試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Windows版Picasa2をWineで動かしてみる

(2014/9/21)GNU/Linux版のPicasaはその後提供が終了している。
Linux用に配布されているPicasa2はあるのだが、これはWineを使用している上、Picasa2のバージョンも古いため、Windows版を試しに入れてみた。

$ wine picasaweb-current-setup.exe

インストールは正常に終了し、

フォントは既に設定済みのため、化けず、

登録した画像をアプリ内からWebアルバムにアップロードもできた(Googleのアカウントが必要)。

問題点

(2007/7/14)Wine 0.9.41でスライドショーとタイムラインが動作することを確認。更に、LinuxWebブラウザを起動させることに成功したので設定を書いておく。
[diff]ファイル名: ${WINEPREFIX}/system.reg

  [Software\\Classes\\http\\shell\\open\\command]
- @="C:\\PROG~FBU\\MOZI~MKO\\FIREFOX.EXE -url \"%1\" -requestPending"
+ @="winebrowser"

  [Software\\Classes\\https\\shell\\open\\command]
- @="C:\\PROG~FBU\\MOZI~MKO\\FIREFOX.EXE -url \"%1\" -requestPending"
+ @="winebrowser"

(2007/7/29)0.9.39を試してみたところ、スライドショーとタイムライン機能は動作した。0.9.42でも動作していて、0.9.40で試すと失敗するため、0.9.40固有のバグだった可能性が高い。

  • スライドショーとタイムライン機能が動作しない。Linux版では正常に動作している。Linux版に含まれるProgram Files/以下のディレクトリをコピーして、システムのWineで動作させてもエラーが出てしまうため、Wine側の問題か、同梱のWineに特別な修正がされている、などが考えられる。
  • Webブラウザを起動させるリンクをクリックしても開かない。WindowsFirefoxをインストールすると開くようになる(LinuxPicasa2では、Linux側のWebブラウザを呼び出す)。
  • フォルダ単位で登録するダイアログにおいて、日本語フォントが表示されない(2007/7/18)フォントの設定(追記を参照)で解決したので修正。

下は、(Wine 0.9.40で実験したとき)スライドショーを実行させようとして出たメッセージ。

Windows版 2.7.0/2.6.0

fixme:d3d:IWineD3DDeviceImpl_GetAvailableTextureMem (0x2a79648) : stub, simulating 128MB for now, returning 128MB left
wine: Call from 0x7ee15dd0 to unimplemented function dwmapi.dll.DwmIsCompositionEnabled, aborting

Windows版 2.2.0

fixme:d3d:IWineD3DDeviceImpl_GetAvailableTextureMem (0x2573c48) : stub, simulating 128MB for now, returning 128MB left
fixme:ddraw:IDirectDrawImpl_SetCooperativeLevel (0x1f16d80)->(0x10020,00000008)
err:d3d:IWineD3DDeviceImpl_CreateAdditionalSwapChain Can't get drawable (window), HWND:(nil) doesn't have the property __wine_x11_whole_window
fixme:ddraw:D3D7CB_CreateAdditionalSwapChain (0x1f16d80) call to IWineD3DDevice_CreateAdditionalSwapChain failed
err:ddraw:IDirectDrawImpl_CreateSurface IDirectDrawImpl_AttachD3DDevice failed, hr = 8876086a

DwmIsCompositionEnabledというのは、Windows Vistaにおいて、Aeroが有効かどうかの判定らしいが、Picasaのバージョンを下げて試したところ、このエラーは出ないものがあったが、結局動作はしなかった。「HWND:(nil)」というのが気になるが、よく分からない。

古いバージョンで試すと、このようなダイアログが出た。