試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Mandriva Linux 2009.0にxffm4をインストール

Xfceのバージョン4.2系までにおいて使用されていたGUIファイルマネージャxffm(xffm.sourceforge.net/)は、Mandriva Linux 2009.0ではディストリのパッケージとしては利用できない。

  1. 一部パッケージだけはインストールできる
  2. Mandriva Linux 2007.1のソースRPMを使用
    1. GUIライブラリ(xffm-gui)
    2. 本体(xffm-filemanager)
  3. 2007.1の実行形式を試す

一部パッケージだけはインストールできる

パッケージを検索すると

  • lib(64)xffm3
  • lib(64)xffm-devel

は何故か標準でインストールできる。これは本体をインストールするのに使えるため、入れておくことにする。

Mandriva Linux 2007.1のソースRPMを使用

上のように一部パッケージが残っているということは過去のバージョンのMandriva Linuxでは利用可能だったということで、調べたところ、2007.1までさかのぼるとライブラリ以外の一通りのパッケージが見つかった。これらのソースRPMを用いて2009.0向けのパッケージが作成できるかを試してみることにした。

GUIライブラリ(xffm-gui)
xffm-gui.specの中で「xfce-dev-tools」というパッケージがビルド時に要求されている。パッケージを検索しても見つからなかったが「xfce4-dev-tools」が見つかった。名前や中身からして、代わりにこれを用いるようにすれば良さそうということで
ファイル名: xffm-gui.spec

BuildRequires:	xfce-dev-tools

の部分を

BuildRequires:	xfce4-dev-tools

に置き換えた。更に、ビルド時にうまくライブラリがリンクされなかったので、色々試した末
ファイル名: xffm-gui.spec

%make

%make LIBS="$(pkg-config --libs gtk+-2.0 libxffm) $(xml2-config --libs)"

へ置き換えることに。
ビルド完了後は、生成された

RPMパッケージをインストールした。

本体(xffm-filemanager)
BuildRequiresは上と同様に置き換えて、更に
ファイル名: xffm-filemanager.spec

%make

%make LDFLAGS="-lICE -lSM -ltubo"

と指定することでビルドが成功(引数の順番の関係か、LIBS指定ではダメだった)。

2007.1の実行形式を試す

ディストリのバージョンが結構離れてはいるが、ソースRPMからビルドしたパッケージを入れる代わりにビルド済みパッケージ(バイナリのRPMパッケージ)をダウンロードしてインストールしてみたらどうなるかも試してみた。
結果、2009.0の時点では特に問題は起こっていない。

使用したバージョン:

  • lib64dbh-4.5_4 4.5.0-3mdv2008.1
  • lib64tubo1 4.5.0-2mdv2007.1
  • lib64xffm3 4.5.0-7mdv2008.1
  • xffm-gui 4.5.0-2mdv2007.1
  • xffm-filemanager 4.5.0-3mdv2007.1