試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

マルチメディア

Ubuntu 13.10における幾つかのメモ(2013年10月下旬時点)

PPAのパッケージを更新 PPAリポジトリ ppa:kakurasan/stable ppa:kakurasan/unstable で公開しているパッケージは既にUbuntu 13.10向けの更新が完了している。パッケージの内容自体は基本的に前の13.04のときのものと同じで、変更点はrxvt-unicodeのバージョ…

メールマガジン:OpenShotを用いて作成する動画における画面の分割・配置について

この記事について メールマガジンの系統は「自由テーマ」です。 動画編集アプリケーションOpenShotで作成する動画の画面内に複数の画面を配置するための手順についてを扱っています。 メールマガジンの詳細については「『試験運用中なLinux備忘録メールマガ…

メールマガジン:PulseAudioとJACK Audio Connection Kitの共存について(共存の実際)

この記事について メールマガジンの系統は「自由テーマ」です。 「メールマガジン:PulseAudioとJACK Audio Connection Kitの共存について(各デーモンの特徴とデバイスの競合)」の続きとして、PulseAudio(PA)とJACK Audio Connection Kit(JACK)の2つのサウン…

メールマガジン:PulseAudioとJACK Audio Connection Kitの共存について(各デーモンの特徴とデバイスの競合)

この記事について メールマガジンの系統は「自由テーマ」です。 PulseAudio(PA)とJACK Audio Connection Kit(JACK)の2つのサウンドデーモンについて、それぞれの特徴と、これらから用いられる(低レベルな)ALSAやOSSにおけるデバイスの競合についてを解説して…

Wine上の吉里吉里1/KAG2と吉里吉里2/KAG3製のノベル系作品の動作について(Wine 1.3.31時点・前半)

ここでは、バージョン1系と2系の吉里吉里を用いて作成された作品のWineにおける動作についてを扱う。吉里吉里自体は色々な用途に対応しているが、ここでは最も広く用いられる用途としての「KAGフレームワークを用いたノベル系作品(吉里吉里1/KAG2もしくは吉…

メールマガジン:OpenShotでケンバーンズ効果により静止画像を動的に演出する

この記事について メールマガジンの系統は「自由テーマ」です。 動画編集アプリケーションOpenShotでケンバーンズ効果と呼ばれる効果を適用するための手順についてを扱っています。 メールマガジンの詳細については「『試験運用中なLinux備忘録メールマガジ…

メールマガジン:OpenShotでマスクを用いて映像クリップの輪郭を演出する

この記事について メールマガジンの系統は「自由テーマ」です。 動画編集アプリケーションOpenShotで映像クリップにマスクを適用する効果/用途と適用の手順,使用例についてを扱っています。 メールマガジンの詳細については「『試験運用中なLinux備忘録メー…

動画編集アプリケーションOpenShotに関するメモ(バージョン1.4.0時点)

バージョン1.4.0とcoloradj_RGBエフェクトについて タイムライン内のスクロールの操作性が向上 エフェクトの追加 トランジションの追加 動画タイトル(Blender使用)の追加 翻訳関係 OpenShotの今後について GTK+ 3への対応 MLTから独自のライブラリへ バージ…

動画編集アプリケーションOpenShotの使い方について(バージョン1.3.1時点・クリップの分割,動画の書き出しなど)

「動画編集アプリケーションOpenShotの使い方について(バージョン1.3.1時点・エフェクト,トランジション)」に続いて、OpenShotの基本的な使い方の内、クリップの分割,動画の書き出しなどについてを扱う。 クリップの分割 タイムライン上に配置したクリップは…

動画編集アプリケーションOpenShotの使い方について(バージョン1.3.1時点・エフェクト,トランジション)

「動画編集アプリケーションOpenShotの使い方について(バージョン1.3.1時点・マーカーとタイトル)」に続いて、OpenShotの基本的な使い方の内、エフェクトとトランジションについてを扱う。 エフェクト タイムラインに配置した「クリップ」には、それぞれ特殊…

動画編集アプリケーションOpenShotの使い方について(バージョン1.3.1時点・マーカーとタイトル)

「動画編集アプリケーションOpenShotの使い方について(バージョン1.3.0時点・プロジェクトファイルとタイムライン、外観テーマ)」に続いて、OpenShotの基本的な使い方の内、マーカーとタイトルについてを扱う。 マーカー タイムライン上の特定の時間(位置)に…

動画編集アプリケーションOpenShotの使い方について(バージョン1.3.0時点・プロジェクトファイルとタイムライン、外観テーマ)

「動画編集アプリケーションOpenShotの使い方について(バージョン1.3.0時点・プロジェクトとプロファイル)」に続いて、OpenShotの基本的な使い方の内、動画プロジェクトを構成するファイルとそれを配置するタイムライン,更に外観テーマについてを扱う。 プロ…

動画編集アプリケーションOpenShotの使い方について(バージョン1.3.0時点・プロジェクトとプロファイル)

ここではOpenShotの基本的な使い方の内、プロジェクトとプロファイルについてを扱う。他の幾つかの動画編集ソフトウェア(例:Kdenlive)と共通した内容もある。 プロジェクト 作成する動画ファイルの作業情報は作成する動画ごとに「プロジェクト」という単位で…

Ubuntu上でサウンドカードをALSAのドライバで使用する際にデバイスファイル/dev/dspが存在しない件に関して(10.10時点)

既にまとめドキュメントでは少し触れているが、Ubuntuでは、バージョン10.10の時点ではALSAサウンドシステムのドライバを使用した環境において、OSSのサウンドシステムにおけるデバイスファイル/dev/dspは、ディストリ標準のカーネルには存在しない。また、O…

動画編集アプリケーションOpenShotについてのメモ(2011/2/15現在・後半)

「動画編集アプリケーションOpenShotについてのメモ(2011/2/14現在・前半)」の続き。 動画タイトルエディタについて OpenShotには幾つかのパラメータを渡すことでBlenderと連携して動的にタイトルのCGムービーを連番画像のクリップとして作成する機能がある…

動画編集アプリケーションOpenShotについてのメモ(2011/2/14現在・前半)

動画編集アプリケーションのOpenShotのバージョン1.3.0が公開された。 バージョン1.3.0をUbuntu 10.10にインストールする 開発者によるPPAリポジトリ「ppa:openshot.developers/ppa」にてバージョン1.3.0が公開されているので、Ubuntuでは、これを追加するこ…

Audacityで音声の一部に「ピー」音(伏せ音)を付ける

テレビ・ラジオなどの放送の中で、音声の中に放送禁止用語や大人の事情(?)などにより放送できない発言などが含まれている場合、それを伏せる目的で「ピー」という音が一部に入ることがある*1。 音声を編集するアプリケーションのAudacityでは、標準で用意さ…

OpenGL/ALSA環境向けキャプチャツールglcでキャプチャした動画ファイルを無劣化の形式にエンコードする

glcではキャプチャした内容を劣化のない形式で保存するが、これは一般的な動画プレーヤでは再生できず、再生できるようにするにはglc-playによる変換が必要となるが、yuv4mpeg形式も連番PNG形式もディスク領域を大きく使用してしまう。 「OpenGLアプリケーシ…

FFmpegで映像のエンコード時に拡大/縮小を行う際のオプション指定について(バージョン0.6.1時点)

拡大/縮小時のサイズ指定 FFmpegで映像のエンコードを行う際、サイズを拡大もしくは縮小したい場合には-sオプションを用い、後ろにピクセル単位で「[幅]x[高さ]」を指定する。 $ ffmpeg -i [入力ファイル] -s [幅]x[高さ] (オプション...) [出力ファイル] 拡…

InkscapeでOpenShot向けのテキストを作成する

OpenShotには簡易的なタイトルの挿入機能があるが、長いテキストなどを表示したい場合はInkscapeなどで作成したSVG画像を取り込んで使うことができる。 注意点 Inkscapeのテキストツールで作成したテキストオブジェクト(文字情報としてのデータを含むもの)は…

ttaenc(TTAエンコード/デコード用コマンド)をドラッグ・アンド・ドロップで使うGUIツールgtk-ttaencのUbuntu向けパッケージを作成

TTAコーデックの音声のエンコード/デコードを行うツールttaencをGUIファイルマネージャからのドラッグ・アンド・ドロップで簡単に使えるようにしたツールgtk-ttaenc(「ttaenc(TTAエンコード/デコード用コマンド)をドラッグ・アンド・ドロップで使うGUIツール…

Debian/UbuntuにTiMidity++向け音源データEawpatchesのパッケージをインストール(2010年11月末時点)

TiMidity++から利用できる音源データEawpatchesのパッケージは2010年11月末の時点ではDebian/Ubuntuにはないが、(Debian向けに)パッケージを作成/公開している人がいるので、設定を行ってインストールすることにした。使用ディストリはUbuntu 10.10(Maverick…

TTA(The True Audio)のエンコーダ/デコーダttaencのUbuntu向けパッケージを作成

TTA(The True Audio)のエンコーダ/デコーダであるttaencはDebian/Ubuntuでもパッケージがないため、Ubuntu向けのパッケージを作成して「milkjfフォントとut(内海氏)版AnthyのUbuntu向けパッケージを作成(2010/11/20現在)」で書いているPPAリポジトリに公開し…

Debian/Ubuntuにおける幾つかのGUI管理ツールに関するメモ(2010/11/24現在)

ここではDebian/Ubuntuに関係する幾つかのGUI管理ツールについてを扱う。 サービスの管理 OS起動時に自動的に起動されるサービスを管理するGUIツールにはBootUp-Manager(コマンド名bum,パッケージ名も同名)がある。 Debian/UbuntuではTiMidity++をインストー…

GNU/Linuxにおける一部の圧縮/伸長ツール群のマルチコアCPU対応状況(2010/11/15現在)

一般的に、マルチコアCPU環境でマルチ(コア)CPU対応のOSを用いると、CPUの速度がネックになっている処理についてマルチスレッドで処理をするとスレッドが増える分だけ複数のコアに処理が振り分けられてCPU資源が効率良く使われ、高い処理性能を出すことがで…

GStreamer 0.10で音声を複数の出力先へ分岐させる(音を鳴らすと同時にファイルへ書き出すなど)

GStreamerの仕組みの中で、ある要素(プラグイン)から出力された音声データを サウンドカードへ出力する(音を鳴らす) ファイルに書き出す といった複数の出力先へ渡したいということがある。 こうしたときに役に立つのがteeというプラグインで、コマンドのtee…

recordMyDesktopが書き出す一部の動画がまともにエンコードも編集もできない場合の対処とFluxboxのウィンドウ装飾を消す設定について

http://cid-3f9be5b1cd4a806c.office.live.com/self.aspx/%E5%85%AC%E9%96%8B/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E7%94%A8%E7%B4%A0%E6%9D%90/recordMyDesktop%E5%A4%89%E6%8F%9B%E4%B8%8D%E5%85%B7%E5%90%88/pingus-06.ogv にアップロードした動画の先頭で数秒間…

x264とそのライブラリを用いたFFmpeg,MEncoderの可逆(ロスレス)エンコードに関する覚え書き(後半)

「x264とそのライブラリを用いたFFmpeg,MEncoderの可逆(ロスレス)エンコードに関する覚え書き(前半)」の続き。 FFmpegとMEncoderからのlibx264のロスレス指定について FFmpeg FFmpegにはコーデックごとにオプション群を一括で指定するプリセットの仕組みがあ…

x264とそのライブラリを用いたFFmpeg,MEncoderの可逆(ロスレス)エンコードに関する覚え書き(前半)

x264コマンドとその機能を提供するlibx264ライブラリで指定できるパラメータ指定の内 crf=0 qp=0(FFmpegからの利用ではcqp=0) の2つが可逆(lossless/ロスレス・以下ロスレス)エンコードを行うためのものであることが分かったのだが、オプションが2種類あるの…

ALSAサウンドシステム上のオーディオデータをWAVEファイルに書き出す

ここでは、ALSAサウンドシステムに対応したアプリケーションからのオーディオ出力をWAVE形式のファイルに書き出す方法についてを扱う。 「file」のALSA PCMモジュール(プラグイン)を用いる方法 ALSAサウンドシステム上のPCMモジュール(プラグイン)システムに…