Mageia 2(Mandriva Linuxの派生ディストリビューション)に関する幾つかのメモ
少し前のことになってしまったが、2012/5/22付けでMandriva Linuxの派生ディストリMageiaのバージョン2が公開されている。
一部の構成パッケージのバージョン
- GNOME 3.4
- KDE Software Compilation 4.8.2
- Xfce 4.9 (更新の可能性あり)
- X server 1.11.4
- Linux 3.3.6
- LibreOffice 3.5.3.2
- Firefox 10.0.4 (Extended Support Release/ESR: 延長サポート版)
- Chromium 18.0.1025.168
- Python 2.7.3 / 3.2.3
- GTK+ 2.24.10 / 3.4.1
- GLib 2.32.1
- Qt 4.8.1
- GCC 4.6.3
- Vala 0.16.0
- Mono 2.10.9
- Boo 0.9.4.9
- Compiz 0.9.7.8 / CCSM 0.9.5.92
- Emacs 23.3
- Vim 7.3.444
- nano 2.3.1
- Wine 1.4
- GIMP 2.8.0
- Inkscape 0.48.3.1
- OpenShot 1.4.2
カーネルの種類
Mageia 2の時点では以下の種類のカーネルが利用できる。- kernel-desktop: デスクトップ用途向けに調整されたカーネル(HZ_1000, voluntary preempt, CFS cpu scheduler, cfq i/o scheduler)
- kernel-linus: ディストリのパッチや他の追加のパッチ・ドライバなどを含まない素(vanilla)のカーネル
- kernel-netbook: ネットブック向けに調整されたカーネル(HZ_1000, voluntary preempt, CFS cpu scheduler, cfq i/o scheduler)
- kernel-rt: リアルタイム性能を保証するrtパッチのみを当ててこれに向けた調整がされたカーネル(HZ_1000, realtime preempt, CFS cpu scheduler, cfq i/o scheduler)
- kernel-server: サーバ用途向けに調整されたカーネル(HZ_100, no preempt, CFS cpu scheduler, cfq i/o scheduler)・i586版ではPAEが有効(64GiBまでメモリが使用可)
- kernel-vserver: Linux-VServerのパッチのみを当ててこれに向けた調整がされたカーネル(HZ_1000, no preempt, CFS cpu scheduler, cfq i/o scheduler)
- kernel-tmb-desktop: ディストリのパッチ+追加の実験的なパッチや設定・デスクトップ向け(full preempt, BFS cpu scheduler, cfq i/o scheduler, TuxOnIce)
- kernel-tmb-laptop: ディストリのパッチ+追加の実験的なパッチや設定・ラップトップ向け(HZ_250(バッテリ節約), voluntary preempt, BFS cpu scheduler, cfq i/o scheduler, ラップトップ固有の最適化, TuxOnIce)
- kernel-tmb-server: ディストリのパッチ+追加の実験的なパッチや設定・サーバ向け(no preempt, BFS cpu scheduler, cfq i/o scheduler)・i586版ではPAEが有効(64GiBまでメモリが使用可)
GNOMEクラシックモード
ログイン画面でセッション(KDMでは鉛筆と紙?のアイコン)に「GnomeClassic」を選択すると、上下にバーの付いた旧式のデスクトップ環境にログインすることができる。Python 3向けの言語バインディングについて
Python 3向けの言語バインディングの類はまだUbuntuなどの別のディストリと比べると非常に少ない印象がある。OpenShotとFrei0r
OpenShotで「Frei0r」のエフェクトライブラリがないために利用可能なエフェクト数が少なくなっていた件については、Mageia 2の時点ではFrei0rがパッケージとして入っているために改善されており、むしろUbuntuで- 魚眼レンズ
- 色の調整
といったエフェクトがFrei0rのバージョンの関係で利用できなかったのよりも良くなっている。
VirtualBox関係のメモ
今回はVirtualBoxで試してみたが、インストール段階で自動的にGuest Additionsのパッケージがインストールされ、OSインストール後にはマウス統合も特に何もせず動作する。共有フォルダも、自動マウントするように設定したものは、「vboxsf」グループのメンバとなっているユーザであれば/media/sf_[共有名]/以下でアクセスできるようになっている。サウンドについては仮想マシンの「オーディオ コントローラ」を「ICH AC97」にして、ゲストOS側で出力デバイスの「コネクター」を「アナログ出力(LFE)」付きのものにすることで鳴っている。使用したバージョン:
- VirtualBox 4.1.12