試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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uimのかな入力(「ろ」と「ー」)とEmacs上のかな入力について

SCIM 1.4.6 + scim-anthy 1.2.3から、「ろ」と「ー」のキーが区別できないことによりキー割り当てを一部変更する、という必要はなくなっているが、別の入力メソッドであるuimについても対応の動きがあるようだ。

  1. uim 1.5で対応予定
  2. Emacs上のかな入力について

uim 1.5で対応予定

次期バージョン(1.5)から、SCIM同様、「ろ」と「ー」の区別を行えるようにして、キー割り当ての変更を行う必要なく入力できるようになるようだ。
xmodmapによる設定は一切していない状態でSubversion版(r5059)を試してみたところ、GTK+ 2のimmodule版では確かにそのようになっていることが確認できた。しかし、XIM経由やQt4 immodule版ではダメだった(「ー」を押したときに「ろ」が出る)。設定を一度消してもダメ。
(2008/8/30)バージョン1.5.2から、XIMとして使用したときにもかな入力ができるようになった。

Emacs上のかな入力について

Emacsは、内部に日本語入力システムを持つことが可能で、uimを使用するuim-el以外にも、tamago(egg)やanthy-elといった複数の方式で日本語の入力と漢字への変換を行える。
ところが、これらの入力メソッドでは、かな入力モードに設定しても、「ろ」と「ー」が区別できない。Emacs上で認識されるキーコードによる区別が困難らしく、uim 1.5におけるuim.el対応も見送られそう
そうなると、まだしばらくは、現在と同様、SCIMをXIMで使用するのが無難ということになりそう。あるいは、xmodmapを使う古い方法に逆戻りするか(このあたりは好み)。*1
なお、GTK+ 2を使用してビルドしたEmacs 22でも、GTK+ 2のimmoduleは使用できない。これが使えるようになったりすると選択の幅が広がる気もするが...

*1:せめてEmacsの中限定でキー割り当てを変えて「ー」のキーのバックスラッシュを「|」にできたら、と思ったりもするのだが、アプリ単位でキー割り当てを変えるのは多分無理だと思う