GLibやGTK+などに関連するライブラリのAPIリファレンスを参照するのに便利なDevhelpについて
概要
GLibやGTK+およびこれらに関係の深いライブラリやその言語バインディング(PyGTKも含む)は、(ライブラリごとの)開発パッケージ*1をインストールするとその(プログラムを記述する上での)機能の使い方が書かれたAPIリファレンスの類(英語)が/usr/share/gtk-doc/html/以下に配置される。これらは任意のWebブラウザから開いて見ることもできるが、ツリー構造の目次や検索といった機能を持つ専用のヘルプブラウザがあれば便利。
そこで役に立つのがDevhelpというツール(GTK+アプリケーション)で、左に目次/検索,右にページ内容が表示される形式のブラウザとなっている。ほとんどのディストリで「devhelp」の名前で簡単にディストリのパッケージとしてインストールできる。
使い方
参照したいブック(ライブラリや言語バインディング)の名前を左の目次から選択し、目次のツリー構造上の項目もしくは右のページ内のリンクをたどって目的の情報を参照する。
フォントは設定ダイアログから変更できるが、Webブラウザのように文字サイズだけを変更することもできる。
多くのWebブラウザと同様、Ctrl+Tで新しくタブを作り、表示を切り替えることもできる。
マウスジェスチャが使いたい場合は「Mandriva Linux 2010.1上の幾つかのメモ(ページ1/3)」で扱ったeasystrokeで
- 左:Alt+←(戻る)
- 右:Alt+→(進む)
などのジェスチャを設定しておくとよい。
検索機能について
検索には「検索」タブによるもの(検索した内容を含むページを調べるもの)とページ内検索とがある。
「検索」タブ
検索したい文字列を入力すると、1文字入力/削除するごとに結果が下に表示され、各項目を選択すると右のページが切り替わる。検索の対象となるブックを1つだけ選択して絞り込むこともできる。
ページ内検索
Webブラウザと同様のページ内検索で、Ctrl+Fを押すと入力欄が出るので検索したい文字列を入力するとページ内の一致箇所が強調表示され、現在の一致箇所は別の色で強調される。ここでEnterを押すと次の一致箇所に移動する(繰り返すと更に次に移動する)。横の「前方検索」「後方検索」ボタンで移動することもできる。
関連記事:
- Mandriva Linux 2010.1上の幾つかのメモ(ページ1/3) - easystrokeについての内容を含む
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使用したバージョン:
- Devhelp 2.30.0