試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

デスクバーアプレットの設定と使い方の覚え書き

GNOMEXfce4のパネルで使用できる「デスクバー」アプレットは、検索ボックスに文字を入力し、確定するだけの操作で、様々なことができるのだが、その設定と使い方についてまとめてみる。

  1. 設定ダイアログ
  2. 検索の対象
    1. Beagle検索
  3. 「ウェブ」で使用されるWebブラウザについて
    1. Yahoo!検索について
  4. 検索結果の折りたたみ
  5. 検索ボックスの埋め込みと幅
  6. キーボードフォーカスのショートカットキー
  7. 履歴の消去

設定ダイアログ

アプレットを右クリックし、メニューから設定を選ぶと、設定ダイアログが出る。「いろいろな検索」と「表示」の2つのタブがある。

検索の対象

「いろいろな検索」タブでは、以下の種類の項目それぞれに対してオン/オフの切り替えができる(全てではない)。更に、優先順位を、リスト内のドラッグ・アンド・ドロップで入れ替えることもできる。手元では、「履歴」を一番上にしている。

  • ファイル(種類ごとに関連付けられたアプリで開く)
  • プログラム(実行ファイル名や、その説明などに対してマッチしたものが候補に出る)
  • ディレクトリ(ファイルマネージャで階層を開く)
  • ウェブ(URLを開く)
  • del.icio.usのブックマーク(アカウント設定が必要)
  • 履歴(過去に入力した項目が、次回以降、「履歴」という項目群の中に出る)
  • Beagle(詳細は後述)
  • Yahoo!の検索結果(詳細は後述)

その他、

  • アクティブなウィンドウの切り替え
  • ログアウト、シャットダウン、再起動など
  • 辞書検索

といったアクションも行えるようだ。しかし、手元では、辞書検索や再起動などの操作はうまくいかなかった。ログアウトだけはできたが、日本語で入れるのはちょっと...

(2007/9/30)辞書検索は、「gnome-utils」パッケージを入れることで、「辞書から [入力文字列] を検索する」という項目が出るようになることが分かった。

Beagle検索
「Beagle」という項目を有効にした場合、「Beagleで [入力した文字列] を検索」を確定させることで、Beagleの検索ウィンドウが開き、検索結果が出てくる。
「Beagleライブ」は、ボックスでの入力の度にBeagleの結果を候補に出してくるため、処理は重く、候補数も非常に多くなる点に注意。Firefoxの履歴をBeagleに登録するようにしている場合は、特に重くなるため、上の「Beagle」のほうがよいかも。

「ウェブ」で使用されるWebブラウザについて

GNOME上の「お気に入りのアプリ」(gnome-default-applications-properties)上で設定されているWebブラウザが使用される。Xfce4上でXfAppletによりデスクバーを使用している場合でも、GNOMEの設定を使用することに注意。Xfce4での「お気に入りのアプリ」(exo-preferred-applications)での設定は使用されない。

(デスクバー起動時に)Firefoxが指定されていると、

  • ウェブ・ブックマーク
  • ウェブ検索
  • ウェブの訪問履歴

の項目が使用できるようになる。これらは、Firefoxの各種機能を使用している。
(2007/8/30)「ウェブの訪問履歴」で開けるURLは限られ、Beagleの履歴検索と比べると、それほど有用とは言えないかもしれない。

Yahoo!検索について
Yahoo!で検索したいキーワードを入れたあと、少し待つと、候補にそのタイトルが表示される。しかし、表示される数は限られる上、タイトルのみしか見られず、いちいち問い合わせに行くこともあり、常用できるかは微妙。上の、Firefoxを使用したウェブ検索のほうが使いやすいかも。

検索結果の折りたたみ

あまり使うことはないかもしれないが、「▽」(下向きの白三角)となっている部分をクリックすることで、種類ごとに候補の折りたたみと展開ができる。

検索ボックスの埋め込みと幅

「表示」タブの「配置」の設定で、検索ボックスの表示のされ方を指定する。

  • パネルの中にボタンを配置する: 検索ボックスはパネルの「▲」(上向きの黒三角)のボタンの左にあるアイコン(三角ボタンは履歴の表示)がクリックされたときか、キーボードフォーカスのショートカットキーが押されたときに出る
  • パネルの中に入力エントリを配置する: パネルの中に検索ボックスが埋め込まれ、「アプレットの幅」で幅を設定できる。履歴はボックス内にあるアイコンのクリックで出る

キーボードフォーカスのショートカットキー

ここで指定したショートカットキーが押されると、デスクバーがフォーカスされ、文字が入力できるようになる。ショートカットは、「ショートカット・キー」の右のボックスの中をクリックし、「新しいアクセラレータ...」と出たらそのキーの組み合わせを押す。キーによっては、単独やShift付きだけではダメなので注意。簡単に押せるキーの組み合わせをすると便利。手元ではCtrl+Menuにしている。
「ショートカットキーを押したら選択範囲を検索する」は、選択されている状態のテキスト*1に対しての検索を実行する。ただ、これを行うと、まれに検索結果がパネルから独立したウィンドウとして画面の真ん中に出てくることがあり、Alt+F4を押してウィンドウマネージャに消してもらうしかなくなる*2

履歴の消去

アプレットの右クリックメニューから「履歴のクリア」で消える。

使用したバージョン:

  • deskbar-applet 2.18.1

*1:クリップボードに近い性質を持つ、「PRIMARY selection」という種類の選択範囲。mltermEmacsでドラッグ選択したものもここに入る

*2:Alt+ドラッグなど(ウィンドウマネージャや設定によって異なる可能性がある)、ウィンドウマネージャの「移動」機能での移動はできる