試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Mandriva Linux 2010.1上の幾つかのメモ(ページ2/3)

Mandriva Linux 2010.1上の幾つかのメモ(ページ1/3)」の続き。

  1. HDA-Intelのビープ音(ブザー)の扱いが改善されている
  2. KompoZerの日本語言語パック
  3. Google Earthの日本語フォント

HDA-Intelのビープ音(ブザー)の扱いが改善されている

カーネルソース内のALSAドライバのバージョンが上がったことにより、「HDA-Intelドライバ(snd-hda-intelモジュール)を用いている場合に、サウンドカードからのビープ音出力をカーネルビルド時に無効にしない限りpcspkrモジュールからの音が出ない」問題が改善され、pcspkrモジュールを追加で読み込むことで両方鳴るようになっており、ALSAのミキサーからビープの音量を切ることでpcspkrのビープ音のみが鳴るようにできる(特に何もしなければALSAサウンドカードからのビープのみが鳴る)。
これに関連するカーネルビルド設定の項目は以下。
[引用]ファイル名: alsa-driver-1.0.22/alsa-kernel/pci/hda/Kconfig より

config SND_HDA_INPUT_BEEP_MODE
	int "Digital beep registration mode (0=off, 1=on, 2=mute sw on/off)"
	depends on SND_HDA_INPUT_BEEP=y
	default "1"
	range 0 2
	help
	  Set 0 to disable the digital beep interface for HD-audio by default.
	  Set 1 to always enable the digital beep interface for HD-audio by
	  default. Set 2 to control the beep device registration to input
	  layer using a "Beep Switch" in mixer applications.

これが「2」になっていれば、どちらからもビープ音が鳴らせる。Mandriva Linux 2010.1のカーネルも「2」。

$ zcat /proc/config.gz | grep CONFIG_SND_HDA_INPUT_BEEP_MODE
CONFIG_SND_HDA_INPUT_BEEP_MODE=2
$ uname -r
2.6.33.5-desktop-2mnb

KompoZerの日本語言語パック

Webブラウザ上の見た目のままでHTML文書を編集できるKompoZerのパッケージには言語パック用パッケージが用意されておらず、本家サイトから言語パックをダウンロードしても本体のバージョンが「0.8b1 (20100325)」となっているため、最新の言語パックが適用できない。
しかし、言語パックのURLのバージョン部分を書き換えた

kompozer.sourceforge.net/l10n/langpacks/kompozer-0.8b1/kompozer-0.8b1.ja.xpi

というURLでバージョン0.8b1の言語パックがダウンロードでき、メニューの「Tools - Add-ons」の拡張一覧のダイアログで「Install」ボタンを押してkompozer-0.8b1.ja.xpiを選択して開き、「Software Installation」ダイアログで「Install Now」を押して右下のボタンから再起動をするとユーザインターフェースの言語が日本語になる。

Google Earthの日本語フォント

5.2.1.1329というバージョンがインストールされたが、メニューの日本語フォントは正常に表示されている。地名などで日本語が表示されない場合は「ツール - オプション」のダイアログの「3D ビュー - フォント - 3D フォントを選択」を押してフォント名を「Gothic」にすると表示される。
一部ユーザインターフェース上に文字の表示されていない部分があるのだが、「GNU/Linux版Google Earth 5.0上の日本語フォントの問題とその対処」の要領でファイルを置き換えようとしたところ、Google Earthが落ちるようになってしまった。
とりあえずは標準の状態で動作に大きな支障はないので、特にいじらずに使うのがいいのかもしれない。

使用したバージョン: