試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Mandriva Linux 2009.0におけるPulseAudioの覚え書き

  1. PulseAudioのデーモン設定
    1. daemon.conf
  2. ALSAからPulseAudioへの自動ルーティングは個人的に非推奨

PulseAudioのデーモン設定

daemon.conf
/etc/security/limits.conf

@audio          -       rtprio           50
@audio          -       nice             -10

が書かれているため、一般ユーザをaudioグループに追加するだけで
ファイル名: ~/.pulse/daemon.conf

rlimit-nice = 30
rlimit-rtprio = 50

優先度指定が最大でここまで上げられる*1。JACKでは「40」の値までリアルタイム優先度が上げられる。もっと上限を上げたければ/etc/security/limits.conf側(rtprio)をいじる。
また、「memlock」に関する記述はないため、JACK使用時には
ファイル名: /etc/security/limits.conf

@audio          -       memlock         [ロックできるメモリ容量・KiB単位]

の記述も追加しておく。

ALSAからPulseAudioへの自動ルーティングは個人的に非推奨

Mandriva Linux コントロールセンター内の「ハードウェア - ハードウェアの管理 - サウンドの設定」にある「ALSA から PulseAudio への自動ルーティング」にチェックをすると、ALSA使用アプリケーションがPulseAudioへ音声を出すようになるが、これは「pcm.!default」と「ctl.!default」を「type pulse」なプラグインへ渡す形*2なのでおすすめできない。ALSA向けのアプリケーションで不具合が出ることもある。

*1:このファイルは/etc/pulse/daemon.confをコピー後編集する

*2:/etc/alsa/pulse-default.confに記述があり、ここにチェックを入れるとコメント記号が外れて設定が使用される