試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

圧縮

GNU/Linuxにおける一部の圧縮/伸長ツール群のマルチコアCPU対応状況(2010/11/15現在)

一般的に、マルチコアCPU環境でマルチ(コア)CPU対応のOSを用いると、CPUの速度がネックになっている処理についてマルチスレッドで処理をするとスレッドが増える分だけ複数のコアに処理が振り分けられてCPU資源が効率良く使われ、高い処理性能を出すことがで…

GUIファイルマネージャにおける圧縮済みPDFファイルの扱いについて(2010/1/21現在)

「色々なPDFファイルをgzip/bzip2/XZ圧縮してみるテスト」の実験を行っているときに気付いたのだが、gzipもしくはbzip2圧縮を行ったPDFファイルはその種類が単なるgzip/bzip2圧縮ファイルではなく「圧縮されたPDFファイル」として認識されており、freedeskto…

色々なPDFファイルをgzip/bzip2/XZ圧縮してみるテスト

「圧縮の余地があるPDFファイルをXZ圧縮してPDFビューアから開く」では圧縮の余地があるPDFファイルをXZ圧縮してそれをうまく開く方法についてを扱ったが、中で触れたように、圧縮の余地についてはファイル依存となる。 そこで、Web上にある色々なPDFファイ…

圧縮の余地があるPDFファイルをXZ圧縮してPDFビューアから開く

圧縮の余地があるPDFファイルをできるだけ縮めておきつつ簡単に開けるようにしたい Webなどから入手したPDFファイルは、ほとんどの場合において読み込みしか行わず、変更することはない。また、元々圧縮されているタイプのファイル形式ではあるものの、ファ…

雑多な圧縮ツールについて(後半)

「雑多な圧縮ツールについて(前半)」の続き。 mscompress マイクロソフトのcompress.exe/expand.exeと互換のツール。圧縮を行うと元のファイル名の後ろに「_」の付いた圧縮ファイルが生成される。 (圧縮) Usage: mscompress [-h] [-V] [file ...] -h --help …

雑多な圧縮ツールについて(前半)

ここでは幾つかの圧縮ツール(マイナーなものも含む)を扱う。詳しくは扱わないため、コマンドのヘルプを貼り付けている。 pbzip2 マルチスレッド版bzip2。ファイル1つを圧縮/伸長し、マルチコア環境などで高い性能を発揮する。しかし、圧縮率がより高く伸長が…

XZ圧縮されたファイルの扱いについて(後半)

「XZ圧縮されたファイルの扱いについて(前半)」の続き。 xzコマンドの圧縮率指定 xzコマンドのオプションとして圧縮率オプションが(gzipやbzip2同様に)存在する。が、最も高速・低圧縮なのが-0である(-1ではない)点に注意。 高速・低圧縮率 ... 低速・高圧縮…

XZ圧縮されたファイルの扱いについて(前半)

以前「LZMA圧縮されたファイルの扱いについて」でLZMA圧縮されたファイルの操作に関してを扱ったが、LZMA圧縮されたファイルを扱うためのパッケージが「LZMA Utils」から「XZ Utils」という名前になっていて、これまでのLZMA形式向けのコマンド群に加えて新…

PythonでZIPファイルを展開する(コード例)

「PythonでZIPファイルを展開する(メモ)」の続き。 ここでは、前回のメモの内容を踏まえた上で作成した、ZIPファイルを展開するPythonのコード例を貼り付ける。ファイル名についてはWindows上で日本語を含むもの(エンコーディングがCP932な場合)にも対応した…

PythonでZIPファイルを展開する(メモ)

Pythonではzipfileというモジュールを用いることによりZIP書庫の読み書きが行える。 ここでは既存のZIP書庫の展開をPythonで行う処理を扱う。 ZIP書庫を扱うオブジェクト zipfile.ZipFileオブジェクトを用いる。 開くときにファイル名とモードを指定 閉じる…

透過的な圧縮機能を提供し複数の圧縮方式に対応したFuseCompressについて(使い方・注意点・圧縮の対象について)

「透過的な圧縮機能を提供し複数の圧縮方式に対応したFuseCompressについて(概要とディストリのパッケージ)」の続き。 使い方 マウントオプションにfc_c:[圧縮方式]を付けて圧縮ファイルの保存ディレクトリとマウントポイントを指定する。既定の方式はzlib。…

LZMA圧縮されたファイルの扱いについて

(2008/9/1)ここで扱っているのは、LZMA圧縮/伸長に関するコマンドについて。GUIツールに関しては、GNOMEの書庫マネージャ(File Roller)が(バージョン2.22系の時点では)対応していて、他の書庫ファイルの形式と同様に書庫の作成、書庫内ファイル/ディレクトリ…

cpioについて

概要 形式 展開 cpioファイルの作成 概要cpioは、tarと同様、複数のファイルやディレクトリを1つにまとめるコマンド。 古くはバックアップ用途にも使用されていたようだが、この用途においてはSquashfs*1のほうが優れていると思われる。 現在でも初期RAMディ…

圧縮された形式のサウンドフォントを伸長

サウンドフォントという形式の音色データファイルは、独自の圧縮形式で配布されている場合がある。*1 ここでは、それらを展開するための方法についてを扱う。 sfArk形式 後述するSFPackが無くなったためか、圧縮されたサウンドフォントの形式として広く使わ…

シェルスクリプトで自己展開するmakeself

「Eawplus音色セットのインストーラを作成」のスクリプトで既に使用しているが、makeself(http://www.megastep.org/makeself/)は、自己展開型の圧縮ファイルを作成するシェルスクリプト。中に含まれる実行ファイルを自動で実行させることも可能で、インスト…

複数のオーディオファイルをまとめたファイルをマウントして再生する(無圧縮tarボールを推奨)

Wine上のfoobar2000では、複数のオーディオファイルを含むZIPファイルを開くことでプレイリストに一覧が表示され、頭出しもできるが、このような機能を持たないプレーヤでも同様のことを行えないか、ということで、「色々な種類の圧縮ファイルをマウントして…

Cromfsの圧縮時間と圧縮率についての実験と、速度の比較など

手元のOpenOffice.orgの/usr/lib32/openoffice/以下について、mkcromfsのオプションをいじって変化を見た。 所要時間に関しては、他の作業もしていたため、大体の目安程度に。圧縮の対象によっては、圧縮時間や実際の縮み具合などは変わってくる可能性がある…

読み取るだけのファイルやディレクトリを圧縮しつつ、無圧縮時と同様に扱う(圧縮とマウント)

昨日の記事の続きとして、読み取り専用圧縮ファイルシステムの作成(圧縮)と、そのマウントに関してを扱う。 Squashfsのファイルシステムを作成(圧縮) 「squashfs-tools」というパッケージがGentoo,Debian,Ubuntuには用意されている。この中のmksquashfsコマ…

読み取るだけのファイルやディレクトリを圧縮しつつ、無圧縮時と同様に扱う(概要と準備)

複数のファイルやディレクトリを圧縮すると、その中にあるデータにアクセスするためには、一度それをどこかに展開する必要のある場合が多い*1。 もし、圧縮したいデータが読み取りしかしていないものであれば、読み取り専用の圧縮ファイルシステムにデータを…

tar,gzip,bzip2について

tarコマンドとtarボール tarコマンドは、tarボールという形式の1つのファイルに複数のファイルやディレクトリをまとめ、タイムスタンプ、アクセス権、所有者の情報も格納するが、データの圧縮は行わない。*1 まとめたtarボールは、別途圧縮を行うことで、他…

p7zipをバックアップ用途で使う

p7zipコマンドは高い圧縮率の7-zip形式で圧縮ができるのだが、所有者やグループの情報は保存されないため、バックアップ用途ではそのままでは使えない。 そこで、その情報をtarでまとめて、圧縮にp7zipを使うという方法をとるようにすればうまくいく。実際の…