試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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x86_64版Mandriva LinuxのGStreamer向けTTAプラグインのノイズ問題を修正したパッケージの作成について

GStreamer向けTTAプラグインの問題によりx86_64上でのみGStreamerアプリケーションにおいてTTA形式のファイルのデコードが正常に行われずにノイズになってしまう件について、以前GentooUbuntu向けの修正作業についてを扱っているのだが、Mandriva Linuxでもやはり同じようにノイズになってしまうため、不具合を修正したパッケージを作成し、別館の配布ページに公開した。
(2014/10/12)配布ページは削除済み。
修正の要領自体は以前と同様で、sedで非対話的に置換作業を行っている。以下、.specファイルの「%prep」セクションの内容を貼り付ける。
[引用]ファイル名: gstreamer0.10-plugins-bad.spec より

%prep
%setup -q -n gst-plugins-bad-%{version}
%patch -p1
%patch1 -p1
%patch2 -p1 -b .utf8
aclocal -I common/m4 -I m4
autoconf
automake
sed -i 's/unsigned long long/u_int64_t/g' gst/tta/ttadec.h
for x in gst/tta/*.[ch]; do sed -i 's/long/int/g' ${x}; done

下の2行が追加部分となる。

この修正でx86_64上のRhythmboxで(修正前にノイズになっていたのを)正常にTTAファイルの再生が行えるようになっていることを確認した。

使用したバージョン:

  • gstreamer0.10-plugins-bad 0.10.8-3mdv2009.0
  • Rhythmbox 0.11.6