試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

ReactOS 0.3.10を試してみる

しばらくぶりにReactOSを試してみた。今回もSun VirtualBox上でテストし、ゲストOSはWindows Server 2003として設定した。

  1. 非公式日本語版について
  2. インストールのテキスト段階における日本語フォント
  3. YouTubeで動画を観られることを確認
  4. Sun VirtualBoxのGuest Additions
  5. Sun VirtualBox向けのオーディオドライバ

非公式日本語版について

日本語環境向けの修正が幾つか行われたパッケージを配布している方のサイトが
www42.tok2.com/home/reactos/
に見つかったので、今回はここからインストールCDイメージを入手し、試してみた。

インストールのテキスト段階における日本語フォント

最初のテキストによる表示のインストール段階において日本語が表示されるようになっている。

半角カタカナのような文字で読み易さは微妙・カタカナだけのクラシック(?)な雰囲気が出ている。

YouTubeで動画を観られることを確認

Firefox 3.5とFlashインストーラmkisofsでISOイメージにまとめてホストOSから持ってきてそれぞれのインストーラを実行してインストールしたところ、YouTubeの動画が観られるようになっていることが確認できた。
ただし音声自体まだ出せていないので音無しとなる。

ISOイメージ化は

$ mkisofs -V "[ラベル文字列]" -o [ファイル名].iso [中に入れるファイル...]

のようにして行った。あとはこれをSun VirtualBoxのゲストOSから開くようにする。

Sun VirtualBoxのGuest Additions

以前はインストールできなかったWindows向けのGuest Additionsがインストールできたが、マウス統合は動作していない。

画像はGuest Additionsインストール完了後の状態。

Sun VirtualBox向けのオーディオドライバ

付属ダウンローダSun VirtualBox向けのオーディオドライバなるものがあるのを見つけたが、ダウンローダがファイルをダウンロードしようとしても反応がないことがあり、ホストOS上で直接ダウンロードしたものをISOイメージ化して持ってきた。
URLは

svn.reactos.org/packages/ac97_vbox.exe

となる。このファイルは自己展開書庫なので、ダウンローダの説明に書かれている指示の通りに

C:\ReactOS\

を展開先として

画像のように指定して再起動したところ、認識自体はされているようにも見えたのだが、ミキサーが開けない(Cannot open mixer)ため、実際に音が出るのを確認することはできなかった。

画像はデバイスマネージャ。状態を見ると「正常に動作している」らしいが...
(2009/7/8)音が出ることを確認した。「ReactOS 0.3.10の追加メモ」を参照。

使用したバージョン: