試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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IBus/IBus-Anthyの覚え書き(2009/9/4現在)

しばらくぶりにIBus/IBus-Anthyを試してみた。

  1. JISかな入力の問題が解消
  2. 設定項目は変化なし
  3. 履歴に基づくAnthyの予測入力について

JISかな入力の問題が解消

以前「IBus/IBus-Anthyのその後(2009/6/24現在)」で扱ったときの問題に対する修正が取り込まれ、正常にかな入力時のキーが処理されるようになっている。
[引用]ファイル名: ibus-anthy-1.2.0.20090813/engine/engine.py より

if self.__typing_mode == jastring.TYPING_MODE_KANA:
    if keyval == keysyms._0 and state == modifier.SHIFT_MASK:
        keyval = keysyms.asciitilde
    elif keyval == keysyms.backslash and keycode in [132-8, 133-8]:
        keyval = keysyms.yen

ただし、「IBus/IBus-Anthyのその後(2009/6/24現在)」の追記でも書いたが、IBus本体の設定で「Advanced」タブにある「Use system keyboard layout」のチェックをしていないと正常に動作しない点には注意。

キーを押しても何も入力されない場合は、ここのチェックがオフになっていないか確認し、オンにしておく

設定項目は変化なし

以前試したときと比べて、設定ダイアログの項目などに変化はなかった。

履歴に基づくAnthyの予測入力について

設定項目に「予測」に関するものが無かったので気付かなかったが、変換前の未確定文字列入力時(下線が出ているとき)に(既定の操作で)Tabキーを2回押すことにより候補一覧が表示され、通常の変換候補と同様に選択ができることが分かった。
詳しく調べたところ

  • IBus-Anthyのキーの割り当てで「predict」というコマンドに割り当てたキーを押すと未確定部分が最初の候補に変わる
  • 同様に「select_next_candidate」というコマンドに割り当てたキーを押すと候補一覧が表示され、順に進んでいく

ということのようだ。
これは以前試したときの20090617版の時点で既に動作していることが分かったが、このバージョンも含め、20090813版の時点では、uim-anthyscim-anthyと違って「1文字入力する度に候補を表示する」形ではない。

使用したバージョン: