行できるようになる。 もし、運用上の事情により特定のユーザに限られた操作だけができるようにしたいとい…

GtkSourceViewのビューとバッファに関する色々な設定に関して(メモ・前半)

GtkSourceViewについて、これまでにPythonの言語バインディングを用いて色付き表示をするところまでを扱ったが、ここではGtkSourceViewのGUI部品に関する色々な設定についてを扱う。 今回もPythonの言語バインディングを用いているが、他の言語でも(若干扱い…

C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第6回)

「C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第5回)」の続き。 メインループを用いた例2 下の例を実行すると button text change label の2つのボタンとその上に「default label」の文字列を含んだウィンドウが表示され 上のボタンを押すと ** (gtkhello2:xxxx…

Wine上のSofTalkの動作について(2010/6/25現在)跡地

(2018/10/12)本記事は「LinuxやmacOSでWineを用いてゆっくりのSofTalkを動かす」へ移動した。

C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第5回)

「C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第4回)」の続き。 GObjectシグナル接続時の整数値のユーザデータのやりとりについて 関数g_signal_connect()でイベント(GObjectシグナル)とその発生時に呼ばれるハンドラ関数の関連付け(シグナルの接続)を行う際に…

Mandriva Linux 2010.0におけるVala 0.9.2のビルドメモとRPMパッケージ作成について(2010/6/23現在)

2010年6月下旬の時点でMandriva Linuxの開発版ディストリ(Cooker)のValaのパッケージのバージョンが0.8系で、最新の0.9.2と比べると結構古くなっているため、そのソースRPMパッケージの.specファイルをもとにしてバージョン0.9.2のパッケージを作成しようと…

C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第4回)

「C言語でGTK+ 2を扱う上での幾つかのメモ(第3回)」の続き。 メインループを用いた簡単な例 下の例を実行すると、ラベル(文字列を表示するGUI部品)のみを含むウィンドウを表示し、これを閉じると終了する。 [任意]ファイル名: gtkhello.c #include <gtk/gtk.h> #include <stdlib.h></stdlib.h></gtk/gtk.h>…

キーボードからの入力を受け付ける対話型プログラムへのデータ入力を自動化(非対話化)する

「yesコマンドの使い方」で扱ったように、処理を進めるためにキーボードで何かを入力してEnterを押す必要があるプログラムに対する入力作業を自動化するのにはyesコマンドが役に立つが、入力する内容が必ずしも全て同じ(全てyesもしくは全てno)とは言えない…