試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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動画編集アプリケーションOpenShotの使い方について(バージョン1.3.1時点・クリップの分割,動画の書き出しなど)

動画編集アプリケーションOpenShotの使い方について(バージョン1.3.1時点・エフェクト,トランジション)」に続いて、OpenShotの基本的な使い方の内、クリップの分割,動画の書き出しなどについてを扱う。

クリップの分割

タイムライン上に配置したクリップは簡単に分割することができる。

カミソリ(Razor)ツールによる方法

タイムラインの上のツールバーにあるカミソリツールを選択してマウスポインタをタイムラインの中に移動すると、マウスカーソルがカミソリの形になった上で点線で切り取り位置が表示されるので、分割したいクリップの分割したい位置でクリックを行うと、即座にその位置で対象のクリップが左右に分割され、2つのクリップになる。

同時間(位置)における一括分割

タイムラインにおいて、現在の再生位置を示す縦方向の線があるが、タイムラインの目盛り部分とこの線が交わる場所にある矢印部分でコンテキストメニューを表示すると「全てのクリップを切り取る」という項目が表示され、これを選択すると、現在の再生時間(位置)において全てのトラックのクリップが左右に分割される。

その時間においてクリップが配置されているトラックが1つだけしかない場合は上のカミソリツールを用いた方法のように単一のクリップを分割するので、カミソリツールで切り取り位置が調整しにくい場合はこちらの方法で調整するといいかもしれない。

静止画像の長さについて

単一の(静止)画像をプロジェクトに追加し、タイムラインに配置すると、どの画像も同じ長さ(時間)になる。このそれぞれの(クリップの)長さはクリップのコンテキストメニューから「プロパティ」を選択して「長さ」タブで「終了」を短くして「適用」することで調整することができるが、初期状態の長さは設定ダイアログ(メニュー「編集 - 設定」)内の「画像クリップの長さ」で確認/変更することができる(秒単位)。

動画の書き出し

編集した動画は「ファイル - 動画を書き出し」で書き出し処理を行うことで、メディアプレーヤの類から再生可能な動画ファイルとなる。
OpenShotでの書き出しには簡易モード(「簡易」タブ)と詳細モード(「詳細」タブ)があり、いずれの場合もファイル名と出力先ディレクトリの入力が必要。

簡易モード

簡易モードでは以下の流れで書き出しを開始する。細かい調整は行えない。

  1. 書き出しプロファイル(大まかな種類)を選択
  2. プロファイルごとの詳細な設定をそれぞれ選択
  3. 「動画の書き出し」を押す
詳細モード

詳細モードでは書き出される動画ファイルのプロファイル(高さ,幅,フレームレート,アスペクト比)や、映像/音声それぞれのコンテナ形式,コーデック,詳細な品質パラメータを指定することができる。また、動画ファイルとしてでなく、連番画像として書き出す指定もある。
コーデックやコンテナの名前は分かりにくい場合がある。いわゆる無圧縮AVI(「(rawvideo + pcm_s16le).avi」形式)で書き出すためには

  • 動画の形式(映像コンテナ): avi
  • 映像コーデック: rawvideo
  • 音声コーデック: pcm_s16le

とする。

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使用したバージョン:

  • OpenShot 1.3.0, 1.3.1