試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

ReactOS 0.3.10の追加メモ

Sun VirtualBox上のReactOS 0.3.10で更に色々と試してみたことをまとめておく。
動作に関して悪い結果も多いが、まだα版段階なので、特に問題があるというわけではない。

  1. Sun VirtualBox上の音に関してのその後
  2. 0.3.10での改善点
  3. Sun VirtualBoxの共有フォルダは使用できない?
  4. ファイルマネージャの幾つかの操作について
  5. ReactOS Explorer
    1. アドレスバー
    2. ツールバーアイコン
    3. Wine Gecko
  6. Firefoxの安定性
  7. ペイント

Sun VirtualBox上の音に関してのその後

Sun VirtualBox上で音が鳴ることを確認できた。
システムトレイのアイコンからは音量を調整できなかったが、コントロールパネルの「Sound and Audio Devices」の「Volume」タブから音量を調整し

十分大きなボリュームにしてから「Sounds」タブのテストサウンドを再生したところ、音が鳴った。
問題があるのはミキサー項目関係のみ?

0.3.10での改善点

バージョン0.3.10での変更点の中で

  • シリアルATAのサポート
  • USBキーボード/マウスのサポート

といったあたりは実機での使用に対して大きな進歩と言える。他には、8Gを超えるサイズのパーティションが扱えるのも大きい。
また、MSVCでのビルドがサポートされていたりもするようだ。

Sun VirtualBoxの共有フォルダは使用できない?

Sun VirtualBoxのGuest Additionsをインストールしても共有フォルダ機能は使用できない。
\\vboxsrv\[共有フォルダ名]もアクセスできず(ERROR_PATH_NOT_FOUNDになる)

>net use [ドライブ名]: \\vboxsrv\[共有フォルダ名]

のようにコマンドで割り当てようとしてもダメだった。

ファイルマネージャの幾つかの操作について

ReactOS Explorerを含め、幾つかのファイルマネージャ(ファイラ)を試してみたが、クリップボードを用いる「切り取り」「コピー」は正常に動作しておらず、貼り付けもできない。
ファイルマネージャによっては削除や名前変更ができないことがある。
一方、メモ帳の中などにおける文字列のコピペは正常に行える。

ReactOS Explorer

ReactOS Explorerはまだ使いにくい。

アドレスバー
アドレスバーが使えない?
常に空になっている上に、何かを入力しても移動できない。

ツールバーアイコン
「戻る」「進む」「上へ」「ホーム」などのツールバーアイコンは反応がないため、たどるのが不便。

Wine Gecko
ReactOS Explorer上でツールバーの「Web」ボタンを押すとWebブラウザモードになるようになっているが、Wine Geckoが別途必要なのでダイアログからダウンロード・インストールできるようになっている(以前のバージョンと同様)。
ダウンロードが完了してインストールされた後(?)ReactOS Explorerの応答がなくなり固まるように見えるが、動作はしていて

新しく開いた子ウィンドウを最大化すると表示が確認できた。
しかし、動作はかなり怪しく、ページを移動すると固まる上に「スタート」メニューすら開かなくなったりする(マウスは動く)。

Firefoxの安定性

Mozilla Firefoxの動作は(以前から)特に不安定。
ファイルをダウンロードして保存しようとすると落ちるが、OSごと落ちるわけではなく、クラッシュレポータが起動する。
ダウンロードを開始したとき以外にもダウンロードマネージャを表示しようとすると落ちるが、リストが空のとき(インストール直後など)には落ちない?
他にもアドオン管理ダイアログを開いたときやアドオンのインストールをしようとしたとき(ダイアログからの検索時や.xpiファイルへのリンククリック後のダウンロード中)にもブラウザが落ちることがある。
まだ、場合によっては突然OSごと落ちることもある。

ペイント

今回のバージョンではペイントプログラムが用意されている。

使用したバージョン: